Stage1
今年のTour de l’abitibiは50周年の記念大会で、日本チームは日野泰静をエースに小野寺慶、福田圭晃、鴨下拓弥、山本哲央、小笠原匠海の平坦コースを得意とする6名でステージ優勝、そして日野の個人総合10位以内を狙う。
Tour de l’abitibiは全体的には道幅が広い平坦が多いが、横風、追い風が強く吹くと厳しいレースになる。stage1はRouyn-NorandaからVal-d’Orまでの115.6kmで最後は3,2kmの周回を3周してゴールする。周回には小高い丘があり、ここで攻撃がかかることが予想され、集団前方にチームでまとまりラスト400mのコーナーをいかに有利な位置をキープできるかが重要となる。
スタートから数名のアタックが続き、福田が3名で逃げ25秒のタイム差をつけるが最初の山岳ポイント前に吸収される。フランスが積極的に動く中で1回目のスプリントポイントを日野は3位通過して1秒のボーナスタイムを獲得する。落車が複数回起こり、山本が落車し、また福田がパンクするが2名とも集団に戻ることが出来た。小野寺がラスト15kmほどで抜け出しアメリカを含む5名で20秒以上のタイム差をつけ逃げるが、他のメンバーがコースを間違え周回に入り集団に吸収される。周回に入ってからはアメリカ、フランスがコントロールする中で日本チームはまとまれず、日野がほぼ1人で位置取りをする形となる。最終コーナーからゴールまでの400mが強い向かい風の中、日野が単騎で勝負を挑むがスプリントポイントでもスピードをみせていたカナダナショナルチームのエースPICKRELL Rileyが追い込み優勝。日野はステージ3位となった。
Stage2は森林火災の影響でコースが変更になり、137kmの平坦のラインレースとなった。今日のステージではゴール前にチームでまとまれなかったが、明日は集団スプリントの展開となった場合は日野をチーム全体でしっかりサポートしてステージ優勝を狙う。
Stage1 結果
1 PICKRELL Riley (カナダナショナルチーム)
2 CRUZ DE LA MORA, Eduardo (Alterra Home Loans Cycling Team)
3 日野泰静 同タイム
24 山本哲央 同タイム
49 小野寺慶 同タイム
57 福田圭晃 同タイム
64 小笠原匠海 同タイム
118 鴨下拓弥 4分3秒
JCF強化コーチ 柿木孝之