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2018/05/26

UCI JUNIOR NATIONS CUP Tour du Pays de Vaud 2018

Stage2

Stage2は20km地点に5km弱の山岳ポイントがあり、その後40kmの周回を1周半してゴールする119.6kmで争われた。周回にも4kmの登り区間があり、先週のフランス大会より一つ一つの登り区間が長いアップダウンが続くコース設定で、厳しいレースになることが予想された。

最初の登り区間までは集団で進み、最初の山岳ポイントの登りでペースが上がり集団は長く伸びていく。この登りの後の下り区間が非常に危険との事前情報により各チームが前に前に位置取りをするためさらにペースが上がる。集団前方でこの登りを超えた小野寺であったが、ここからの危険な下り区間でドイツとデンマークの選手が砂にハンドルを取られ落車をし、それを避けるため急ブレーキをかけた影響で先頭20名に入り損ねてしまう。総合リーダーを擁するオランダチームも乗り損ねたためメイン集団を牽引する。日本チームからは小野寺、日野がこの牽引に加わる。先頭集団には総合優勝を狙う強豪チームが複数名入っており、差は縮まらず徐々に広がり60km地点での2回目の登り区間では1分30秒差まで広がる。小野寺には動くだけの脚はあったが、落車を避けた際に前ブレーキシュー、それに伴いホイールにも問題を抱えたにもかかわらず、代車に乗り換える判断がつかなかった。登り区間では乗り遅れた強豪選手らと追走集団をたびたび形成して動けているにもかかわらず下り区間で下がるのを繰り返してしまった。

結局先頭グループはゴールまで14名が残り、ラストはここから3名が抜け出し、デンマークのLEVY William Blumeがスプリントを制した。日本選手はメイン集団に残った小野寺の36位が最高位であった。

チームカーが走るレース経験の少ないジュニア選手は今回のレースでも集団内での位置取り、チームでの動き方などレースの戦い方だけではなくトラブルからの復帰の際のチームカーの隊列の使い方、パンクの際の対応、補給の仕方、チームカーの呼び方、代車に乗りかえるか否かの判断など多くを学んでいる。

stage3は午前に80km弱のアップダウンの激しいロードレースと午後からの10km平坦TTが行なわれる。コンディションの良い小野寺と登りでのパンクで遅れてしまった香山で午前のステージ上位を狙っていく。

Stage2

1 LEVY William Blume(デンマーク) 2時間52分03秒
2 BENZ Pirmin(ドイツ) 同タイム
3 BALMER Alexandre(スイス) 同タイム
36小野寺慶 2分41秒差
59道見優太 同タイム
81宇佐美颯基  9分37秒差
84香山飛龍  13分24秒差
86中村龍吉 15分12秒差
91日野凌羽 18分29秒差

Stage2個人総合成績

1 LEVY William Blume(デンマーク) 2時間57分37秒
2 SKJELMOSE JENSEN Mattias(デンマーク) 4秒差
3 BENZ Pirmin(ドイツ) 5秒差
51小野寺慶 3分01秒差
52道見優太 同タイム
71宇佐美颯基  10分44秒差
83香山飛龍 13分44秒差
85中村龍吉 15分32秒差
95日野凌羽 19分37秒差

JCF強化コーチ柿木孝之