本年2回目になる、2018 東京都大島三原山ヒルクライム大会と2018
全日本マスターズタイムトライアルの申込をスポーツエントリーで受付中です。
ヒルクライムではベストタイム賞として東芝ハイビジョンLED液晶テレビ レグザ
32V31、マスターズTTでは、各カテゴリー勝者(オープンを除く)にマスターズ全日本チャンピオンジャージを授与いたします。
詳細は、東京都自転車競技連盟の各ページをご覧ください。
■大島大会情報
締切:2018年10月15日(月)
イベント日時:2018年10月27,28日(土日)
http://www.tokyo-cf.jp/news/8456.html
・2018 東京都 大島三原山ヒルクライム大会
(同時開催:全日本学生RCS第8戦・大島三原山ラウンド)
http://www.tokyo-cf.jp/schedule/7998.html
・2018 全日本マスターズタイムトライアル
http://www.tokyo-cf.jp/schedule/8000.html
・TCF伊豆大島自転車学校&ツアーライド
https://sites.google.com/view/tcf-fukyu/2018%E5%B9%B4%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/201805
*自転車トライアル・日本代表選手によるデモンストレーションを実施予定
2018-2019年シーズンにおけるトラック、ロードレース種目のジュニア育成強化事業強化指定選手を、下記のとおり募集いたします。
◼2018-2019年ジュニア育成強化事業募集概要・要項(トラック・ロードレース)
※この発表は表記の日時現在のものであり、追加変更の可能性があります。
◼ジュニア育成強化事業(トラック・ロード)に関するお問い合わせ
公益財団法人日本自転車競技連盟 選手強化部
Email:hpd@jcf.or.jp
UCIロード世界選手権インスブルック・チロル大会は1週間にわたり熱戦が繰り広げられてきたが、9月30日(日)に最終日となる第8日目を迎え、目玉種目である男子エリート・ロードレースが開催された。走行距離258km、合計獲得標高4670m、レース時間は7時間近くにおよぶ、長く、厳しいレースで、約90kmのライン区間を終えてから周回コースを6周回、最後は通常の周回コースに“地獄”を意味する“Höll(ヘッレ)”と名付けられた最大勾配28%、7.9kmの厳しい登坂区間が加わったロング周回をこなすコースレイアウトだった。
スタート時間は午前9時40分。スタートとなったクーフシュタインの街中には太陽の光が届かず、気温は10度程度。秋の深まりを感じる気候のなか、44カ国、188名の選手が母国の代表ジャージに身を包んでスタートを切った。世界選手権男子エリートロードレースは、国別ランキングによって出場枠が変わってくる。強豪国が8名選手を揃えるのに対し、今年日本が獲得できた出場枠はわずか1枠。アジア大会でその優れた登坂力をアピールした中根英登(愛知・NIPPO VINI FANTINI EUROPA OVINI)が、貴重な世界選手権への出場切符を掴んだが、チームワークが重要なロードレースにおいて、単騎での参戦は不利な状況だった。
序盤のライン区間で11名の逃げが形成され、タイム差は最大で約20分と大きく開いた。周回コースに入り、集団は少しずつタイム差を詰めていったが、本格的な追走体制となったのは3周回目から。ペースが上がっていき、この動きにより中根は集団から遅れ始め、5周回完了時に足切りとなった。
最終周回に入っても、序盤から逃げていたデンマークとノルウェーが先行を続けたが、登坂区間に入ると活性化した集団により吸収。激しいアタックの攻防となり、大会最大の見どころとなるヘッレの登りで、先頭はロマン・バルデ(フランス)、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)、マイケル・ウッズ(カナダ)に絞られ、下り区間でトム・ドゥムラン(オランダ)が追いつき、最後はこの4名でのゴールスプリントの展開となり、38歳のバルベルデが悲願の世界選手権初優勝を飾った。
●浅田顕コーチのコメント
男子エリート・ロードレースは国別出場枠1枠の条件により中根の単独参加となった。レースは90㎞のライン区間の序盤に形成された11名の先行グループに対し、集団が組織的にペースを作るも一時は20分近くのタイム差を許した。しかし中盤から徐々にペースアップが始まり何度も峠を越える周回コースでは予想どおりの厳しさとなり、序盤は好位置で力を温存していた中根だが、ラスト90㎞を切ったあたりで集団から遅れてしまい残り2周を残してリタイヤとなった。急遽参加が決まった中根の世界選手権ロード初挑戦は、十分な準備をする間もなく厳しい結果となったが、最初から簡単に結果が出るほど甘い世界ではない。次の挑戦までにどのようにトップにアプローチしてゆくかが何よりも重要で、欧州のプロレベルで走り続けて成績を伸ばしてゆくことが大前提であろう。ナショナルチームとしても所属と連携をより深め強化に繋げていきたい。
●中根英登(愛知・NIPPO VINI FANTINI EUROPA OVINI)のコメント
世界選手権への出場は今月に入ってから決まった。今シーズンは、9月中旬のイタリア連戦に重点を置いており、今シーズンの一番いいコンディションだったのは、8月末のアジア大会から9月19日のジロ・デラ・トスカーナ(UCI1.1)だった。トスカーナから約10日、アジア大会からは約1ヶ月経ってしまっていたので、コンディションが下降気味だと感じていたが、所属チームやナショナルチームがベストな状態でスタートに送り出してくれたので、コンディションは大丈夫だと自分に言い聞かせていた。2週間前のコンディションだったら、もう少し先頭集団にいられて、周回を重ねることができたとは思うが、だからといって上位を狙えたわけではない。圧倒的なレベルの差があるのはわかっているが、すごく悔しい気持ちで、もっと強くなりたいと思っている。
シーズン序盤は、世界選手権に出場できるとはまったく考えていなかった。しかし、出場させてもらえる機会を得て、初めて走り、もっと準備しないといけない、力やテクニックをつけたいと強く感じた。日本代表として、日本人選手が一丸となって獲得したUCIポイントでスタートラインに立たせてもらった。そういう責任を感じていたが、結果を出せず、申し訳ない気持ちが強い。しかし、落ち込んでいても仕方がないので、来年も自分が出るという気持ちで準備していきたい。そして、さらにポイントを獲得して、もう一つ上の”出場枠4”をめざしたい。今度は日本人選手4人で厳しいレースにチャレンジしていきたい。
●レース結果
男子エリート ロードレース
1 アレハンドロ・バルベルデ/VALVERDE Alejandro (スペイン) 6:46:41
DNF 中根英登
/出走188人
(Photo by Craig Dutton/UCI)
9月29日〜30日の2日間に渡り、
BMXワールドカップシリーズ第7戦、第8戦がアルゼンチン・
サンティアゴデルエステロにて開催されました。
日本選手団は男子6名(内ジュニア1名)、
女子1名が大会参戦し、第7戦では男子は長迫吉拓の1/
4決勝6位(総合23位)が日本人最高位となり、
女子は決勝進出は逃したものの、畠山紗英が準決勝7位(
総合13位)となりました。
第8戦は、男女共前日同様の結果となり男子1/4決勝敗退、女子準決勝敗退で大会を終えました。
男子は目標の準決勝以上進出ができませんでしたが、女子は畠山が世界選手権に続き両日共準決勝へ進出し、UCIワールドサイクリングセンター(WCC)でのトレーニング効果が、コンスタントなリザルトとして現れてきました。
またこれまでと異なり、大会2日目でリザルトを向上できたことは、ポジティブな収穫となりました。
2018年ワールドカップシリーズが全戦終了し、今シーズンのベストリザルトは、今大会にて残した男子総合21位、女子総合11位となりました。
2018年9月からUCIポイントが東京オリンピック国別出場枠獲得に向けての国別ランキングへ反映が開始され、今大会から各国がより一層体制強化をしてきていると感じました。
日本チームも今シーズンのベストリザルトで終えたことはプラス点ではありましたが、チーム全体の底上げも含めて来シーズンへ向けての強化サポート見直しを行ない、さらなる前進ができるよう準備していきます。
日本からの応援、サポート頂きありがとうございました。
◼大会結果
第7戦
[男子]
長迫 吉拓 総合23位
山口 大地 総合72位
池上 泰地 総合75位
吉井 康平 総合79位
松下 巽 総合89位
島田 遼 総合99位
[女子]
畠山 紗英 総合13位
第8戦
[男子]
長迫 吉拓 総合21位
吉井 康平 総合43位
松下 巽 総合79位
池上 泰地 総合80位
島田 遼 総合85位
山口 大地 総合92位
[女子]
畠山 紗英 総合11位
◼派遣選手団情報
派遣大会:UCI BMXスーパークロスワールドカップ第7-8戦 アルゼンチン大会
派遣期間:2018年9月25日(火) 〜 10月3日(水)
開催場所:アルゼンチン・サンティアゴ・デル・エステロ
◼派遣スタッフ
[マッサー]
石田 将之 (連盟強化スタッフ)
[メカニック]
三瓶 貴公 (連盟強化スタッフ)
[スタッフ]
宮﨑 大地 (連盟強化スタッフ)
◼派遣選手
[男子]
長迫 吉拓 (岡山 MXインターナショナル)
松下 巽 (神奈川 全日空商事株式会社)
吉井 康平 (東京 フォスター電機株式会社)
山口 大地 (新潟 早稲田大学)
池上 泰地 (大阪 クワハラバイクワークス)
島田 遼 (広島 近畿大学泉州高等学校)
[女子]
畠山 紗英 (神奈川 日本体育大学)
UCIロード世界選手権インスブルック・チロル大会は、残すところあと2日となった。9月29日(土)の大会第7日目は近年人気が高まる女子エリートのロードレースで、クーフシュタインからインスブルックの周回コースを3周回する155.6km、合計獲得標高2413mのコースで開催された。48カ国から149選手が出走し、日本からは全日本チャンピオンの與那嶺恵理(茨城・Wiggle High5 ProCycling)、金子広美(三重・イナーメ信濃山形)、唐見実世子(茨城・弱虫ペダルサイクリングチーム)の3名が参戦し、與那嶺をエースとする作戦でスタートを切った。
60km地点のグナーデンヴァルトの登りの前にコロンビアとポーランド、2名の逃げが形成され、登坂区間の麓では個人タイムトライアル覇者のアネミエク・ファンフルーテン(オランダ)が巻き込まれる落車が発生。登坂区間に向けてのペースアップと合わせて集団から遅れる選手が増え始め、落車の影響を受けた唐見もここで遅れてしまう。
金子は與那嶺とともにメイン集団前方でグナーデンヴァルトを登っていったが、頂上を前に失速。メイン集団も頂上ではいくつもの小集団に分断され、與那嶺は2つめの集団、約40番手で下り区間へと入った。その後の下り区間で小集団はまとまっていき、フィニッシュラインを過ぎて周回コースに入るときには、メイン集団は與那嶺を含む70名ほどとなり、新たに4名の逃げが形成された。
周回コースの登坂区間に差し掛かると集団は活性化し、登坂区間もハイペースで進んだため、次々に選手が振るい落とされていった。ベストなコンディションではなかった與那嶺は、1周回目の登りから少しづつ遅れていった。
レースが大きく動いたのは2周回目の登坂区間。優勝候補であり、リオ五輪の金メダリストであるアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)がメイン集団から追走を開始し、先行していた選手を追い抜いて単独で先頭に立った。フィニッシュまで約40kmを残してのアタックだったが、ファンデルブレッヘンに追いつける選手はなく、差を広げながら、最後は後続に3分42秒差の大差で悲願の世界チャンピオンに輝いた。
集団から遅れながらも、諦めずに走り続けた與那嶺は、20分47秒遅れの79位でフィニッシュ。唐見は1周回完了時、金子は2周回目の山頂でリタイアとなり、完走者81名の厳しいレースだった。
●柿木孝之コーチのコメント
唐見と金子には、周回コース1周回目の山頂までなんとか集団に付いていくこと、1周目の頂上をゴールだと思って走り、それまで全力で與那嶺のサポートをしてもらう作戦だった。しかし、最初に唐見が落車の影響で遅れてしまった。落車したオランダ勢は力でメイン集団に追い付いたが、落車に巻き込まれたそれ以外の選手は全員そこで遅れてしまった。金子は周回コースに入る前の最初の坂でオールアウトし、失速。與那嶺をサポートしようとする気持ちから焦りが強く、また経験も足りていなかったために、無理する加減がわからなかった。金子の一つ前の集団まではメイン集団に追いついていたので、力を加減できていれば…と残念に思う。
與那嶺にとっては、本来なら得意なコースだったと思うが、1周回目で遅れるのは想定外のことで、コンディションの悪さがそのまま成績に出てしまった。周りにいる選手の顔ぶれをみても、いつもどおりのコンディションではなかったことが伺える。全体をみて、このままでは2年後の東京五輪は厳しく、現実を突きつけられた大会となった。女子はアンダー23カテゴリーがないこともあり、女子選手のジュニア、アンダー23カテゴリーからの一貫した育成環境も今後の課題になる。
●レース結果
女子エリート ロードレース
1 アンナ・ファンデルブレッヘン/van der BREGGEN Anna (オランダ) 4:11:04
79 與那嶺恵理/YONAMINE Eri JPN +20:47
DNF 金子広美、唐見実世子
/出走149人
【ご連絡】大会中止について
クロスカントリーレースin深坂自然の森/Coupe du Japon 深坂クロスカントリー
本大会の開催に向けて準備を行ってまいりましたか、開催地において警報が発令されましたため誠に残念ではございますが全てのプログラムを中止とさせていただきます。
参加者の皆様には大変残念な結果となりましたが、競技中の安全とご移動のことを鑑みますと主催者としては苦汁の決断ではございますが中止とさせていただきました。
参加者の皆様におかれましては申し訳ありませんがご理解いただけますようお願い申し上げます。
お帰りの際におかれましても十分ご注意されてご帰宅していただきますようお願い申し上げます。
大会主催者
クロスカントリーレースin深坂自然の森実行委員会
室内自転車競技ジャパンカップ2018、本日9/29(土)東京都立川市「たちかわ創造舎」にて開催。
時間は11:30~20:00頃の予定。
UCIロード世界選手権インスブルック・チロル大会、9月27日(木)第5日目は午前中にジュニア女子、午後にジュニア男子のロードレースが開催された。
ジュニア女子はラッテンベルグからスタートし、インスブルックの周回コースを1周回してフィニッシュラインに向かう70.8kmのレースで、MTBクロスカントリー・女子ジュニアのアジアチャンピオンである川口うらら(兵庫・龍野高校)と全日本選手権ロードレース・女子ジュニア2位の中冨尚子(京都・京都産業大学)が出場した。スタートすると25km地点の登坂区間グナーデンヴァルトで早くもレースは動き始めた。勾配の厳しい登りの中腹で集団はいくつもの小集団に分裂され、川口は4番目の集団、約20番手ほどで山頂を通過し、その後の下り区間で形成された25名ほどの先頭集団に入ったが、一方の中冨はこの登りで大きく遅れてしまった。周回コースに入り、7.9kmの長い登坂区間で再び集団はペースアップ。最後は4選手によるゴールスプリントの展開となり、開催国オーストリアのラウラ・スティガー(STIGGER Laura)が優勝した。スティガーはMTBクロスカントリー世界選手権女子ジュニアカテゴリーで二連覇中。川口は4分7秒差の23位、中冨は15分46秒差の87位だった。川口は初めて出場する世界クラスのロードレースで、終盤までメイン集団に残る好成績を挙げた。
ジュニア男子は、クーフシュタインからスタートし、インスブルックの周回コースを2周回する131.8km。日本からはUCIネイションズカップでの遠征経験をもつ、日野泰静(愛媛・松山城南高校)、馬越裕之(奈良・榛生昇陽高校)、福田圭晃(神奈川・横浜高校)、香山飛龍(神奈川・横浜高校)、小野寺慶(栃木・ブラウ・ブリッツェン)の5名が出場。2年連続で世界選手権に出場する小野寺と好調な日野を軸に戦う作戦にてスタートした。毎年、男子ジュニアカテゴリーでは多くの落車が発生しているが、今年も中盤65km地点付近の登坂区間グナーデンヴァルトまでに2つの大きな集団落車が発生。ナショナルチームも小野寺を除く4選手がいずれかの落車に巻き込まれ、小野寺も落車しなかったものの、指を負傷するトラブルに見舞われた。落車の影響もあり、グナーデンヴァルトでは女子同様に集団は細分化。絶対的優勝候補のレムコ・イヴェネプール(ベルギー)も落車により先頭から遅れて、山頂を通過した。日本人選手は福田と小野寺が50番手ほどの小集団に残ったが、ほかの日本人選手はここで大きく遅れ、最終周回を前にリタイアとなった。後方から追い上げたイヴェネプールは、周回コースに入るとドイツの選手とともに先行をはじめ、その後、独走にて優勝。個人タイムトライアルに続く、二冠達成となった。小野寺は遅れながらもベストを尽くして走り、日本チーム唯一の完走となる17分28秒差の51位でフィニッシュした。福田も諦めずに走り続け、フィニッシュラインを越えたが、オーバータイムによりリタイア扱いとなった。
●柿木孝之コーチのコメント
ジュニア女子はいつも世界でどのくらい走れるかわからないなかでの参戦になるが、ヨーロッパのレースを走った経験のない川口選手は一つ目の登りで遅れず、先頭集団に入ることができて良かった。二つ目の登りでパワーの差で遅れてしまったが、しっかりと登り口で前にいることができた。今後が非常に楽しみな結果となった。中冨選手は位置どりで脚を使ってしまったが、日本にいたら勉強できないことで、今回初めて本当のロードレースを経験できた。今後、ロードレースで強くなるにはどうしたらいいか、考えるきっかけになると思う。
ジュニア男子は、今年多くのネイションズカップに遠征し、その結果、総合で11位、過去最高のポイントを獲得でき、チームカーも10番目だった。落車が起こることはわかっていたので、チームでまとまらず、リスク回避をしたが、2回の落車にほとんどの選手が巻き込まれたのは良くなかった。小野寺選手も落車しないものの、上りで一度止まって追いつくのに力を使ってしまった。世界選手権というのがどれだけ厳しいものか、他の国と比べて心の準備ができていなかったと感じている。強くなることに貪欲になることは、選手にとって一番肝心な部分だと思う。世界で戦う覚悟が他の国の選手と比べて足りていなかった。準備段階、気持ちの面で課題が残る結果だった。
●川口うらら(兵庫・龍野高校)のコメント
世界の舞台でロードレースを走ったことがなかったので、どのくらい走れるかわからなかったけど、全力を尽くすことを目標にして走り、力を出し切ることができた。マウンテンバイクの世界選手権がシーズン最大の目標だったが、そこで100%の力を出せなかった悔しさがあった。もう一度、ロードレースで世界の舞台で戦わせてもらえる機会を得たので、リベンジするような気持ちで挑み、自分が納得できる走りができたので良かった。今回のチャンピオンはマウンテンバイクの世界チャンピオンでもあるので、マウンテンバイクとロードレース、両方やることで相乗効果があると思っている。しっかり両方の種目と向き合い、どちらも強くなりたい。
●小野寺慶(栃木・ブラウ・ブリッツェン)のコメント
集団の密度が高く、最初から前にいないといけないとわかっていた。中盤の登りで前にいられたが、強豪国のトレインに挟まれる形となり、転びかけて前にいた選手のホイールに手の指を挟んでしまった。そこで一瞬遅れていまい、急勾配のところで急いで戻ろうと脚を使ってしまった。追いついたが、そこからズルズルと後退してしまった。周回コースに入ってからは、指だけでなく、身体のバランスも崩れて腰も痛くて、うまく踏み込むことができず、力を出し切ることができなかった。一瞬の出来事で、レースを無駄にしてしまったのが悔しい。今シーズン通して登りを強化してきた。今回は力を出し切れなかったが、アンダーに上がる来年、再来年でさらに登りに強い選手になっていきたい。
●レース結果
女子ジュニア ロードレース
1 ラウラ・スティガー/STIGGER Laura (オーストリア) 1:56:26
23 川口うらら/KAWAGUCHI Urara (日本) +4:07
87 中冨尚子/NAKATOMI Shoko (日本) +15:46
/出走102人
男子ジュニア ロードレース
1 レムコ・イヴェネプール/EVENEPOEL Remco (べルギー) 3:03:49
51 小野寺慶/ONODERA Kei (日本) +17:28
DNF 福田圭晃、香山飛龍、日野泰静、馬越裕之
/出走159人
9月25日(火曜日)UCIロード選手権インスブルック・チロル大会の大会3日目は午前中に男子ジュニア、午後に女子エリートの個人タイムトライアルが開催された。両カテゴリーともコースは昨日の男子U23と同じヴァッテンス(Wattens)からインスブルックまでの27.7km。朝は5度程度まで冷え込んだものの晴天に恵まれ、レースがスタートする頃になると風もなく、過ごしやすい気象条件でのレースになった。
男子ジュニアは、日野泰静(愛媛・松山城南高校)と馬越裕之(奈良・榛生昇陽高校)が出場し、日野が6分5秒17遅れの58位、馬越が6分29秒84遅れの61位という結果だった。優勝はサッカーから転向した経歴をもつレンコ・エベネポール(ベルギー)で、2位に1分23秒66差の圧勝だった。
少し風が吹きはじめたなかでスタートした女子エリートは、オランダ勢が表彰台を独占する結果になった。ディフェンディングチャンピオンのアネミック・ファン・フルーテン(オランダ)が二連覇を達成した。同種目の日本チャンピオンで8月のアジア大会で僅差の銀メダルを獲得した與那嶺恵理(茨城・Wiggle High5 ProCycling)は、4分0秒18遅れの29位でレースを終えた。
●柿木孝之コーチのコメント
ジュニア男子が開催された午前中は追い風もなく、日本の選手たちにとって不利な条件はなかった。完全に力の差が出たと思う。馬越選手については、タイムトライアル機材、バイクコントロールの練習など、準備が足りていなかった。日野選手は下りで速度が乗らないなど、本来もっているパフォーマンスを発揮できなかった印象。二人ともネイションズカップに出場している選手のなかで最下位と言っていい成績だった。他の国のほうがネイションズカップを走っての成長度合いや、世界選手権に向けた心の準備が上だった。世界選手権を走る準備ができていなかったと捉えている。ロードレースでは、小野寺選手、日野選手を中心に戦う予定。20位〜30位の集団でゴールすることを目標にしている。
女子エリートが開催された午後は追い風が強くなり、與那嶺選手には少し厳しい条件だったが、ペース配分もよく、コーナリーングもスムーズだった。単純にパワーの差が結果に出たと考えている。ロードレースでも上の何名かはずば抜けているが、周回コースの最初の登りで全員で前に残り、與那嶺選手をできるだけ温存させるようにチームで動いていきたい。與那嶺選手にとっては自分のために走れる機会になるので、最大限の結果を残せるようチームで動きたい。登坂区間の勾配や下りなど、與那嶺選手に向いたコースだと思う。
●日野泰静(愛媛・松山城南高校)のコメント
アップもよくできて、調子も良く、スタートから好調に走れた。しかし、登りで失速してしまい、そこからうまくペースを上げることができず、思うような走りができなかった。前半はずっと向かい風で、そこで踏んでいたので、もっと力をセーブして、後半に向けてペースあげていけば良かったと思う。ペース配分に反省が残る。調子は良いので、気持ちを切り替えてロードレースに挑みたい。登りで先頭に必死に付いていって、スプリントで狙いたい。
●馬越裕之(奈良・榛生昇陽高校)のコメント
韓国でのレース(9月上旬のツール・ド・DMZ)で落車してから、調子が思うように上がってこない。しっかりアップして挑んだが、約10km地点の登りで踏みすぎてしまい、そこから脚がいっぱいになり、平坦を踏むにもうまくできなかった。ペース配分に課題が残った。トップとの差をしっかり埋めていけるように練習をしていきたい。絶好調というわけではないが、ロードレースでは自分は逃げの選手だと思っているので、危険な選手を見極めてアタックに反応するなど、積極的な走りをしたい。
●レース結果
男子ジュニア 個人タイムトライアル
1 EVENEPOEL Remco (ベルギー) 33:15.24
58 日野泰静/HINO Taisei (日本) +6:05.17
61 馬越裕之/UMAKOSHI Hiroyuki (日本) +6:29.84
/出走71人女子エリート 個人タイムトライアル
1 van VLEUTEN Annemiek (オランダ) 34:25.36
29 與那嶺恵理/YONAMINE Eri (日本) +4:00.18
/出走52人