Stage1
5月24日から27日までの4日間、チームタイムトライアル(TTT)と個人タイムトライアル(TT)を含めて5ステージで行なわれるジュニアネイションズカップTour du Pays de Vaudが始まった。20チーム(19のナショナルチーム)が参加するこの大会に日本からは小野寺慶、香山飛龍、日野凌羽、中村龍吉、道見優太、宇佐美颯基の6選手が出走した。ジュニアの国際レースとして伝統あるこのレースは今年で50周年のメモリアル大会となる。
Stage1はローザンヌの観光の中心となるレマン湖近くの4.5kmの周回コースで争われた。15%の勾配の登り区間が300mあるが、特に難しいコーナーはなく力勝負のコースであり、TTを得意とする選手のいない今回の日本チームはレース前から選手同士で先頭交代の順番、牽く区間、登りのペース配分などを密に話し合いチームワークで好タイムを狙った。スタートして最初の区間を日野、中村がスピードに乗せてからペースを作り急勾配の登りはじめを宇佐美、そして道見がペースを保つ。頂上からの緩い下り、平坦、下りのスピードの必要な区間を小野寺、香山が強力に牽引する。ラスト1kmの最終コーナーからのほぼ直線平坦区間ですでに4名になっていたチームを香山、小野寺でペースを上げるがここでチームが分解してしまい、隊列を戻すまでにタイムを失ってしまう。日本チームは4.5kmを5分54秒で走り、優勝したオランダから22秒差の14位となった。
最後の1kmで数秒は失ってしまい、これがなければ12位まで順位を上げることが出来たとレース後に選手は悔しがった。より声を掛け合っていれば修正できた箇所もあり、TTTを走る機会のないジュニア選手らはレース前だけではなくレース中の選手間のコミュニケーションの重要性をより理解した。
Stage1 4.5km TTT
1 オランダ 5分32秒 av49.8km/h
2 デンマーク 1.34秒差
3 チェコ 5秒38差
14日本 22秒03
JCF強化コーチ柿木孝之