8月26日から韓国と北朝鮮の国境付近で開催される韓国ジュニアネイションズカップTOUR DE DMZがスタートした。コロナ禍の中で2019年以来の3年ぶりの開催となった。今大会の注目はネイションズカップでは常に上位に入りジュニアのトップ選手のHUISING Mennoを擁するオランダのクラブチームWILLEBRORD WIL VOORUIT(WWV)が良いメンバーで参加しており、レースをコントロールすることが予想された。日本ナショナルチームは阿部源(松山学院高等学校)、柚木伸元(三重県立朝明高等学校)、岡崎一輝(Yamanakako Cycling Team)、渡辺一気(北海道科学大学高等学校)、中山竜一(EQADS)の5選手で挑む。大会参加予定であったジュニアロードチャンピオンの杉野翔一(鹿児島県立南大隅高等学校)は体調不良によりスタートできなかった。日本からはナショナルチームのほかに神奈川、京都、熊本のジュニア選手によるチームJAPAN CYCLING ACADEMY(JCA)が参加する。
Stage1は平坦基調の110.2㎞で争われた。レースは前半から高速で流れ、今大会参加チームで頭1つ抜きんでているオランダWWVチームが攻撃的なレースを仕掛ける。岡崎が20kmあたりで落車に巻き込まれるが、ホイール交換して集団復帰する。40kmあたりで優勝候補筆頭のHUISING Mennoが攻撃をかけ、そこにアメリカの選手が入るが、ついていけない。追撃がかかる中で、そこからWWVの3選手のみがHUISINGに追いつき、ラスト70kmを残して4名でのチームTTを始める。追撃が入るものの、先頭4名が圧倒的な力差で逃げ続け、その後集団に戻ることはなかった。フィンランド、カザフスタンらが追走グループを作るが、日本ナショナルチームからはここに誰も入れず、JCAの関口拓真が追走でここに入る。その後も集団から追撃が行くが、タイム差が開きすぎラスト50kmを残し、集団は動きが落ち着き先頭とのタイム差は2分、3分、5分と広がり続ける。圧倒的な力でWWVの4名がそのまま大きなタイム差をつけて逃げ切りVAN DEN BERGが優勝した。日本ナショナルチームは久々のネイションズカップ参加となったが、1日を通してチームとしての動きは課題が多く残るものとなった。集団にいて他力本願でいても結果が残せないことはもちろん経験も積むことは出来ない。個人総合、団体総合が初日の平坦基調のコースでほぼ決定した中で、残りの4ステージではステージ上位を狙い積極的なレースを行っていく。
Stage1 結果
1 VAN DEN BERG Daan (WWV) 2時間27分23秒
2DINGE MANS Marijn(WWV) 同タイム
3HUISING Menno (WWV) 同タイム
14渡辺一気 7分17秒
22柚木伸元 8分52秒
26阿部源 9分39秒
60中山竜一 同タイム
62岡崎一輝 同タイム
JCF強化コーチ 柿木孝之