Stage4
Stage4はYEONCHEONからソウルに近いGIMPOにゴールするほぼ平坦の102.8kmで争われた。
個人総合リーダーを擁するアメリカチームや集団スプリントで圧倒的な力をみせるWWVチームなどのコントロールで進むと思われたが、レース前半からアタック合戦となり日本チームにも大きな攻撃のチャンスが生まれる展開となる。川崎が20km過ぎでパンクするが、津田のサポートもあり集団復帰する。アタック合戦により北宅を含む11名の逃げが決まる。個人総合で12秒差の6位の選手も含まれていたのでタイム差を広げられ過ぎないようにアメリカが高速で牽引する。40km過ぎで1分20秒近くまでタイム差がついたが55kmでは集団が吸収する。その直後に大河内のアタックから続けて津田が抜け出すと個人総合リーダーを含む有力選手の逃げが出来る。ここに日本チームのエース山田も入り15名の先頭集団を形成して一気に集団を引き離す。日本は2名、WWVが4名、アメリカ2名、カザフスタン2名入ったこの逃げには個人総合5位までの選手全員含まれ、山田も後半のアタック合戦、またはボーナスタイム獲得により個人総合のジャンプアップの可能性もありローテーションを回していく。ラスト15kmでメイン集団とは1分45秒差となり先頭集団での勝負となった。先頭集団に4名入れたWWZが有利な展開でラスト15kmをきってから攻撃をかけてくるが、日本チームは津田と山田がしっかり連携して不利な状況にならないようにレースを進める。ラスト8kmではそれまで先行した2名に山田がカザフスタンを連れてブリッジをかけるが、個人総合で10秒しか遅れていない山田を逃してはくれない。アタックが頻発する中、個人総合で遅れているカザフスタン2名と個人総合で4位のフィンランドのVAINIO Veetiが3名でスルスルと抜け出す。オランダが4名まだ残っていたこともあり、一瞬躊躇した集団を引き離してそのまま3名が逃げ切りカザフスタンチャンピオンのZHAPARULY Bauyrzhanがゴールを制した。山田は4秒遅れの集団の3番手で6位となった。
この日は予想と異なり非常に激しいレースとなったが、日本チームは連携して決定的な逃げに確実に個人総合5位の山田を送り込んだ。最後はステージ3位までがもらえるボーナスタイム獲得、または先頭集団からの抜け出しはかなわず個人総合成績をあげられなかったが、津田とともに攻撃的な走りを見せた。津田はこの日の走りで個人総合10位まで上がった。先頭3名ではVAINIOがステージ2位に入り、4秒のタイム差とボーナスタイムによりアメリカのBOURGOYNE Lucasと同タイムとなり個人総合ジャージを着ることとなった。
最終ステージのstage5はアップダウンコースであり、個人総合上位陣が大きく入れ替わるようなアタックがたびたび起こることが予想される。日本チームは山田の個人総合を守りながらも、チャンスを見つけて攻撃して山田の個人総合のジャンプアップを狙う。
Stage4結果
1 ZHAPARULY Bauyrzhan(カザフスタン) 2時間10分7秒
2 VAINIO Veeti(フィンランド) 同タイム
3 DOSTIYEV Ilkhan(カザフスタン) 同タイム
6山田拓海(日本) 4秒差
14津田悠義(日本)同タイム
27大河内将泰(日本)2分44秒差
29川崎三織(日本) 同タイム
37湯浅博貴(日本) 同タイム
51北宅柊麻(日本) 同タイム
Stage4 個人総合
1 VAINIO Veeti(フィンランド) 9時間39分55秒
2 BOURGOYNE Lucas(アメリカ) 同タイム
3KRUNSEN Jeite(WWV) 4秒差
5山田拓海(日本) 10秒差
10津田悠義(日本) 1分9秒差
14大河内将泰(日本)3分29秒差
16川崎三織(日本)同タイム
19 湯浅博貴(日本) 同タイム
69北宅柊麻(日本) 16分7秒差
JCF強化コーチ 柿木孝之