前週オランダにて開催されたUCI BMXスーパークロスワールドカップシリーズ第3-4戦に続き、隣国ベルギーにて開催された第5戦へ日本チーム11名が参戦しました。

エントリー数男子171名、女子63名と前回オランダ大会より10名前後多い参加者数となった今大会。
日本チームの大会結果は、長迫が通過まで0.1秒届かず総合33位が日本人最高位となりました。

(#993 長迫吉拓)
女子は畠山紗英がワールドカップにて1年ぶりに準決勝進出するも、あと2つ順位が届かず準決勝敗退となりました。

(畠山紗英)
男子優勝は今期3勝目となるオランダのニーク・キンマン、女子は昨年のジュニア世界チャンピオンである、イギリスのベサニー・シュリーバーズがワールドカップ初優勝を飾りました。
明日は同会場にて第6戦が開催されます。
雨天予報が出ているので、本日とは異なるレース展開を読みきれるよう、チーム全体で戦略をたてていきます。
ライブ放送
ワールドカップ第6戦(日本時間5月13日(日)18:00開始予定)日本人選手団大会結果
大会:UCI BMXスーパークロスワールドカップ 第5戦
[男子]
長迫 吉拓 総合33位
松下 巽 総合118位
増田 優一 総合122位
池上 泰地 総合125位
吉井 康平 総合128位
島田 遼 総合159位
[女子]
畠山 紗英 総合11位
丹野 夏波 総合32位
永禮 美瑠 総合39位
早川 優衣 総合52位
派遣選手団情報
派遣大会:UCI BMXスーパークロスワールドカップ
第3−4戦オランダ大会、第5−6戦 ベルギー大会
派遣期間:平成30年4月23日(月) 〜 5月15日(火)
開催場所:オランダ・パペンダル、ベルギー・ゾルダー
派遣スタッフ
[監督]
三瓶 将廣 (連盟強化スタッフ)
[マッサー]
石田 将之 (連盟強化スタッフ)
[スタッフ]
宮﨑 大地 (連盟強化スタッフ)
派遣選手
[男子]
中井 飛馬 (新潟/ 日本体育大学荏原高等学校)
吉村樹希敢 (大阪/ Gan Trigger)
長迫 吉拓 (岡山/ MXインターナショナル)
松下 巽 (神奈川/ 全日空商事株式会社)
吉井 康平 (東京/ フォスター電機株式会社)
山口 大地 (新潟/ 早稲田大学)
池上 泰地 (大阪/ クワハラバイクワークス)
島田 遼 (広島/ 近畿大学泉州高等学校)
増田 優一 (大阪/ 大阪偕星学園高等学校)
[女子]
畠山 紗英 (神奈川/ 日本体育大学)
永禮 美瑠 (愛知/ 西陵高等学校)
丹野 夏波 (神奈川/ 白鵬女子高等学校)
早川 優衣 (広島/ 興譲館高等学校)
Fleche du Sud ルクセンブルグ
5月12日 第4ステージ Rosser-Rousser 147.5km
1 JANSSENS Jimmy BEL 3h17’23” (AVS 44,84 km/h)
2 RABITSCH Stephan AUT
3 MARCHAND Gianni BEL
61 近谷 涼 +58”
76 今村 俊介 +58”
82 橋本 英也 +58”
118 花田 聖誠 +22’29”
山岳ポイントを4つ含む106kmの大きな周回の後に13.6kmのローカルサーキットを3周。トータル147.5km、獲得標高2080m。登りは小さな登りが断続的にあるが集団が分断されるような大きな登りはない。
第3ステージ終了時までの個人総合成績が10秒以内に30名が残っていた為、各チームの攻撃が予想されたが、実際は散発的なアタックがあるだけで大きな動きにはならなかった。
レース中盤かCibel-CebonのMARCHAND Gianni (個人総合成績2位 1位と同タイム)、JANSSENS Jimmy (同33位、+10”)、FelbelmeyerのRABITSCH Stephan (同23位、+10″)がアタックし各チームのコントロールする集団を58秒引き離して逃げ切った。
4位争いの集団のスプリントはロシアナショナルチームのコントロールする中、ラスト3kmで今村、近谷、橋本が連携して集団の最前列まで上がることができたが、その後集団に飲み込まれ入賞に絡むことはできなかった。
欧州のUCIレースにおいて集団スプリントを狙う100名以上の集団の中でラスト3kmで集団の最前列まで上がることも容易な事ではないのだが、彼らのハンドリングスキル、パワーをあらためて確認する事ができた。
明日はいよいよ最終日。今回の参加チームの中で圧倒的な強さを見せているベルギーのコンチネンタルチーム Cibel-Cebonが総合リーダーになった事で集団はより安定される事が予想される。レース毎に成長している彼らがどのようなレースを見せてくれるのか期待して見守りたい。(橋川 健)
Fleche du Sud ルクセンブルグ
5月11日 第3ステージ Wincrange-Wincrange 137.5km
1 KRON Andreas Lorentz *DEN 3h14’12” (AVS 42,48 km/h)
2 MARCHAND Gianni BEL
3 COBBAERT Robby BEL +10”
82 近谷 涼 +11’50”
84 今村 俊介 +11’52”
112 橋本 英也 +13’32”
128 花田 聖誠 +14’07”
DNF 一丸 尚伍
DNF 沢田 桂太郎
大きな周回を100km回った後に、12.5kmkmの周回を3周し、トータルで137km、獲得標高2520mを登る。大きな周回には4箇所の山岳ポイントがあるが、山岳ポイントに設定されていない大きな丘がいくつか含まれる。
スタート後10kmで山岳ポイントに設定されていない約1.5kmの登りで沢田が単独で遅れる。32km地点の1回目の山岳ポイントでは一丸が遅れ2人共にフィニッシュに向かったがタイムアウトとなった。近谷と今村は約15名の第3集団に踏み止まり、また橋本と花田は第4集団で完走した。
リザルトだけを見れば厳しい結果にも見えるが、ロードレース経験の少ないトラック選手が最も苦手とする欧州の山岳レースを走り、テクニックを向上させているのは今後の明るい材料となる。
明日も2000m以上登るステージとなるが気を引き締めていきたい。
■ラウンドちゅうごく「右脚一本で世界をとる~パラサイクリング・川本翔大選手~」
NHK総合 5/11(金)19:30~19:54
http://www4.nhk.or.jp/P4761/x/2018-05-11/21/46121/8254003/
放送地域 中国地方(岡山県、山口県を除く)
~番組HPより~
自転車を駆り時速50キロで疾走。片脚のサイクリスト川本翔大選手が挑む世界だ。2020年の東京パラリンピックでメダル獲得を目指す川本選手の挑戦の日々を追う。
室内トラックを時速50キロ以上で疾走する自転車。ライダーをよく見ると左脚がない。右脚のみで自転車を操りこのスピードを出しているのだ。川本翔大選手、21歳。障害者の自転車競技・パラサイクリングに本格的に取り組んでわずか3年。日本記録を次々と塗り替え、2020年の東京パラリンピックでのメダルが期待されている。健常者からは想像もつかない異次元ペダリングとMC為末さんが評する川本選手の強さに迫る。
2018全日本ロード/タイムトライアルのエントリーを開始しました。
■大会エントリーサイト
各大会情報はカレンダー内の各ページに随時追加されております。
■2018全日本選手権自転車競技大会-ロード・タイムトライアル
■2018全日本選手権自転車競技大会-ロードレース
Stage5は昨日のstage4の55kmの周回コースを逆回りで2周する110kmで、途中2か所の登りがあるが集団は大きく崩れにくく、ラスト10kmの登りでは個人総合争い、またスプリントを狙えないチームのアタックが頻発することが予想された。
スタート同時にSERVETTOチームが攻撃し、上野がすぐに対応して3名で逃げ始める。20秒以上はタイム差をつけられず10km後には吸収される。その後もアタックが頻発するが日本チームは上野、中井が中心となり対応していく。1回目のスプリントポイントを梶原が1位通過して、ポイント賞に王手をかける。その後10名ほどのアタックに日本チームは上野、中井が入り、しばらくしたのちに吸収された後も新たな逃げに上野、福田が入り、日本チームは梶原だけではなく、後半の登りに備えて唐見、金子も温存させながら進む。2周目に入りアタックが続くがコントロールできる状態でラスト10kmからの登り区間に入る。予想通りここで攻撃がかかり続け集団は大きく伸びる。この大事な場面で唐見がパンクで遅れてしまう。それまでにチームのために力を使った上野と中井も遅れ、攻撃のかかり続ける集団を金子が必死に対応して、福田もそれをしっかりフォローする。ラスト3kmをきっても集団は伸びた状態であるが、日本チームは何とか繋げて最後を梶原に託す。梶原は昨日よりゴール近くからスプリントを開始して誰にも横に並ばせずにこのステージも制した。この日もポイントを大量に獲得しポイントジャージをしっかり守った。梶原は厳しいレース展開でスプリンターが脚を削られた状況からのスプリントではより強さを見せる。この日のステージでは集団スプリントになるのを嫌うチームがゴール直前まで攻撃をかけ続け、最終局面でスプリンターを擁するチームが列車を組めずスプリンター同士のバラバラでの戦いになったことで梶原はより自分の力を発揮することが出来た。
先週のZHOUSHANに続き、今大会も日本チームはアジア団体総合1位となり選手全員で表彰台に上がった。今大会はレースだけではなく移動も厳しい中で選手全員が大きく成長し、日本チームが戦うチームであることを示してくれた。毎日異なるレース展開の中で5ステージのうち「4」ステージのゴールを制したことは大きな自信となった。
Stage 5順位
1梶原悠未 2時間45分57秒
2 DRUYTS Kelly(DOLTCINI VAN EYCK )同タイム
3 GASS Daniela Claudia(MAASLANDSTER INTERNATIONAL WOMEN’S CYCLING TEAM)同タイム
19金子広美 同タイム
37福田咲絵 同タイム
52唐見実代子 1分3秒差
46上野みなみ 2分40秒差
65中井彩子 5分49秒差
Stage5個人総合時間
1 GUTIERREZ RUIZ Sheyla (CYLANCE PRO CYCLING)16時間9分32秒
2 GASS Daniela Claudia(MAASLANDSTER INTERNATIONAL WOMEN’S CYCLING TEAM)10秒差
3 TSERAH Hanna (MINSK CYCLING CLUB)同タイム
20金子広美 27秒差
39梶原悠未 40秒差
43唐見実代子 1分30秒差
50福田咲絵 6分3秒差
53上野みなみ 9分44秒差
54中井彩子 11分59秒差
JCF強化コーチ 柿木孝之

Fleche du Sud ルクセンブルグ
5月10日 第2ステージ
Rumelange-Rumelang 151km
1 FORTIN Filippo ITA RSW les 151,1 km en 3h34’48” (moy 42,21 km/h)
2 KRIEGER Alexander GER LPC
3 WALLS Matthew * GBR GBR
105今村 俊介 +48”
107近谷 涼 +48”
118花田 聖誠 +1’52”
120橋本 英也 +4’00”
136一丸 尚伍 +8’04”
137沢田 桂太郎+10’11”
大きな周回を111km回った後に、10kmの周回を4周。大きな周回には3箇所の山岳ポイントがあり、周回コース上には約2km 5%の登りがある。
前半からアタックが繰り返されるがイギリスチームのコントロールにより逃げは決まらない。44km地点の1回目の山岳ポイントを前に2名の選手が先行し、集団はこの逃げを容認した。
逃げているのが2名だけだったこともあり、集団とのギャップは最大で5分開いた。
周回コースに入っても集団は一つにまとまっていたが、ラスト30kmから一気にペースがあがり一丸、沢田、橋本、花田が遅れた。今村と近谷はメイン集団にいたが最終周回の下りで前の選手が遅れた際にギャップを埋められず48秒遅れでフィニッシュした。
集団内の位置取りもロードレースの重要な戦術の一つではあるが、登りの入り口でもっと前で入ってればメイン集団に残っていた事は間違いない。今はコツコツと経験を積みながら学んでいきたい。