2010年トラック強化海外合宿・オーストラリア・パース
3月24日から28日までのコペンハーゲン世界選手権に向けた強化合宿が9日から17日までパースで行われた。寒い日本を避けただけはあり、連日の猛暑ではあったが室内競技場の良さを改めて体験できた合宿でもあった。
バンク練習は午前9時半から2時間、午後は14時から2時間30分の限られた時間で短・中距離分離して練習した。短距離は発走機を使いスタートとダッシュ練習を重点に、中距離はスピードと持久力強化を目標に行った。
空いた時間はリカバリーとロード練習とし消化していった。短距離選手はG1レース終了直後で、中距離選手も大会、強化合宿直後の合宿でまずは疲労回復を目指し軽めの練習から入った。
短距離ではチームスプリントのスタート、三人の呼吸合わせ。中距離はオリンピック種目になったオムニウムレース種目一つ、200mTTの助走、踏み出し、走行コースを、スプリント選手の後ろに付き目標にし、繰り返し練習した。
この競技場は郊外にありホテルは更に18km離れ、アップ、リカバリー、ロード練習もすぐ対応できる最適な環境で、ブドウ畑、牧場など心休まる風景が散在し、疲れた体を和ませてくれる。この暖かい環境の中で世界選手権に向け有意義な強化合宿が出来た。(阿部良二)