2016/07/21

Tour de l’abitibi stage2<レポート>

stage2Stage2はVal-d’orからROUYN-NORANDAまでの116kmの平坦コースでラスト50kmはstage1と同じコースを通り3.7kmの周回コースを3周してゴールする。stage1より横風を受ける区間が少なく基本的に向かい風のレースとなることが予想された。日本チームはこの日は90kmまではタイム差のつく逃げを狙い、そのあとはチームでまとまり渡邉のスプリントでネイションズポイントを狙った。
スタートと同時に吉岡がアタックをかけて15秒ほど抜け出すが、この日は多くの国が攻撃をかけてきて伸びた集団に吸収される。特にデンマークは攻撃的なレースを仕掛けアタック合戦となる。この日の短い横風区間でフランスが攻撃をかけると集団は長く伸びるがこの日も風が弱く集団を破壊するまでには至らない。そのあとデンマークとカナダの2名の逃げが決まり集団は補給タイムとなりタイム差が最大1分30秒まで広がる。日本チームもこの逃げには入りたかったが見送ってしまった。その後2名が吸収された後もニュージーランドが単発でアタックをかけ、クラブチームを中心にアタックが続く。ラスト20kmでニュージーランドとクラブチームの4名が抜け出し、集団に1分弱のタイム差をつける。レース中盤の向かい風区間からは集団のスピードが落ち、強豪国の多くが脚を残した状態で周回コースに入る。1分弱の差で逃げていた先頭集団に3.7kmの1周回で追いつくほど集団のスピードは上がる。日本チームは日野が集団前方で渡邉を守り続け、そのほかの選手も渡邉の位置取りのためにまとまる。集団では大きな落車が発生したが集団前方に位置する日本チームは巻き込まれずアメリカのコントロールでラスト周回に入る。激しい集団内での位置取り争いの中で日野が渡邉をゴール手前300m弱のコーナーに誘導していく。しかし内側のラインのほうが勢い良く、渡邉は状況をみて内側にいた重満にゴールを託す。優勝はアメリカのSTITES Tyler Jで、先導したMCNULTY Brandonがそのまま2位に入った。重満は5位に入りネイションズポイント2点を獲得した。(JCF強化コーチ 柿木孝之)

Stage2
1 STITES Tyler J(アメリカ) 2時間55分12秒
2 MCNULTY Brandon(アメリカ) 同タイム
3 GRALL Lucas (フランス) 同タイム
5 重満  丈  同タイム
16 蠣崎 優仁  同タイム
21 渡邉  歩  同タイム
23 日野 竜嘉  同タイム
43 吉岡  衛  同タイム
71 成海 大聖  同タイム

Stage2 個人総合成績
1 STITES Tyler J(アメリカ) 5時間34分19秒差
2 MCNULTY Brandon(アメリカ)4秒差
3 STRONG Hayden(ニュージーランド)同タイム
15 重満  丈  10秒差
20 蠣崎 優仁  同タイム
26 日野 竜嘉  同タイム
39 渡邉  歩  同タイム
40 吉岡  衛  同タイム
49 成海 大聖  同タイム

stage_finish