Stage3はDMZゾーンのImjingak をスタートしてCheorwonに向かう平坦基調の108.9kmで争われた。集団スプリントの可能性も考えられるが、今回は参加チームの中で圧倒的な強さを持つオランダのWILLEBRORD WIL VOORUIT(WWV)が、リーダーチームでありながら昨日も攻撃的なレースを行ってきたため、この日も日本チームは逃げに入って上位を狙った。
スタートしてすぐに今大会の有力チームによる6名の逃げが出来、ここに日本チームからは岡崎一輝が入る。10㎞過ぎでさらに5名の追走が入り、ここに阿部選手が入り11名の先頭集団を形成する。15kmあたりですでに40秒以上のタイム差となりさらにタイム差が広がっていく。メイン集団内の渡辺一気はトラブルで2回自転車交換するものの集団復帰する。30㎞過ぎには2分以上のタイム差となる。WWVの選手が2名、オーストラリアのクラブチームが2名入った中で、阿部も岡崎も脚を使い過ぎないように他のチームと協力して淡々とペースで逃げる。50㎞過ぎからタイム差が縮まり始め、70km過ぎからは1分を切るタイム差となり、集団からも長い直線では視界に入る距離まで近づいてくる。先頭集団も小高い丘でグループが分裂し、岡崎はメイン集団に戻る。阿部を含む5名が先行した状況で、メイン集団からWWVのダブルエースのHUISING Menno、VANDER MULLEN Maxが2名で飛び出し、先頭集団に追いついてくる。そこからの攻防でVANDER MULLEN Maxが1名で抜け出し、阿部を含む3名となった先頭集団にタイム差をつけてそのまま独走で優勝した。1分25秒後の2位争いの3名でのスプリントで阿部が先頭でフィニッシュした。昨日はWWVの3名と一緒に逃げて登りで遅れ、さらにコースミスしたため結果を残せなかったが、この日も前半から逃げに乗り、勝負所を見極めながら力を使い2位を確保した。
明日は140kmの山岳コースで、大きな登りが2か所、それ以外の所も短く勾配のある登りが多く厳しいレースになることが予想される。日本チームは個人総合で大きく遅れているため、残り2ステージもステージ上位を狙っていく。
Stage3結果
1VAN DER MEULLEN Max(WWV) 2時間30分22秒
2阿部源 1分25秒差
3 HUISING Menno (WWV) 同タイム
8柚木伸元 2分25秒差
42中山竜一 2分57秒差
43渡辺一気 同タイム
61岡崎一輝 同タイム
個人総合順位 stage3後
1 VAN DER MEULLEN Max(WWV) 6時間55分27秒
2 HUISING Menno (WWV) 1分29秒差
3VAN DEN BERG Daan (WWV) 4分20秒差
17柚木伸元 14分20秒差
19渡辺一気 14分25秒差
32岡崎一輝 16分54秒差
33阿部源 17分8秒差
48中山竜一 17分41秒差
JCF強化コーチ 柿木孝之