2018/05/10

UCI2.2 PANORAMA Guizhou International Women’s Road Cycling Race stage 4

Stage4は2か所の登りを含む55kmの周回コースを2周する110kmであり、高低表をみると個人総合を大きく左右するステージとなると思われた。

1周回目はHITECHが動くが、集団は長く伸びるものの大きく分断するところまではいかない。1回目のスプリントポイントを梶原は2位通過する。2周目に入り日本チームでまとまって攻撃を開始する。アップダウンで攻撃をかけることでほかのチームのスプリンターの脚を削り、登りもこなせる梶原の優勝の可能性を高く出来る。梶原は2回目のスプリントポイントは3位通過する。日本チームはSERVETTOやHITECHなどと協調して攻撃をかける。ラスト30kmの登り区間で唐見が2名で抜け出し集団は長くのび、そこからさらに集団に残った唐見、上野、金子、中井を中心として攻撃をかけ続ける。梶原自身も流れを止めないようにアタックをかける場面もあり、レース後半は日本チームの攻撃がラジオツールで流れ続ける。ゴールは集団スプリントとなり、梶原がスプリンターを擁するHITECHやDOLTCINI VAN EYCK、MINSKチームの列車を粉砕するようなラスト400mほどからのロングスプリントを決めて他のスプリンターを圧倒した。

この日の日本チームは昨日の悔しさをレースにすべてぶつける走りで、レース後は疲労困憊になりながらもチームで勝ち取ったこの勝利は選手らに大きな自信となった。

明日のstage5は今日のコースの逆回り周回で行なわれる。総合上位陣もまだ逆転可能性のある範囲内のためスタートから攻撃が多く続くことが予想される。その中で日本チームは再び総合ポイントリーダーとなった梶原のポイントジャージを守り、ステージ優勝を狙う。集団が大きく分断するようなレースになれば、唐見、金子の個人総合順位のジャンプアップも狙っていく。

Stage 4順位
1梶原悠未    2時間49分17秒
2FRAPPORTI Simona(HITECH Products)同タイム
3DRUYTS Kelly(DOLTCINI VAN EYCK )同タイム
15金子広美  同タイム
29唐見実代子 同タイム
46上野みなみ 同タイム
56中井彩子  5分25秒差
58福田咲絵  5分36秒差

Stage4個人総合時間
1 GUTIERREZ RUIZ Sheyla (CYLANCE PRO CYCLING)13時間23分36秒
2 FRAPPORTI Simona(HITECH Products)9秒差
3 TSERAH Hanna (MINSK CYCLING CLUB)11秒差
22金子広美  26秒差
23唐見実代子 同タイム
46梶原悠未  52秒差
50福田咲絵  6分2秒差
51中井彩子  6分9秒差
56上野みなみ 7分3秒差

JCF強化コーチ 柿木孝之