Stage6
Stage6は大会宿舎のあるROUYN-NORANDAから100kmのアップダウンの周回をしたのち3.7kmの周回を約4周してゴールする108.1kmで争われた。
スタートして5kmほどでアタックがかかり、10名ほどのグループに蠣崎が入る。その後からパラパラと10名ほどが追撃をかけたのに少し遅れて渡邉が吉岡を先導して発射させ先頭グループに送り込む。吉岡が最終便となり23名の先頭グループが出来る。個人総合リーダーを擁するアメリカ、デンマーク、フランスは誰も乗っておらず、メイン集団もどこが追うのか様子見をしている間に先頭集団は一気にタイム差をつけていく。
アメリカに追走で脚を使わせたいデンマークはこの日は前日と異なり一切攻撃をせず、アメリカに脚を使わせる形でレースは進む。40km過ぎには2分ほどのタイム差がつき、先頭集団からも数名が落ちていくが、皆が協力して先頭交代を続ける。アメリカはアシスト5名だけではなく個人総合リーダーのMCNULTYも先頭を牽く。デンマークも個人総合上位を失うと判断して攻撃をかけずにアメリカに協力して前を追いかけるが差は一向に縮まらない。最後の周回コースに入っても2分から2分半の差をキープして、メイン集団はアメリカのアシストが消耗して動けなくなり逃げ切りがほぼ決まる。蠣崎、吉岡は蠣崎の個人総合順位を上げるために先頭集団で積極的に回り続け、また先頭集団には逃げを決めることにより個人総合で上位に上がる選手が複数名いたこともあり先頭集団は最後まで牽制することなくゴールを迎える。最後は吉岡が蠣崎を守りゴール前にアタックした選手を追走し、蠣崎がスプリントで2位に入った。
スタートまでは2日前のTTの影響もあり個人総合で1位から9位までアメリカとデンマークが占めていたが、この日は大逃げを決めボーナスタイムも獲得したことで蠣崎は個人総合で大きくジャンプアップし、トップから38秒差の5位となり新人賞ジャージも獲得した。アメリカのMCNULTYも個人総合で2位に落ち、逃げメンバーにいたカナダのZUKOWSKY Nikolasが個人総合でトップに躍り出た。
最終ステージは個人総合を失ったアメリカ、デンマークが総攻撃をかけてくるのが予想されるが、日本チームは一丸となって蠣崎の個人総合5位を守る。(JCF強化コーチ 柿木孝之)
Stage6
1 DISER Quinton(アメリカ CENTURION NEXT WAVE) 2時間22分12秒
2 蠣崎 優仁 同タイム
3 CARSWELL Michael(ニュージーランド) 同タイム
16 吉岡 衛 15秒差
24 重満 丈 1分27秒差
34 日野 竜嘉 同タイム
35 渡邉 歩 同タイム
53 成海 大聖 同タイム
個人総合成績
1 ZUKOWSKY Nikolas (カナダ) 11時間32分34秒
2 MCNULTY Brandon(アメリカ) 19秒差
2 SCIBA Brian(アメリカ SOUTHEASTERN REGIONAL) 29秒差
5 蠣崎 優仁 38秒差
36 渡邉 歩 2分5秒差
40 重満 丈 2分16秒差
40 日野 竜嘉 2分47秒差
82 吉岡 衛 13分15秒差
92 成海 大聖 23分13秒差