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2018/07/23

UCI JUNIOR NATIONS CUP 2018 Tour de l’abitibi stage7

Stage7

Stage7はSenneterreをスタートしてVal-d’Orに戻ってから5kmの周回を10周走ってゴールする120kmで争われた。日本チームは最初の30kmの横風区間をチームでまとまり注意することと、日野のステージ優勝、そしてスプリントポイントを含めてボーナスタイムで個人総合6位までのジャンプアップを狙ってスタートした。

スタートしてすぐに横風が吹く中でフランス、ニュージーランドが攻撃を開始すると一気に集団後方はばらばらとなる。日本チームはうまくまとまれず単騎で動く形となり危険な状態になるが、攻撃が長くは続かず集団に全員とどまる。横風区間が終わると追い風で進み周回に入る。1回目のスプリントポイントは総合に関係のない選手が逃げていたためそのまま集団で通過する。2回目のスプリントポイントの2周前に個人総合8位のフランスのMAINGUENAUD Tom選手を含む5名の逃げが出来るが、日野の個人総合を守るために山本が日野を連れて集団からブリッジをかけて7名の先頭集団を形成する。この逃げによりスプリントポイントでは日野は1位通過して3秒獲得する。この逃げはフランス3名を含む強力なもので、山本がここから遅れた後も続いたが残り3周あたりで吸収される。その後フランス2名、ニュージーランドを含む6名の逃げが決まり25秒ほどのタイム差をつける。個人総合上位の選手は含まない逃げであるがアメリカが強力にコントロールし、メイン集団の人数も絞られる。タイム差がなかなか縮まらない中ラスト2kmほどで先頭集団が牽制したため一気に集団が追いつく。そこからは日野、福田で集団前方をキープして最終コーナーを6番手あたりで回る。最後は力勝負となり、カナダナショナルチームのPICKRELL Rileyの先行を差せず日野が2位、福田が3位となった。8月のトラック世界選手権ではスプリントに参加予定のPICKRELLがこの日も圧倒的なスピードでステージ3勝目を挙げた。スプリントポイントとゴールでのボーナスタイムにより日野は個人総合で5位まで上がり、また福田もネイションズポイント圏内の個人総合20位に入った。

レース中盤のスプリントポイントを狙って予想通りフランスが攻撃してきたのにしっかり2名で対応して個人総合の逆転を許さず、またステージ優勝のチャンスを広げた。ただこの日は横風区間の対応に遅れ危険な場面もあった。またラスト3周で決まった逃げは個人総合に関係のない選手とはいえ逃げ切られる可能性が非常に高いもので、日野でステージ優勝、そしてゴールでのボーナスタイムで日野の個人総合を上げるためには日本チームで追わなければならないところをアメリカに全て任せてしまった。

今回は個人総合上位にいる選手を抱えながら、ステージ優勝を狙うということで選手自身レース中に頭を使わなければならない場面が多く、ステージ優勝はかなわなかったが貴重な経験を積むことが出来た。

Stage7順位
1 PICKRELL Riley (カナダナショナルチーム) 2時間37分37秒
2日野泰静     同タイム
3福田圭晃  同タイム
25小野寺慶 同タイム
35小笠原匠海 同タイム
88山本哲央 9分9秒差

Stage7個人総合順位
1 SHEEHAN Riley (アメリカ) 14時間5分15秒
2 BOOTS Kendrick (アメリカ)19秒差
3 GARRISON Michael(アメリカ)19秒差
5日野泰静 33秒差
20福田圭晃 1分24秒差
21小笠原匠海 1分24秒差
27小野寺慶 1分48秒差
98山本哲央 33分23秒差

JCF強化コーチ 柿木孝之