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2017/07/10

Tour de Feminin第5ステージ<レポート>

Stage5
最終ステージとなるstage5は中盤に3kmほどの登りを超えてから1.5kmの勾配のきつい登りを含む10kmの周回コースを4周してゴールする104kmで争われた。最後の勾配のきつい登りからゴールまで3kmほどしかなく、登りの強い選手の攻撃が決まることが予想された。この日古山は腰痛が激しくスタートしなかった。

レースはスタートしてすぐにUHCのコントロールでアップダウンを進むが、30km手前の狭くきついコーナーの連続する下り区間で2名がコースから外れて落車してしまい救急車が2台入ることになる。レースは1時間弱の中断ののち、最後の周回コースが1周減り再スタートする。再びUHCのコントロールで進み、高速で登りを進む中で梶原、金子は先頭集団をキープし続ける。最終周にフランスのLabous JulietteとUHCで個人総合3位のWiles Taylerの逃げが決まり、集団は最後の登り坂で一気にペースが上がり集団は大きく分かれる。先頭2名は逃げ切り、Labous Julietteがステージを制した。その後個人総合リーダーのWinder Ruthを含む10名が5秒差で、6名が24秒差で続き、54秒遅れた集団で梶原、福田、金子がゴールした。個人総合順位はWinder Ruthが堅守し、この日逃げてボーナスタイムも獲得したWiles Taylerが2位に入り、UHCが上位を独占した。
今回の遠征ではヨーロッパのレースを初めて経験する選手が4名いたが、密度の高い集団走行に慣れず苦しめられた。4日間どのステージもアップダウンが厳しく、どれだけ登坂力が優れていても集団内で悪い位置から登り始めると脚を使い勝負所までに脚が削られてしまう。また集団後ろにずっといても前で何が起こっているか見ることも出来ず、ただレースをこなすだけになる。日本のレースのように少人数でスタートするレースでは運動能力の高さでカバーできるが、コースが狭く180人以上が参加するレースでは運動能力だけではなくバイクコントロール能力、集団走行技術の高さが求められる。ヨーロッパのレースで勝負するためには何が必要なのか、今回の経験により参加した各選手の今後の練習、レースへの取り組みに変化があることを願う。(JCF強化コーチ 柿木孝之)

Stage5
1 Labous Juliette(France National Team) 2時間40分53秒
2 Wiles Tayler (UHC United Health Care) 同タイム
3 Delzenne Elise(France National Team)5秒差
29 梶原悠未 54秒差
34 福田咲絵 同タイム
35 金子広美 同タイム
66 樫木祥子 4分16秒差
119 吉川美穂 25分差
DNS 古山稀絵

最終個人総合順位
1 Winder Ruth (UHC United Health Care) 11時間2分6秒
2 Wiles Tayler (UHC United Health Care) 1分10秒差
3 Duyck Ann-Sophie(Belgian National Team)1分12秒差
44 金子広美 6分52秒差
52 梶原悠未 12分22秒差
97 樫木祥子 49分27秒差
113 福田咲絵 51分19秒差
122 吉川美穂 1時間28分1秒差