Tour of Tratから続けて開催されたUCI 1.1のThe 60th Anniversary ‘Thai Cycling Association’ – The Golden Era Celebration に日本チームはTratと同じく梶原悠未、上野みなみ、古山稀絵、下山美寿々、岩元杏奈の5名で臨んだ。
レースはTratのコースより起伏はあるものの平坦基調のコースであり、梶原悠未をエースに優勝を狙ってスタートした。
スタートして最初の5名の逃げに下山が入る。15kmあたりで吸収されると次の5名の逃げには上野が入る。その間に韓国選手の落車に梶原が巻き込まれるが大きなダメージはなく集団に復帰する。上野の入った先頭グループは35kmあたりまでに1分ほどのタイム差をつけるが逃げ遅れたオーストラリアのクラブチームらがコントロールして集団は一つになる。40kmあたりでロシア2名と下山を含む6名の逃げが先行し1分以上の差をつける。ロシア2名が積極的に集団を牽引するがタイム差はそこから広がらず、タイチームがコントロールしてラスト10kmあたりまでにはすべての逃げを吸収する。そこからはスプリンターのいないロシアが攻撃をかけるがどれも決まらず、集団でのスプリント勝負となる。日本チームはラスト1kmの最終コーナー手前まで上野が梶原のポジションをキープする。コーナーを抜けた後は韓国の牽引で進み、ラスト600mからの位置取り争いから直線での力勝負となり、この日はJUTATIP Maneephanが制し梶原は2位となった。
上野以外はU23以下の若い選手構成のチームであったが、意思疎通も日に日にスムーズとなり、日本チームが逃げに乗り遅れることはなく日々成長を感じることが出来た。一方で集団スプリントに向けてのアシストの局面に関しては課題も多く、チームでより力を出し合い位置取り出来れば梶原の優勝の可能性をより高く出来る場面が多く見受けられた。まだ大きく成長する可能性のあるチームであり、各選手の更なる成長を期待している。
結果
1 JUTATIP Maneephan(タイ)2時間27分42秒
2梶原悠未 同タイム
3 YU Seonha(韓国) 同タイム
9下山美寿々 同タイム
10 上野みなみ 同タイム
36岩元杏奈 13秒差
46古山稀絵 50秒差
JCF強化コーチ 柿木孝之