2017/04/10

TOUR DES FLANDRE U23 レポート

例年と比較して石畳の区間や難所が多く、より厳しいレースにしたい主催者の意向がうかがえる今年のツール・デ・フランドルU23に好調の雨澤を軸に6名の代表メンバーで参加。
レースは晴天の中、序盤から緊張感が高い集団走行となる。チームでは山本が前回に引き続き逃げを打ちベルギー地域選抜の選手と2名で先行、対する集団は難所ごとに激しくなる位置取り争いでペースは緩まず、常に1分前後のタイム差で進む。本格的にレースが加速したのは70㎞地点にあるカペルミュールの登りで、山本はここで集団に吸収される。また黒枝もサポートカーが唯一入れないこの登り区間でのメカトラのため走行不能となる。少しペースが落ち着き纏まりかけた集団は最初の勝負所と言われるオウデ・クワルモントの登りの手前から活性化し、その後の連続する難関で先頭グループは約40名に絞られたが、日本チームは入念な試走と石畳に練習の成果でここまでは落ち着いた展開で来たが、約120㎞地点、勝負がかかった大事な局面で力及ばず先頭グループに誰も残すことが出来なかった。先頭グループでは終盤に集中する短い丘越えと石畳区間でアタックがかかる中、ラスト16㎞の石畳の登り(EIKENBERG)で単独で飛び出したアイルランドのダンバーがそのままゴールまで逃げ切りアイルランド人として初めてこのレースを制した。昨年同様、試走などレースに向けての準備が十分出来たためロスなく実力をを試すことが出来たが、この種のレースでは最後まで先頭集団に残るような、更に一段階上のレベルで走るには至っていないのが現状だ。横風レースで知られる次週のZLMツアーでは試練に耐え抜き、5月以降のネイションズカップでは武器を生かしたレースでネイションズカップポイント圏内の成績を残したい。(浅田 顕)

4月8日 TOUR DES FLANDRE U23 ネイションズカップ第2戦
距 離:168㎞
場 所:ベルギー・オーストフランデレン州
参加者:雨澤毅明、小野寺玲、黒枝咲哉、横山航太、孫崎大樹、山本大喜

結果
1 DUNBAR Edward (アイルランド)4h09m43s
2 PHILIPSEN Jasper (ベルギー)+49
3 LECROQ Jérémy(フランス)+49s
…53横山航太+4m24s、64雨澤毅明+4m24s
…孫崎大樹、小野寺玲、黒枝咲哉は途中棄権