欧州北部のネイションズカップの最後のレースとなるZLM TOURは風のレースで知られる。日本チームは岡本をトップグループに残すべくチーム連携で15位以内のポイント圏内を目指す。晴天ながら例年より風が強く、スタートから激しい位置取り争いで10㎞の間に5件の落車が発生、岡本も前輪を壊しながらも何とか集団復帰、次いで孫崎がチェーントラブルで機材交換し再発走するが、分断し長く伸びたレースの最後尾への復帰に留まった。横風の影響で殆どペースが緩む間もなく15人~20人ずつのグループが数十秒差の間隔でいくつも出来、30㎞を過ぎた時点で岡本は3番目、小野寺が4番目、雨澤が5番目、横山は6番目、黒枝は7番目のグループとチームの分散した状態でレースが進む。この中、180㎞の長丁場ながら序盤に形成された最初の2つのグループ計27人が最後の勝負に絡むメンバーとなった。岡本は後続グループとのシャッフルもあり、後半には少々位置を下げトップから6分遅れの50位でゴールし、これがチームから唯一の完走となった。
ネイションズカップ4戦目は5月1日のイタリア。レースのタイプがガラッと変わるためコースを想定した準備を進めレースに備える。(浅田 顕)
4月15日 ZLM TOUR ネイションズカップ第3戦
距 離:181㎞
場 所:オランダ ゼーラント州
参加者:雨澤毅明、岡本隼、小野寺玲、横山航太、黒枝咲哉、孫崎大樹
1 Christopher LAWLESS(イギリス)4h4m10s
2 Jasper PHILIPSEN(ベルギー) +0s
3 Jérémy LECROQ (フランス)+0s
…50岡本隼+6m40s
…雨澤毅明、小野寺玲、横山航太、黒枝咲哉=途中棄権
…孫崎大樹=途中メカトラで棄権