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2018/05/29

UCI JUNIOR NATIONS CUP Tour du Pays de Vaud 2018

Stage4

Stage4は長い登りはないが、ラスト20kmまではコースプロフィールにはないアップダウンが多く、総合上位の入れ替えを狙ったアタックが続くことが予想された。

スタートして個人総合1,2位を擁するデンマークが集団をコントロールする中10kmあたりで小野寺がチェコ、オランダとともに抜け出し40秒ほどの差が開く。個人総合に関係のない逃げのため2分くらいタイム差が開くと思われたが、しばらくしてから追走選手が増えて最終的には9名の先頭グループを形成する。しかし大人数の逃げを嫌ったデンマークが強烈にペースを上げて30km過ぎには先頭集団を吸収する。その後はカザフスタン、ドイツの逃げが決まるが、デンマークが登りもアップダウンもすべて完全にコントロールする。横風区間を含む登りで有力チームの攻撃がかかり、デンマークのアシスト選手がこぼれたが平坦区間で復帰して、そのあとは圧倒的な支配力で他のチームは動くことが出来ない。この日は1km弱の登りゴールのため、集団に残った小野寺は香山と連携を取り登り口に入るコーナーまでの位置取り争いをして前方をキープして、香山を先頭から7番手で送り出す。長い登りスプリントで香山は粘ったが13秒遅れの25位にとどまった。ステージ優勝はフランスのBAUDIN Alexで、個人総合は変動なくデンマークが1,2位を独占した。

昨年は毎ステージ完走がやっとであった小野寺が結果こそ残せなかったものの今年は大きく成長して戻ってきた。まだトップ10に入る力はないが、集団内で存在感を見せた。昨年参加したネイションズカップから学び、それにより練習の意識、レースに向けた準備、大会関係者やほかの国の選手とのとのコミュニケーションの取り方など小野寺自身に大きな変化がみられた。

特にジュニア選手は意識が変わるだけで短期間でも大きく成長することが出来る。今回参加した選手もレースだけではなく、生活面、言語の面、他のチームとのコミュニケーション、食事の摂り方など課題が多く見つかった。U23、エリートに上がってから、この時の経験が生きたと言えるよう今後も取り組んでいってもらいたい。

6月7日からのドイツでのネイションズカップTrofeoにはメンバーを全員入れ替えて臨む。

Stage4    112.9km
1BAUDIN Alex(フランス) 2時間40分05秒 AV42.3km/h
2STRELKOV Nikita(ロシア) 同タイム
3VACEK Karel (チェコ)同タイム
25香山飛龍 13秒差
45小野寺慶 38秒差
73道見優太 8分50秒差
88宇佐美颯基  16分13秒差

Stage4個人総合成績
1SKJELMOSE JENSEN Mattias(デンマーク) 7時間58分16秒差
2LEVY William Blume(デンマーク) 24秒差
3AASHEIM Ludwig (ノルウェー)37秒差
34小野寺慶5分39秒差
53香山飛龍 15分35秒差
66道見優太 20分41秒差
87宇佐美颯基  50分03秒差

JCF強化コーチ柿木孝之