2017/05/29

TOJ第8ステージレポート

最終日の東京ステージでは多くの選手が逃げを狙う中、レースはアタック合戦により中盤までハイペースで進み、一息ついたところで13名の逃げグループが形成された。その後ゴールに向けてはスプリント狙いのチームがペースアップを図るがギリギリで捕まえる事が出来ず、先頭グループの中から最後に飛び出したイラストルサ(バーレーンメリダ)が最終ステージを飾り、2位には阿部崇之、3位には大久保陣と日本勢が今大会で初めてステージでのベスト3に入った。チームは各選手アタックを繰り返したが重要なところで外してしまった。個人総合成績19位でスタートした山本は落ち着いたレース展開で集団ゴールし、上位に未出走の選手がいた関係で最終的に18位の成績となった。
8日間通してジャパンナショナルチームはい一丸となり当初の戦略通りに走ることが出来た。エリートの吉岡は途中総合から脱落し残念ではあったが、山本大喜が実力通りの走りが出来、目標のUCIポイント獲得圏内でのゴールとなった。レース全体では日本人選手の成績が非常に低く、一部活躍した選手を除き自国開催の大舞台に相応しい走りでは無かった。日本人の活躍が無いツアー・オブ・ジャパンであってはならない。そんな中、各ステージや個人総合成績でU23選手の若干の活躍があったことは今後に向けて唯一明るい材料である。(浅田 顕)
 
5月28日第8ステージ(東京ステージ)112.7km
レース結果
ステージ成績

1ヨン・イラストルサ (スペイン/バーレーン・メリダ) 2h14m47s
2阿部 嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +0s
3大久保 陣 (ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+5s
…21草場啓吾、32山本大喜+5s、42孫崎大樹+13s、58新城雄大+48s、69吉岡直哉+6m30s

最終個人総合成績
1オスカル・プジョル・ムニョス (スペイン/チーム右京)19h00m52s
2ネイサン・アール (オーストラリア/チーム右京)+1m40s
3ハミッド・ポルハーシェミー (イラン・タブリーズ)+1m42s
…18山本大喜+7m58s、35吉岡直哉+29m08s、56孫崎大樹+52m24s、62新城雄大+1h05m41s、67草場啓吾1h15m50s