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2022/08/30

UCI JUNIOR NATIONS CUP 2022TOUR DE DMZ レースレポート②

Stage2はGanghwaの島を1周する87kmのコースで争われた。小さなアップダウンが続くコースで、長くても1km弱の登りが選手にダメージを与えるが、レース距離が短く例年は集団スプリントになることが多い。日本チームは個人総合順位で昨日大きく遅れたため、残り4ステージはステージ上位を狙う。

この日もスタートから速く、日本チームは昨日と異なり集団前方に位置して後手を踏まないよう攻撃には積極的に加わっていく。20㎞あたりで阿部源を含む3名の逃げが出来るが、集団は逃してくれず5㎞ほどで吸収される。その直後に渡辺一気が全てのジャージを独占するWILLEBRORD WIL VOORUIT(WWV)の2名、オーストラリアのクラブチームの選手と4名で逃げる。良い逃げに入ったが先頭は分裂して、渡辺はWWVの選手の一人とともに集団に戻る。この逃げも吸収された後、WWVの3名と阿部源、インドネシアの選手の5名の逃げが決まる。これを追う4名の第2集団に柚木伸元も入る。集団はあきらめムードになり集団とのタイム差が一気に2分と広がり、柚木の追走集団もメイン集団と1分以上のタイム差となる。

その後インドネシアが遅れWWV3名と阿部の4名の先頭グループとなる。阿部は63kmの山岳ポイント頂上200m手前まで粘り続けたが、WWVのエースHUISING Mennoの牽きでペースを上げる先頭集団から遅れてしまう。頂上で遅れたあと後続は大きく離れていたため一人で追いかけるが、高速の下り途中の右への鋭角コーナーで前を走るコミッセールカーやそのほかの車が直進してしまい、それにつられて直進してしまう。ここで先頭3名から大きく離されてしまったが、後方集団を待たず一人で走り続ける。柚木を含む追走集団が15名ほどに増えてラスト10kmで阿部に追いついてきて、その先の登りで阿部は力尽きる。柚木が追走集団で粘りステージ8位となった。この日もWWVチームが3名逃げを決めて圧勝した。

厳しいアタック合戦の中で、この日の日本チームは昨日とは見違えるほど積極的にレースに加わり、レースを作る走りをした。逃げに入った渡辺、阿部、柚木以外の選手も前半から積極的にレースに加わることが出来た。結果は伴わなかったが、残り3ステージもステージを狙ってチームで積極的に動いていく。

Stage2結果
1SPIERO TAMAR(WWV)              1時間57分58秒
2VAN DER MEULLEN Max(WWV)          同タイム
3 HUISING Menno (WWV)             同タイム
8柚木伸元                      2分25秒差
20渡辺一気                      4分5秒差
24岡崎一輝                     同タイム
48中山竜一                     4分59秒差
57阿部源                      5分54秒差

                       JCF強化コーチ 柿木孝之