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2018/02/26

U23 春季欧州遠征第1戦<レポート>

このU23春季欧州遠征はU23強化指定1年目、2年目の選手を対象としており、欧州のレースにより多く参戦させ、高い集団の密度のレースを経験させる事で、集団内の位置取りやハンドリングスキルの向上と、欧州レースに適した人材の発掘し、近い将来的にネイションズカップや世界選手権代表メンバーの育成に繋げる事を目的としている。
今年は約4週間、8レースへの参戦を計画している。

2月25日
第1戦 MALDEGEM-KLEIT

4.3kmX24周 104km
出走131名
完走35名

1 MAES Jo  DL CHEMICALS-RUWOMAT AVS39.9k/h
2 CAETHOVEN Steven WIELERTEAM DECOCK-VAN EYCK-DEVOS-CAPOEN
3 VAN CAUWENBERGHE Christophe
45位 佐藤 健(-6周)
DNF 中川 拳
DNF 冨尾 大地
DNF 大前 翔

欧州遠征の初戦。選手には「落車しない」事を最初の課題とした。ナショナルチームの活動、欧州遠征、シーズン初戦となると、殆どの選手は気持ちを昂ぶらせてスタートに立っている。そこで「力みを取り除き、慣れさせる」事が初戦の大きな役割だ。
スタート直後からアタックが繰り返され、スタート後10分で大前を含む4名が集団を抜け出すが1周で吸収される。次に2名が飛び出し、中川が追走。後続からも数名が合流し7名の逃げが決まった。
後続のメイン集団は100名以上の大きな集団であったが、その中でも追撃の動きが常に起こり、1時間後には集団が分裂。30名が7名を追う展開となる。大前はこの30名に含まれていたが遅れ、後続の集団に吸収。佐藤、冨尾と共に完走する事ができなかった。
中川は順調に先頭集団で走っていたが、コーナーで落車しリタイヤとなった。
中川が加わった7名の逃げは元プロコンチ選手2名、生涯勝利数300勝を超えるベテランを含む「決定的なメンバー」であった。
メイン集団にも多くの有力な選手が残されていたが、ベルギー選手の情報を何も知らない中川がこの逃げに加わったのは彼の脚力もさることながらセンスも窺い知る事ができた。残念ながら落車してしまったが、残りの7レースの中で、最後まで逃げ切って欲しい。
大町 健斗と花田 聖誠は南仏で25日に行われたGP Ouverture-Montasruc(140km 出走約170名)に参戦。花田が最後尾集団ながら75位前後で完走。大町はリタイヤとなった。(橋川 健)