1.大会名: 第18回アジア競技大会
2.開催日:2018年8月21日
3.派遣日程:2018年8月16日~8月22日
4.開催場所:インドネシア・スバン
第18回アジア競技大会のマウンテンバイク競技が8月20-21日に開催された。日本からはXCOに選手 沢田時、メカニック 白井三善、コーチ鈴木雷太が日本代表として参加した。
ジャカルタから激しい渋滞を抜け宿舎についたのは16日深夜となった。こちらに来て沢田は食事が合わずに体調を崩してしまったが、前日の20日には回復して当日を迎えた。コースは1周4.5kmx7周で行われた。コースはパイナップルやバナナ、レモン畑の中や、廃墟の中を通るなど普段あまり使われない環境を含むレイアウトの特設コース。ジャンプなどの縦の動きのあるセクションはないが、コースは作り立てで踏み固められていなく、パフパフの砂や竹の橋などがあり、難しくはないが記憶しないとスムーズに走れないレイアウト。当初8周予定だったが、7周へ前日深夜に変更され21日13時30分薄曇りの中、沢田は1列目左側からスタート。スタート後200mでコースが1台分まで狭くなるために、選手全員が飛び出す形でスタートが切られる中、沢田は6番目と少し出遅れた形になったが、次の登りで2番手まであがりレースは始まった。優勝候補のキリル選手(カザフスタン)が一人抜け出す形で2周目に入り、6人の2位グループでレースを展開。この6人集団はイラン2名、中国2名、韓国、沢田で1位のカザフスタンと10-25秒差でレースは進んだ。3周目後半6人の2位集団にて中国、イラン、韓国で落車があり、2位集団は沢田、イラン、中国の3人に絞られた形に思えた。しかしここから中国2名が一気にジャンプアップ。また沢田は下りで単独落車してしまい、5周目には1-2位中国、3位カザフスタン、4位イラン、5-6位沢田、イランという形に。5周目以降先頭と2位との差はグングン開き、沢田もイランから遅れ単独6位でファイナルラップへ。最終周もそのまま順位は変えられず6位でレースを終えた。
今回大切なレースでコンディションを合わせられず、本人含めチームとしてとても悔しい結果となった。今回の結果を踏まえ日々のトレーニングの励みにしていきたいと思う。
日本からの沢山のご支援とご声援、ありがとうございました。
鈴木雷太
ツール・ド・ラヴニール(UCI U23ネイションズカップ最終戦)
8月20日 第4ステージ チームタイムトライアル 20.2㎞
レース結果
1 デンマーク 22m11s49(平均速度54.62㎞/h)
2 ベルギー 22m24s74
3 ノルウェー 22h27s37
…24 日本 24m29s00(平均速度49.26㎞)
完走26チーム/出走26チーム
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チームは昨日2名の棄権者があったため4人出走での厳しいチームタイムトライアルとなった。本来は6名出走で4人目のゴールタイムがチームタイムとなるためスタートから足並みをそろえ最後まで一定ペースを心掛けた。平均速度49㎞以上で走りむけたが結果は24位。トップのデンマークとは5㎞/h以上の速度差があった。平坦ステージはあと2日のみ。引き続き逃げの展開に乗ることを心掛け存在感を示しつつステージ成績に結び付けたい。/浅田 顕
第18回アジア競技大会・自転車競技・男子個人ロードレースについては、新城幸也選手から中根英登選手へ変更となりましたのでお知らせいたします。
ツール・ド・ラヴニール(UCI U23ネイションズカップ最終戦)
8月19日 第3ステージ LE LUDE ⇒ CHATEAUDUN 171.2㎞
レース結果
1 TOUZE Damien(フランス)3h39m16s
2 AFFINI Edoardo(イタリア)+0s
3 ARENSMAN Thymen(オランダ)+05s
…82大前翔+12s、131山本大喜、133松田祥位、136渡辺歩+5m22s
大町健斗、石上優大は途中棄権
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第3ステージはゴール周回に急勾配の難所があり、チームは個人総合を狙う石上を先頭グル―プでゴールさせる事。他のメンバーはまだ今回出来ていない「逃げに乗る事」を課題にスタート。序盤よりアタックが連続しハイペースで進みペースが緩むことなく前半を消化する中、渡辺と松田が10名程のアタックグループに参加し20秒まで開く。しかし集団はそれを容認せずすぐに振り出しに戻す。その後の展開のなか伸びた集団から力で飛び出した7名が最大2分のタイム差で進み、集団のペースアップに抵抗した末ゴールでは僅かなタイム差で逃げ切った。チームでは大前が最後まで集団まで残ったがスプリントには参加できず82位のゴールに留まった。一方、好調のもと個人総合を狙う石上は補給地点での落車で鎖骨を骨折し戦列を離れる残念な結果となってしまった。また大町も昨日の落車の影響で力が出せず途中リタイヤとなった。日本チームとしては僅か3日目にして2名を失い、あと7日間を残し非常に厳しい状況になってしまった。
ツール・ド・ラヴニール(UCI U23ネイションズカップ最終戦)
8月18日 第2ステージ DREFFEAC ⇒ CHATEAUBRIANT 144.2㎞
レース結果
1 RIOU Alan(フランス)3h11m43s
2 KLARIS Magnus Bak(デンマーク)+1s
3 AALRUST Håkon Lunder(ノルウェー)+1s
…17山本大喜、25石上優大+2m16s、128渡辺歩+2m31s、133大前翔+3m28s、142松田祥位、144大町健斗+8m11s
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第2ステージは平坦ステージに位置付けられるが細かい起伏と細い畑道が神経を削る。チームは序盤から逃げを試みるがどのアタックも成功せず、対して勢いが違ったデンマーク、ノルウェー、フランスの3名の先行を集団が見送る。昨日より神経質な集団は幾度か落車を引き起こしながら進むなか終盤になるとメイン集団も先頭を追いかけるが、主導でペースアップするチームが無く結局ゴールでは2分以上の差を許し集団は4位以下のゴールスプリントとなった。山本、石上、渡辺、大前はメイン集団ゴール。大町と松田は終盤に落車し遅れたグループでのゴールとなった。明日はより難しいレースが予想される中、特に終盤の勝負局面で先頭を外さぬよう心掛けたい。/浅田 顕
ツール・ド・ラヴニール(UCI U23ネイションズカップ最終戦)
場所:フランス ブルターニュ地方~アルプス
期間:8月17日~26日 全10ステージ
日本代表チーム:石上優大、山本大喜、松田祥位、渡辺歩、
大前翔、大町健斗
8月17日 第1ステージ GRAND-CHAMP ⇒ ELVEN 138.2㎞
レース結果
1 KANTER Max(ドイツ)03h15’01”
2 BANASZEK Alan(ポーランド)+0s
3 TOUZE Damien(フランス)+0s
…30石上優大、31大前翔、32山本大喜、41渡辺歩、124松田祥位、134大町健斗
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U23版ツール・ド・フランスと呼ばれる今大会に世界各国から優秀な選手が集結。日本チームは3年連続の出場となり、今年は石上の個人総合30位以内、山本のステージ上位入賞を目指しスタート。今日の第1ステージは比較的動きの少ない大人しいステージとなり全員が集団ゴールでレースを終えた。明日はより激しい展開を予測し積極的に逃げに参加させたい。/浅田 顕
9月15~16日岡山県岡山市にて第2回全日本BMXフリースタイル選手権大会が開催
される。
詳しい実施要項はイベントカレンダーに掲載。
https://jcf.or.jp/bmx/event/
エントリーは9月1日からJFBFサイトにて。
https://japanbmx.com/
8月12日(日)中国香港 柴湾体育館
男子シングル出場の中川凱公選手は持ち点111.50pts、得点は94.63pts。9位で40ポイントを獲得。女子シングル出場の近藤菜月選手は持ち点107.30pts、得点は80.27pts。7位で50ポイントを獲得。
第1~3戦の合計獲得ポイント上位10名が11月のファイナルに出場できる。日本からは女子シングル近藤選手と、男子シングル芝山選手が出場予定。
その他の結果詳細は公式サイトで。
http://hk-icycling.net/
2018全日本トラックの情報について、カレンダー内の大会ページにアップデートされております。
なお、エントリー締切まで1週間を切っておりますので、参加を検討している選手各位はご注意ください。
■2018全日本選手権自転車競技大会-トラック
■大会エントリーサイト
(写真:2017年大会 男子スクラッチのフィニッシュ時)
チェコ・サイクリングツアー UCI 2.1
8月12日 第4ステージ 147.9㎞
レース結果
第4ステージ結果
1 FORTIN Filippo(イタリア/FELBERMAYR SIMPLON WELS)3h32m11s
2 GUARDINI Andrea(イタリア/BARDIANI CSF)+0s
3 15 SISR Frantisek(チェコ/CCC SPRANDI POLKOWICE)+0s
…25入部正太朗、39石上優大、54小石祐馬、81雨澤毅明+0s、100山本大喜+6m38s、106山本元喜+7m21s
松田祥位は途中棄権
特別賞=山本大喜
完走109人/出走111人
最終個人総合成績
1 ZOIDL Riccardo(オーストリア/FELBERMAYR SIMPLON WELS) 13h25m40s
…28雨澤毅明+4m18s
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最終ステージは前半の起伏コースと後半は緩い登りを含む10㎞の周回コースを9周するステージ。集団スプリント勝負になる可能性が高いステージではあるが、チームは最終日として積極的に逃げに乗り、雨澤は集団待機し起こりうる終盤の重要な攻撃に備える作戦でスタート。レースはアタック合戦の末形成された主要チーム6名の逃げグループに山本大喜が入る。対して集団は2分前後のタイム差で周回コースに突入しラップを重ねる。山本は積極的で粘り強い走りで4名に絞られた先行グループにまで残る健闘を見せた結果、レース途中で主催者より特別賞受賞の発表がされた。レースはラスト20㎞で集団がひとつになるが動きはゴールスプリントに向けた展開となり、大きな集団のまま最終局面を迎え閉幕した。
今回はナショナルチームとしてヨーロッパツアーで得点が出来る事を立証したかったが、挑戦意欲の低さと重要部分での詰めの甘さが結果に反映されたと省みる。リベンジの機会は必要だが同じことの繰り返しは時間の無駄。本気で世界に挑戦する意識を持つ者のみが代表に相応しい。五輪を2年後に控え、ヨーロッパツアーで得点すらできなければエリートナショナルチームはもはや価値は無い。/浅田 顕