2017/06/12

Trofeo 2017 Stage4<レポート>

Stage4
最終ステージとなるstage4は2km超の登り、1.5kmの登りと400mの石畳登り区間を含む1周20kmの周回を6周回する120kmで争われた。
個人総合リーダーを擁するデンマークは2名しか残っておらず、一方20秒差で個人総合2位のオランダはベスト10に3名残しており、また山岳ポイント争い、ポイント賞争いも昨日までに決着がついておらず、スタートから激しいアタック合戦になることが予想された。
スタートしてすぐの山岳ポイントで山岳リーダーを含む8名の逃げが出来る。オランダは2名入り、さらに個人総合上位選手も加わったため、集団もペースがあがり2周で吸収される。蠣崎が集団内で後ろから突っ込まれてホイール交換のため遅れ厳しい状況であったが何とか復帰する。小野寺は連日の疲れがたまり2周目の登りで遅れ、集団復帰した蠣崎も3周目の登りのペースアップで遅れる。そして依田が5周目に遅れた。
この日は最終周回で逃げた2名が逃げ切り、メイン集団は30秒差でゴールし、デンマークのJulius Johansenは個人総合リーダーをチームメイトと2名で守り切った。
今回のドイツ遠征では日本チームは落車、パンクなどのトラブルも多く発生したが、どの国も同じようにトラブルに見舞われていた。それでも多くの国の選手たちは集団に復帰してそのまま集団に残っている。すべてが日本チームにとって完璧な状況で勝負所までいくことはありえず、トラブルからの復帰、チームカーの使い方など世界で戦うために基本的なことを身につけていく必要がある。
将来世界で勝負したいジュニア選手には、実際にそのためにどのような環境に身を置いて戦い、経験を積んでいかねばならないか、ヨーロッパ遠征を通して感じてもらいたい。高い運動能力だけではなく、強豪選手たちがいかにどん欲に勝負にこだわり戦っているか。その環境の中で戦い勝ち上がっていく以外近道はない。(JCF強化コーチ 柿木孝之)

Stage4 120km
1Minne Verboom(オランダ)2時間57分51秒
2Ivan Smirnov(ロシア) 同タイム
3 Niklas Markl(ドイツ) 30秒差
蠣崎優仁 リタイア
小野寺慶 リタイア
81 依田翔大 13分54秒差

個人総合成績
1 Julius Johansen(デンマーク) 9時間54分45秒
2 Niklas Markl(ドイツ) 26秒差
3 Daan Hoole 同タイム
85 依田翔大 50分45秒差