3月18日TOUR DE TAIWAN 第2ステージ 桃園~角板山公園118.9㎞
ステージ結果
1 CLARKE Jonathan (オーストラリア/Floyd’s Pro Cycling)2h45m20s
2 LONARDI Giovanni(イタリア/Nippo Vini Fantini Faizanè)+0s
3 EARLE Nathan(オーストラリア/Israel Cycling Academy)+0s
・・・20小石祐馬、37増田成幸+0s
・・・61窪木一茂+1m40s、95大前翔+7m48s、109入部正太朗+9m35s
112人完走/114人出走
コメント
個人総合成績に影響する山岳ステージが3つある中の初日。増田と小石を絞られた先頭グループでゴールさせることがチームの目標としてスタートした。序盤からアタック合戦があり窪木、大前が動く中、入部が2人で飛び出した逃げが容認されメイン集団も暫く安定期に入った。レースは3つの山岳ポイントがある中2つ目の難所でペースが上がり入部らは吸収され集団は少しずつ小さく絞られてゆく。ラスト10㎞で増田を含む5名が先行し暫く20秒前後のリードで進むが、40名程度に絞られた集団もペースアップし逃げを吸収、勝負はゴールスプリントとなった。終盤は窪木の助けもあり増田と小石は危なげなく先頭グループでゴールし今日の目標は果たされた。明日は1級山岳を含む重要なステージになる。
3月17日
GP Alfred Gadenne Dottignies
78k + 13.7kX4周 132.1㎞
出走161名
松田 祥位 24位
蠣崎 優仁 29位
小野寺 慶 DNF
大町 健斗 DNF
福田 圭晃 DNF
冨尾 大地 DNF
今日も横風が強く、西から時速40㎞の風が常に吹いていた。事前にコースをグーグルマップで確認し、スタートから20㎞の区間がハイペースとなりエシュロンにより集団が分断されると予想した。チームの課題として「松田をエースとし前半の20㎞を集団の前方で位置取りを行う事」と、「スプリントになった場合、松田を良い位置まで引っ張り上げる事」とした。松田はこれまで戦略的にスプリントを狙ったことが無いと言うが、地脚の強さと今後の成長を期待しスプリントも狙わせることにした。レース開始2時間半前に会場入りし、選手達には十分なウォームアップとスタート地点に前方で並ぶ為に十分な時間を確保した。
スタート直後から想定通りにハイペースとなり集団が分断され、スタート後20分には集団は4つに割れた。当初の予定では松田を中心に皆で良いポジションをキープする事を課題としたが、松田と一緒に先頭集団に残れたのは小野寺のみで、残りのメンバーはバラバラのまま後続に取り残された。ここで、小野寺は30分ほどで先頭集団から遅れ、第2集団にもついていけずに第3集団まで落ちリタイヤとなった。レースはスタート後1時間で半分以下にまで選手数を減らし、残るメンバーもリタイヤとなった。
蠣崎は第2集団に取り残されていたが、後に松田の集団に追い付き約50名の1つの大きな集団となる。
80㎞過ぎに集団が大きくなった事でペースが緩み、アタックが始まる。松田もアタックに反応し積極的に動いていたが、8名の逃げを逃してしまった。
更にラスト40㎞、松田はアタックに反応していたことで疲労を感じ集団の中で休んでいるタイミングで集団のペースが一気に上がり2つに分断され、7名+17名+22名の3つのグループに割れ、松田と蠣崎は第3グループに取り残されてしまった。
最終周回に入り第2グループが見えてきたところで松田を含めた3名が集団から抜け出しに成功する。しかし、ラスト500mで集団に捕まったが、蠣崎の絶妙なアシストにより第3グループの先頭でフィニッシュした。
今回は「チームでの位置取り」に関しては今後に大きな課題を残したが、これまで全く意識したことのないスプリントで松田が集団の頭をとった事、そしてそれが蠣崎との連携によるものであった事は、大きな収穫だった。
今後は22日Youngstar Coast Classic(UCI1.2
U23)、31日Gent-Wevelgem(ネイションズカップ)と大きなレースがいよいよ始まる。より一層の奮起を期待したい。
松田コメント
「横風区間で集団が割れた際も比較的余裕を持って対応できた。またエシュロンが作られるタイミングも目の前で見れたことは今後に大きくいかせると思います。自分が動いていた後のタイミングで8名の勝ち逃げを逃してしまったのは残念でしたが、これからも積極的に動いていきたいです」
(レポート 橋川 健)
出走サインを行う松田
2019年3月17日
日本学生自転車競技連盟
強化普及委員長 三宅秀一郎
日本学生自転車競技連盟(以下「学連」といいます。)では、自転車競技の普及と強化のため学連登記選手以外でも(公財)日本自転車競技連盟登録選手であればオープン参加出来る大会を開催しています。
*学連HP(http://jicf.info/)の大会カレンダーにある各大会の要綱を参照してください。
*エリートカテゴリーに限らずジュニア以下の選手でも参加できる大会もあります。
(但し、競技規則に沿ったギア制限や距離制限があります。)
*申込人数や力量等により参加を認められない場合もありますので、必ず事前にメールで学連に問い合わせしてください。(jicf.kyouka@gmail.com)
オープン参加可能な2019年度学連大会一覧
2019年3月時点での予定です。変更の可能性もありますのでHPで都度確認してください。
トラックレース、ロードレース
4月6・7日 女子可 TRS第1戦 @CSC北400
4月28・29日 男女可 RCS菜の花飯山ラウンド @長野県飯山市
5月11・12日 女子可 修善寺カップ女子 @CSC北400&CSC5kサーキット
5月12日 男子可 修善寺オープンロード @CSC5kサーキット
6月2日 男女可 全日本学生選手権ロードITT @埼玉県加須市・羽生市
6月未定 女子可 全日本学生選手権ロード @未定
7月13・14日 男女可 JICF国際トラック @松本市美鈴湖自転車競技場
7月15日 女子可 TRS第3戦 @松本市美鈴湖自転車競技場
7月27・28日 男女可 RCS白馬ラウンド @長野県白馬村
2020年
3月 日 女子、小中学生、マスターズ可 RCS神宮外苑クリテリウム @神宮外苑
以上
2019年3月17日
日本学生自転車競技連盟
強化普及委員長 三宅秀一郎
日本学生自転車競技連盟(以下「学連」といいます。)では、自転車競技の普及と強化のため学連登記選手以外でも(公財)日本自転車競技連盟登録選手であればオープン参加出来る大会を開催しています。
*学連HP(http://jicf.info/)の大会カレンダーにある各大会の要綱を参照してください。
*エリートカテゴリーに限らずジュニア以下の選手でも参加できる大会もあります。
(但し、競技規則に沿ったギア制限や距離制限があります。)
*申込人数や力量等により参加を認められない場合もありますので、必ず事前にメールで学連に問い合わせしてください。(jicf.kyouka@gmail.com)
オープン参加可能な2019年度学連大会一覧
2019年3月時点での予定です。変更の可能性もありますのでHPで都度確認してください。
トラックレース、ロードレース
4月6・7日 女子可 TRS第1戦 @CSC北400
4月28・29日 男女可 RCS菜の花飯山ラウンド @長野県飯山市
5月11・12日 女子可 修善寺カップ女子 @CSC北400&CSC5kサーキット
5月12日 男子可 修善寺オープンロード @CSC5kサーキット
6月2日 男女可 全日本学生選手権ロードITT @埼玉県加須市・羽生市
6月未定 女子可 全日本学生選手権ロード @未定
7月13・14日 男女可 JICF国際トラック @松本市美鈴湖自転車競技場
7月15日 女子可 TRS第3戦 @松本市美鈴湖自転車競技場
7月27・28日 男女可 RCS白馬ラウンド @長野県白馬村
2020年
3月 日 女子、小中学生、マスターズ可 RCS神宮外苑クリテリウム @神宮外苑
以上
最終ステージとなるStage9はホーチミンがゴールとなる112kmの平坦コースであり、日本チームは樫木と金子の個人総合1、2位を守ることに専念することとした。
スタートして韓国チームなどが攻撃をかけてくるが、日本チームはこの日は早い段階でコントロールを開始する。タイも昨日のステージのような大逃げがないようコントロールに入ってくれたため協力関係の中でレースは進む。韓国が吸収されたあともアタックがかかるが、大人数の逃げは行かせず、1名、2名の逃げのみ許して30秒から40秒差でコントロールする。ラスト30kmをきってからは個人総合に関係のあるアタックがかかるが、コントロールされた集団から20秒以上抜け出せる選手はいない。そのままコントロールしきって集団スプリントとして、樫木、金子の個人総合1,2位をチームで守りきった。日本チームと協力して1日コントロールし続けたタイのエーススプリンターJutatip Maneephanがこの日も集団スプリントを制した。
この日は危険な逃げが出来ても焦らず、早い段階からコントロールを開始してスプリント勝負にしたいチームと利害が一致し協力関係を築くことが出来た。コントロールを崩しにかかる逃げも一切無視し、集団をコントロールし続けることで他チームに攻撃の機会を与えない完全なレース運びを行なった。9日間のステージでの団体総合でも優勝した。
ステージレースは多くの経験を積むチャンスであり、個人総合リーダーを抱えるとチームメンバー全員がよりレースを考えて、コミュニケーションをとりながら走らなければ個人総合を守ることが出来ない。今回も自分達が追いかけるべきか、ほかのチームが追わないといけないのか判断に迷う場面はあったが、毎日のレースの中で、またレース前後の話し合いで選手間の意思疎通もよりスムーズになり、信頼関係を築くことでチーム力が大きく向上した。樫木、金子はもちろん個人総合順位を支え続けた唐見、上野、石上にとっても精神的にも体力的にも大きく成長する9日間となった。
Stage9成績
1 Jutatip Maneephan(タイ)2時間45分31秒
2 Ju Pha Som Net(マレーシア)同タイム
3 Lee Joohee (韓国)同タイム
13 金子広美 (日本ナショナルチーム) 同タイム
24 樫木祥子 (日本ナショナルチーム) 同タイム
26 唐見実世子(日本ナショナルチーム) 同タイム
30 上野みなみ(日本ナショナルチーム) 同タイム
36 石上夢乃 (日本ナショナルチーム) 同タイム
Stage9個人総合成績
1 樫木祥子(日本ナショナルチーム22時間26分51秒
2 金子広美(日本ナショナルチーム)29秒差
3 Tran Thi Kim Ah (Xo So Kien Thiet Dong Thap)30秒差
18 唐見実世子(日本ナショナルチーム)9分7秒差
39 上野みなみ(日本ナショナルチーム)21分8秒差
JCF強化コーチ柿木孝之
Stage8は120kmの平坦基調のコースで、日本チームは集団ゴールでまとめて樫木と金子の個人総合1、2位を守ることに徹する日とした。
最初の30kmは個人総合に関係のない選手の逃げが形成されたため日本チームは特に動かずレースを静観する。その攻撃が捕まった後に団体総合に関係のある逃げが決まり、日本チームは逃げに入った韓国選手のゼッケンを見間違え、総合4位の選手が入っていると勘違いしてそこから20kmほど追走する。日本チームの追走で非常に速いレース展開となり、ほとんどのチームが60km地点まで補給ができない。逃げを吸収した後しばらくして樫木から個人総合で4分9秒遅れのTran Thi Kim Ahと4分33秒遅れのNguyen Thi Thu Mai選手を含む3名が逃げる。その後も追走が入る中で、唐見が落車して代車に乗り換え、金子もパンクする。暑さで弱った集団に対して先頭の3名が快調にタイム差を広げる。残り30kmで5分差となってしまい、集団スプリントには絶対の自信のあるタイはステージ優勝をあきらめたため日本チームと協力関係が築けない。個人総合3位の牧瀬と日本チームが集団を牽引するが、残り20kmでさらにタイム差が広がり5分20秒差まで広がる。暑さが厳しい中で逃げの3名がこれほどまでの力を残しているのは信じがたかったが、日本チームは牧瀬と牽引し続ける。ラスト12kmで個人総合2位の金子がこの日2回目のパンクをして、スピードの上がっていた集団に戻るのは無理なため上野とバイク交換して何とか集団復帰する。ゴールでは個人総合に関係のあるTran Thi Kim Ah 、Nguyen Thi Thu Maiから集団までのタイム差は3分35秒で、樫木が個人総合リーダーを守り金子の個人総合2位は1秒差で守った。最後は何とか樫木と金子の個人総合を死守したが、8日間の疲れとこの日の暑さ、数回のトラブルの影響でコースプロフィールからは信じられないほど厳しいステージとなった。
明日のステージは112kmの平坦コースであるが、毎年攻撃が多くかかり激しいステージとなる。特にホーチミン市内に入ってからは渋滞に巻き込まれることもあり、タイム差のつく逃げを行かせるとコントロールできない危険な状況になる。樫木の個人総合をチームで守り切ることを最優先してレースに臨む。
Stage8 成績
1 Marella Vania Salamat(フィリピン)2時間55分27秒
2 Tran Thi Kim Ah (Xo So Kien Thiet Dong Thap)5秒差
3 Nguyen Thi Thu Mai(Tap doan Loc Troi)同タイム
32樫木祥子(日本ナショナルチーム)3分35秒差
33金子広美 (日本ナショナルチーム) 同タイム
51石上夢乃(日本ナショナルチーム) 同タイム
54唐見実世子(日本ナショナルチーム) 同タイム
68上野みなみ(日本ナショナルチーム) 7分12秒差
Stage8個人総合成績
1 樫木祥子(日本ナショナルチーム19時間41分20秒
2 金子広美(日本ナショナルチーム)29秒差
3 Tran Thi Kim Ah (Xo So Kien Thiet Dong Thap)30秒差
19唐見実世子(日本ナショナルチーム)9分7秒差
40上野みなみ(日本ナショナルチーム)21分8秒差
JCF強化コーチ柿木孝之