最終ステージとなるstage3は総合リーダーを擁するロシアチーム、スプリントで狙えるアスタナチーム、PARKHOTELチームが集団をコントロールすることが予想された。
個人総合で遅れている日本チームは逃げを許してもらえる可能性が高く、レース前半から攻撃をかけていくが、単発で続かない。集団はヨーロッパ勢が緩くコントロールする形で進み、そこから後半にロシアが一人抜け出して30秒以上の差をつける。後半はBPINKチームが集団コントロールを開始して独走するロシア選手とのタイム差を縮めていく。残り6kmほどで上野が集団から抜け出しロシアの選手に近づくが、集団も許さずラスト4kmで集団は一つになる。そこからはスプリント勝負となりヨーロッパ勢が上位を独占し、吉川が6位に入った。
今大会はアジアのレースであるが、参加チームの半数以上はヨーロッパを主戦場としているチームであり、力、組織力、集団内での技術とアジア勢を圧倒した。日本チームはstage2より戦う意志を前に出して動いたが、より強い意志を持って攻撃をかけ続けなければレース展開の中に入っていくことは出来ない。個の能力、チーム力と課題が多く残るレースとなった。(柿木 孝之)
Stage3 順位
1 FOURNIER ROXANE(Poitou-Charentes.Futuroscope.86)2時間18分8秒
2 FIDANZA ARIANNA(ASTANA)同タイム
3 HOEKSMA ILONA (PARKHOTEL VALKENBURG)同タイム
6 吉川美穂 同タイム
16 坂口聖香 同タイム
31 金子広美 同タイム
49 上野みなみ 同タイム
50 梶原悠未 同タイム
個人総合順位
1 KUCHINSKAYA ELENA(RUSSIA)7時間1分41秒
2 ZABELINSKAYA OLGA(BEPINK)4秒差
3 BRANDLI NICOLE(SERVETTO FOOTON)7秒差
24 坂口聖香 10分22秒差
30 金子広美 同タイム
40 吉川美穂 14分39秒差
44 上野みなみ 同タイム
53 梶原悠未 17分57秒差