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2018/06/12

UCI JUNIOR NATIONS CUP LVM Saarland TROFEO stage4

Stage4

最終ステージとなるstage4は1周15.3kmのコースをほぼ8周する120kmのコースで、長い登り区間はないがサイクリングロードや車1台通れる幅の農道の区間が多く、集団での位置取りが重要となる。個人総合リーダーのチェコのVACEK Karelと2位、3位のノルウェーの2名が4秒遅れで続くため、激しい個人総合争いになることが予想された。個人総合争いの間隙を突いた逃げが決まる可能性も高いコースであり、日本チームは逃げに入っていくことを確認した。

スタートして2周目でデンマークの2名を含む6名の逃げが決まる。しばらくして追走で日野が単独で追いかけるが追いつけない。個人総合に関係のない選手の逃げのため容認されて、チェコが集団をコントロールして進む。鳥倉が落車し、また馬越、日野も他選手と絡んで農道に突っ込むが大きなトラブルにはならず集団に復帰する。ラスト2周に入りコントロールしていたチェコが力尽き先頭からデンマークが落ちてきたこともあり、デンマークが集団牽引を開始する。このローテーションに山本が入り、さらにドイツ、ノルウェー、ベルギーも入りラスト周回には馬越、細田もローテーションに加わりタイム差が縮まってくる。先頭集団からはアメリカのSIMMONS Quinn Rが1人抜け出し、残りの選手らは皆集団につかまる。そのままSIMMONSが集団に3秒差をつけて逃げ切り優勝した。日本チームは下り基調のゴール前で混戦となりまとまることが出来ず福田の13位が最高順位であった。

ヨーロッパ初レースの選手が多い中で、レース全体を通して最終局面で強豪チームらと一緒に集団を牽引したり、チームで集団前方に位置取りするなど行なうことなどは出来た。チームでまとまれば各選手の力も温存でき、結果につながると選手自身が感じることが出来た収穫の多い遠征となった。ただTT能力に関しては世界のトップとの差は今年も大きなものであった。今回の遠征メンバーだけではなく日本の選手にとってクライマーであろうがスプリンターであろうが自分の脚でしっかり踏む力をつけていかねば世界との差はますます広がっていく。

次回日本チームが参加するジュニアネイションズカップは7月中旬のカナダのツールドラビティビとなる。

Stage4
1 SIMMONS Quinn R(アメリカ)2時間42分29秒
2WAERENSKJOLD Soren(ノルウェー)3秒差
3 MATTEUCCI Gabriele(イタリア)同タイム
13福田圭晃 同タイム
20日野泰静 同タイム
47山本哲央 同タイム
50細田悠太 同タイム
92馬越裕之 同タイム
96鳥倉必勝 14分1秒差

Stage4 個人総合時間
1 WAERENSKJOLD Soren(ノルウェー)10時間28分33秒差
2VACEK Karel (チェコ)2秒差
3AASHEIM Ludvig Fischer (ノルウェー)6秒差
40山本哲央 2分1秒差
62日野泰静 3分58秒差
64馬越裕之 4分31秒差
84福田圭晃 17分11秒差
95細田悠太 29分44秒差
96鳥倉必勝 36分48秒差

JCF強化コーチ 柿木孝之