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【レポート】ジュニア男子ロードネイションズカップ TROPHEE CENTRE MORBIHAN

6月 1st, 2023

ジュニア男子ロードのネイションズカップTROPHEE CENTRE MORBIHANが5月20日から21日までの2日間3ステージで開催され日本ナショナルチームからは藤村一磨、渡辺一気、長島慧明、自檀地一、岡崎一輝、関口拓真が参加した。

この大会は長い登りはないものの起伏の多いアップダウンコースで、力のある選手が前でレースを展開していく厳しいレースになることが多く、過去にもレムコ・エヴェネプールやマチューバンデルポールなども優勝しており、世界のトップジュニア選手にとって重要な大会と位置付けられている。この大会に続いて開催予定だったスイスの伝統あるネイションズカップTOUR DU PAYS DE VAUDがキャンセルとなった影響もあるのかノルウェー、デンマーク、オランダなど現在のジュニアネイションズランキングトップ3が参加せず、そのほか数か国の強豪国も参加しておらず、ビッグレースで優勝するチャンスが広がり集団がより活性化することが予想された。

Stage1はGrand-Champの街をスタートして約100kmの大周回を回ってからGrand-Champ 周辺の5.8kmの周回を5周する128.9kmで争われた。レース前から風が強く吹く予報が出ており、追い風、横風による集団の分断が予想された。レースはスタートして速いペースで進むが大きなアタックはない。追い風が始まる直前の区間で関口がアタックするが、大きな動きにはつながらない。斜め後ろからの追い風区間前にベルギーなど強豪国が前で固まり隊列を作り、いよいよ本格的なレースが始まるかと思われたが長くは続かず集団は分断されない。例年のフランスネイションズカップはどの大会よりもレース展開が厳しくなるのであるが、今年は風があるにもかかわらず大きな動きが少ないままレースは進む。50kmあたりでそれまでに出来ていた逃げ集団に対して関口が追走し数名の選手と集団を抜け出したが、登り区間で遅れて集団に戻る。数名の逃げ集団と大集団のままレースが進む中、90km地点で強豪国が集団前方に集まり始めたタイミングで、前から3列目で大落車が発生し、日本選手6名は落車または足止めで完全にストップしてしまう。集団はこの影響で5つ以上に分断する。日本の選手は先頭集団には誰も残れず、藤村、渡辺は周回の2周目まではメイン集団が見えるところまで迫る集団で追走したが、横風区間もあり追走集団の足並みはそろわず追いつけなかった。

いつものこの大会とはレース後半まで異なる展開であったが、最後の周回コースに入ってからは集団では攻撃がかかり続け、横風の影響もあり厳しいレースとなった。それでも初めてのヨーロッパの集団走行となった自檀地、渡辺は前に位置取りし順応能力の高さをみせた。

Stage1

1FONTAINE Titouan(フランス)         2時間56分18秒

2WIGGINS Michael Ben(イギリス)      同タイム

3SANCHEZ Clement(PAYS DE LA LOIRE)       同タイム

82藤村一磨                 6分9秒差

83渡辺一気                 同タイム

96関口拓真                 9分14秒差

101長島慧明                 同タイム

102岡崎一輝                                                同タイム

109自檀地一                32分51秒差

stage2は平坦と登り区間を2か所含むREGUINYからEVELLYSまでの登り区間が2か所含む7kmのタイムトライアルで、ギア比規制がなくなった今年からよりタイムトライアルでの力差が見られるようになることが予想された。

この日は穏やかな天気でスタート順による風の影響もなく、コースは高速コーナーが2か所あるのみで単純に力差がタイムに反映された。藤村が優勝したベルギーのSENTJENS Senteから39秒遅れの24位が日本選手の最高位であった。日本の選手が苦手としている種目であり、今年からジュニアギア規制がなくなったこともあり、さらに差が広がる可能性がある。日本国内ではジュニアの個人タイムトライアルが開催される機会は非常に少なく、インターハイや高校選抜大会など主要大会でもこの種目がないため、重要視して積極的に練習に取り入れている選手は多くはいない。ただ若い選手にとっては選手の基礎ともなる重要な能力であり、この力差がロードレースでも動けるか動けないかに大きく影響する。強化合宿に参加する選手だけではなく、ジュニア選手には独走力をあげる練習にしっかり取り組んでもらいたい。

1 SENTJENS Sente(ベルギー)    8分29秒38

2 GIAIMI Luca(イタリア)      6秒差

3VANDEN HEEDE Lars(ベルギー)   11秒差

24藤村一磨                                     39秒差

54渡辺一気             1分3秒差

85長島慧明             1分23秒差

91関口拓真                                    1分34秒差

102自檀地一                                  1分59秒差

104岡崎一輝            2分2秒差

Stage3はLIZIOの街をスタートしてPLUMELECの周辺の丘陵地帯をこなしLOCMINEのアップダウンのある7.3kmの周回を5周する115.6kmで、個人総合リーダーのWIGGINS Michael Benを擁するイギリスがコントロールしながら進むことが予想された。レースはスタート後にスペインが複数名でアタックを続け、逃げの意思を強く見せる。それに応じる形でイギリス以外の各国も動き、昨日とは異なり速いペースの中からアタックが続く厳しい展開でレースがすすむ。6kmあたりで自檀地が落車し、膝を強打しリタイアする。

複数名のアタックがパラパラといく形で10名強の逃げが出来る。レース後半の周回コースに入ると逃げるのが厳しくなる中で、日本チームもこの逃げに入る動きをみせたかったが入れない。集団はイギリスがコントロールする形であるが、先頭グループの人数も多く、皆協力して逃げるため早いペースでレースは進む。その後先頭集団からこぼれる選手が出る一方でメイン集団から追走が入ったりする中で先頭集団は最大2分差をつける。周回に入るころには1分差を切るが先頭集団にも勢いがあり、メイン集団はペースを上げられるチームがあまりなく、逃げ切りの可能性も出てくる。周回に入る前に長島が遅れ、また渡辺が周回に入る直前の狭い下り区間で落車する。周回に入りペースの上がった集団に渡辺は何とかチームカーの隊列を使い復帰する。集団はイギリスがコントロールするが全員を吸収するまでの勢いはなく、勝負は3名まで減らした先頭集団で決まることとなり、最後はイタリアのBESSEGA Andreaが一人抜け出し優勝した。メイン集団には藤村、関口、渡辺が残り、イギリスのコントロールが緩くなったメイン集団ではアタックが頻発して追走が起こるがそこに加わることは出来ず、メイン集団でのフィニッシュとなった。

2019年以来4年ぶりのヨーロッパでのジュニアネイションズカップの参加であったが、日本の選手は勝負に加わる動きを見せられなかった。ジュニアネイションズカップでは、プロのレースとは異なり強い選手が自ら動いてレースを作っていく。集団の中にいるだけでは得られるものは少なく、いつのまにか前で動いた選手たちだけがレースをしている展開が多い。特に今大会の第3ステージはレース終盤までリーダーを擁するイギリスチームがコントロールする中で、レース前半から中盤と日本チームは逃げに入っていくチャンスが数回あった。さらにこの日は集団スプリントに向けてコントロールする意思を持ったチームがなく、リーダーチームだけがコントロールしていたため周回コースに入った後でもまだ前に動くチャンスはあった。ヨーロッパでのレース経験を積むチャンスが少ない中、集団からこぼれる恐れがある中で前に動くのは勇気がいることではあるが、今回参加した日本選手は、位置取りが悪くなければ皆集団にとどまるだけの脚は備えている。次に走る機会には、独走力の向上をはじめとした身体能力の向上をはかるとともに、前で動く勇気をもってレースに臨んでもらいたい。

1 BESSEGA Andrea(イタリア)              2時間40分11秒

2 BODET Vincent(TEAM31 JOLLY CYCLES) 9秒差

3SANCHEZ Clement(PAYS DE LA LOIRE)      同タイム

32関口拓真                                           13秒差

64藤村一磨                                         26秒差

68渡辺一気                   同タイム

81長島慧明                 16分差

83岡崎一輝                   18分20秒差

DNF自檀地一                        

 

総合成績

1WIGGINS Michael Ben(イギリス)      5時間45分22秒

2FONTAINE Titouan(フランス)         11秒差

3SANCHEZ Clement(PAYS DE LA LOIRE)  同タイム

60藤村一磨                                       6分50秒差

63渡辺一気                   7分14秒差

70関口拓真                                        10分38秒差

81長島慧明               26分14秒差

84岡崎一輝              29分12秒差

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2023年UCIトラックアジア選手権(マレーシア)派遣選手団

5月 30th, 2023

大会名:ASIAN TRACK CHAMPIONSHIPS & ASIAN PARA TRACKCHAMPIONSHIPS 2023(マレーシア)
日程:2023614()2023619()
派遣期間:2023611()2023621()
場所:マレーシア・ニライ

【大会情報】

選手:28名 

短距離男子(6名)
山﨑 賢人(JPCA チーム楽天Kドリームス/JPCU長崎) 
小原 佑太(JPCA チーム楽天Kドリームス/JPCU青森)
寺崎 浩平(JPCA チーム楽天Kドリームス/JPCU福井) 
長迫 吉拓(岡山 チームブリヂストンサイクリング) 
中野 慎詞(JPCA チーム楽天Kドリームス/JPCU岩手) 
太田 海也(JPCA チーム楽天Kドリームス/JPCU岡山)

短距離女子(4名)
佐藤 水菜(JPCA チーム楽天Kドリームス/JPCU神奈川)
太田 りゆ(JPCA チームブリヂストンサイクリング/JPCU埼玉)
梅川 風子(JPCA チーム楽天Kドリームス/JPCU東京)  
酒井 亜樹(大阪 deux rouse elite team)

中距離男子(5名)
橋本 英也 (JPCA  チームブリヂストンサイクリング/JPCU岐阜) 
窪木 一茂 (JPCA  チームブリヂストンサイクリング/JPCU福島) 
今村 駿介 (福岡 チームブリヂストンサイクリング) 
兒島 直樹(福岡 チームブリヂストンサイクリング)
松田 祥位(岐阜 チームブリヂストンサイクリング)

中距離女子(5名)
梶原 悠未 (茨城 Team Yumi) 
古山 稀絵 (東京  チーム楽天Kドリームス) 
内野 艶和(JPCA  チーム楽天Kドリームス/JPCU福岡)
垣田 真穂(愛媛 チーム楽天Kドリームス/早稲田大学)
池田 瑞紀 (福岡 チーム楽天Kドリームス/早稲田大学)

パラサイクリング(2名)
木村 和平(北海道/楽天ソシオビジネス株式会社)
三浦 生誠(岩手/日本大学)

短距離男子ジュニア(3名)
杉浦 颯太(北海道/北海道千歳高等学校)
山崎 歩夢(福 島/日本競輪選手養成所)
高橋 奏多(大阪/大阪学院大学高等学校)

中距離男子ジュニア(1名)
金井 健翔(愛媛/松山学院高等学校)

中距離女子ジュニア(2名)
岡本 美咲(京都/京都府立北桑田高等学校)
水谷 彩奈(愛媛/松山学院高等学校)

スタッフ:16名 

テクニカルディレクター ブノワ ベトゥ
短距離コーチ ジェイソン ニブレット
中距離コーチ  ダニエル ギジガー
医師 寺門 厚彦
強化支援スタッフ  井上 純爾
強化支援スタッフ  橋本 直
通訳/ロジスティックス担当 ヴィンセント ヴィジエ
強化支援スタッフ 齋藤 健吾
強化支援スタッフ 早川 裕紀
強化支援スタッフ 中山 真臣
強化支援スタッフ     青山 ゆう
通訳  アリス ボナミ
ジュニアコーチ 上野 みなみ
ジュニアアシスタントコーチ 三浦 康嵩
パラサイクリングコーチ 沼部 早紀子
パラ/ジュニアスタッフ 照屋 貴己

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「2023全日本パラサイクリング選手権・ロード大会」選手エントリー・受付終了のお知らせ

5月 29th, 2023

2023年05月25日(木)をもちまして、「2023全日本パラサイクリング選手権・ロード大会」選手エントリーの受付は終了致しました。
※選考結果通知後にエントリー料のお支払いとなります
※当落発表後2023年6月05日(月)までに支払いを完了すること。

エントリー支払い完了が確認できない選手は出場を認められません。
今後、大会の最新情報を随時HP上に更新していきますので、ぜひご確認の程よろしくお願い申し上げます。

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「全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース/ 全日本選手権個人タイム・トライ アル・ロード・レース大会/2023全日本パラサイクリング選手権・ロード大会」 選手エントリー・受付終了のお知らせ 

5月 29th, 2023

2023年05月25日(木)をもちまして、「全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース/ 全日本選手権個人タイム・トライアル・ロード・レース大会」選手エントリーの受付は終了致しました。
※タイム・トライアルは選考結果通知後にエントリー料のお支払いとなります。
※タイム・トライアルの当落発表後2023年6月05日(月)までに支払いを完了すること。

エントリー支払い完了が確認できない選手は出場を認められません。

今後、大会の最新情報を随時HP上に更新していきますので、ぜひご確認の程よろしくお願い申し上げます。

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第3回ジュニアトラック強化合宿(アジアトラック選手権事前合宿)

5月 29th, 2023

日程:2023年6月4日~10日
場所:静岡県伊豆市 伊豆ベロドローム

<選手>
杉浦 颯太(北海道/北海道千歳高等学校)
山崎 歩夢(福 島/日本競輪選手養成所)
高橋 奏多(大 阪/大阪学院大学高等学校)
金井 健翔(愛 媛/松山学院高等学校)
岡本 美咲(京 都/京都府立北桑田高等学校)
水谷 彩奈(愛 媛/松山学院高等学校)

<スタッフ>
上野みなみ(ジュニアトラック担当強化コーチ)

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公認審判員第3級講習会 茨城県7月1日開催

5月 26th, 2023

公認審判員第3級講習会が7月1日に開催されます。

詳しくは実施要項をご確認ください。

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「第91回全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース/ 第26回全日本選手権個人タ イム・トライアル・ロード・レース大会/ 2023日本パラサイクリング選手権・ロー ド大会」フィードゾーン・機材ピット入場ADシール申請のお知らせ。

5月 23rd, 2023

フィードゾーン・機材ピットへの入場にはADシールの申請は必要になります。
・個人タイムトライアルは、各機材ピットにつき1名まで登録可能
・個人ロード・レース は選手1名につき補給員1名、またはチームにつき上限3名 登録可能

申請URL: https://forms.gle/XcPi28rtebKvkfbE7
【申請期限:6月16日(金)13:00まで】

(当日ライセンスの携帯必須):
 ①JCFライセンス(チームアテンダント、選手、審判、国際ライセンス)
 ②日本スポーツ協会公認自転車コーチ資格
 ③UCIライセンス(JCF以外のUCI加盟団体が発行したライセンス)

※ADシールはサポート対象の選手ゼッケンに同封し配布
※補給/機材ピットでサポートを行うスタッフは次のいずれかの有効なライセンスを所有していること
※当日ADシール申請不可能の場合もございますので、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

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【エントリー開始】第40回全日本自転車競技選手権 BMXレーシング

5月 18th, 2023

表記大会のエントリーを開始致しました。

下記大会要項をご確認の上、大会エントリーサイトよりお申し込み下さい。

 

【大会エントリー】

受付期間:5月18日(木曜日)20:00 〜 5月30日(火曜日)23:59

申込みページはこちら

※本大会参加にはJCF選手登録が必要となります。 登録完了に要する時間は、所属先都道府県自転車競技連盟により異なりますので、3営業日以上余裕を持った登録申込をお願い致します。
登録ページはこちら

 

【大会要項】

 

JKA補助事業
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派遣選手団 2023年UCI BMXフリースタイル ワールドカップ第2戦 フランス大会

5月 17th, 2023

BMXフリースタイル種目のワールドカップシリーズ第2戦が、フランス・モンペリエにて開催。 
今大会への派遣チームは昨年、世界選手権、ワールドカップでの優勝と大活躍した中村輪夢をはじめとする、男子4名、女子1名の選手が参戦します。

 

派遣選手団情報

派遣大会:2023年UCI BMXフリースタイル ワールドカップ第2戦 フランス大会
派遣期間:2023年5月14日(日)~ 5月23日(火)
開催場所:フランス・モンペリエ 
大会情報:イベントウェブサイト

 

<選手>
男子エリート
中村 輪夢(Wing Arc 1st)
溝垣 丈司
小澤 楓
寺林 昌輝

女子エリート
内藤 寧々

 

<スタッフ>
出口 智嗣 (監督・コーチ)
勅使河原 大地 (アシスタントコーチ)
中村 達司 (サポートスタッフ)
判治 由弘 (コンディショニングスタッフ)

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「全日本自転車競技選手権大会ロードレース(ジュニア,U17)」エントリー開始時間 のお知らせ。

5月 13th, 2023

全日本自転車競技選手権大会ロードレース(ジュニア,U17)」エントリー期間は5月13日(土)17:00~5月31日(水)23:59 までとなります。
※全日本自転車競技選手権大会ロードレース(ジュニア,U17)は選考結果通知後にエントリー料のお支払いとなります
※当落発表後、6 月 10 日(土)23:59 までに支払いを完了すること。この支払い完了が確認できない選手は出場を認められません。

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