110kmで争われた第1ステージは、前半は小さなアップダウンを繰り返し、ラスト20kmの非常に狭い激坂区間を含む4.3kmの登りで勝負が決まると予想された。
スタートして10kmほどで落車が起こり、當原、大町、中村が巻き込まれる。當原はサドルが曲がってしまったため修理してから集団を追うが、集団から大きく離されてしまう。60km地点では大町が落車して動くことが出来ず、その場でリタイアとなった。中川も遅れ、勝負所となるラスト20kmの登りに向けて昨年のチャンピオンのCOSTA ADRIENを擁するアメリカが集団を長くコントロールして登りに入る。集団は縦に長く伸び1kmほどですでにバラバラとなる中で、石上は15名の先頭グループに入る。COSTAとイタリアのVERZA RICCARDOがそこからさらに力で抜け出す。石上のグループは次々と選手が脱落していく中、昨日のプロローグで優勝したスイスのMADER GINOがきつい勾配区間で抜け出し先頭の2名に合流する。
石上は7名に減った追走グループに残り、先頭の3名から25秒差で山岳ポイントを通過するが、石上を含めてどの選手もきつく、前を強力に追走する動きにはならない。下り区間を前に石上のグループに20名ほどが後ろから合流する。そしてこの下りで石上の集団が分裂して8名ほどが抜け出し第2グループを形成するが、石上は後方に取り残される。結局石上は第3グループでフィニッシュする。トップとのタイム差は大きくついてしまったが、第2、第3ステージともに厳しい登りが待ち受け、順位を挽回するチャンスが多く残されている。明日第2ステージは2部に分かれるが、1部ではゴール前13kmの登りで力勝負を挑み、石上での個人総合の上位を狙う。(JCF強化コーチ 柿木孝之)
第1ステージ リザルト 110.4km
1 MARDER GINO(スイス)2時間54分47秒
2.VERZA RICCARDO(イタリア) 2秒差
3 COSTA ADRIEN(アメリカ) 3秒差
21石上 優大(神奈川・横浜高等学校)1分1秒差
71徳田 匠(京 都・京都府立北桑田高等学校)3分14秒差
80中村 圭佑(東 京・昭和第一学園高等学校)3分36秒差
114中川 拳(北海道・北海道立帯広三条高等学校 17分52秒差
當原 隼人(沖 縄・沖縄県立与勝高等学校) リタイア
大町 健斗(広 島・広島県立安芸府中高等学校)リタイア
個人総合成績
1 MARDER GINO(スイス)2時間58分08秒
2 COSTA ADRIEN(アメリカ) 8秒差
3.VERZA RICCARDO(イタリア) 13秒差
27石上 優大(神奈川・横浜高等学校)1分1秒差
80中村 圭佑(東 京・昭和第一学園高等学校)4分04秒差
84徳田 匠(京 都・京都府立北桑田高等学校)5分10秒差
114中川 拳(北海道・北海道立帯広三条高等学校 18分22秒差
リタイア 當原 隼人(沖 縄・沖縄県立与勝高等学校)
リタイア 大町 健斗(広 島・広島県立安芸府中高等学校)