12月14日・15日、大阪府の桃山学院大学にて「第50回全日本室内自転車競技選手権大会」が開催された。
サイクルサッカー男子はたちかわ CSC 1(田中・平野) が悲願の初優勝。冷静な平野のキーパーと右サイドからの田中の積極的なオフェンス、オフェンスから得たコーナーキックを着実に物にする試合運びで勝ち進む。準決勝では連覇を狙う RSV OSAKA 1 を PK 戦の末退け、決勝でも新進気鋭の BIKOT を抑え、優勝を勝ちとった。BIKOT は予選で引き分けた蔵前を PK 戦の末退け、決勝では一歩及ばない結果となったがそのポテンシャルの高さを遺憾無く見せた。
サイクルサッカー女子初代チャンピオンはウッドモック。決勝ではウッドモックが攻め続け、KRV がしのぎ続けるという展開。試合終盤まで 0 – 0 の膠着状態となったが、ウッドモック木澤が相手ゴール近くで得たフリーキックを着実に決めて接戦を制した。女子大会は初の試みも気持ちのこもったプレーが展開され、非常に見応えのあるゲームとなった。
サイクルフィギュア男子は一人のエントリーであったが、中川が力強い演技で、着実な成長を見せた。まだ若いものの、日本の第一人者としての貫禄が出てきたように伺えた。
サイクルフィギュア女子は近藤菜月が優勝。過去の日本サイクルフィギュア女子プレーヤーがなし得なかった技も随所に取り入れ、ますます成長を感じさせる演目。國久も世界選手権出場を経て、演技に自信が見られるようになった。滋賀C.F.Cブルーレイクエンジェルの若い選手たちも、着実な成長を見せ、今後の成長が期待できる演目であった。
今回は 50 回記念大会ということで、特別企画「Legendary Champion’s」を開催。第一回サイクルサッカー優勝者の有川氏を始めとして、多数の歴代優勝者が集結。どのチームも始めから勝てていたわけではなく、なんども悔しい思いをしてそこから這い上がって全日本選手権の優勝を掴んでいたということも、歴代優勝者から伺うことができた。
<サイクルサッカー男子>
優勝 たちかわ CSC 1(田中 識史・平野 賢)
準優勝 BIKOT(徳広 昇・⽯原 敬正)
3 位 RSV OSAKA 1(村上 裕亮・⾼橋 祐⾺)
4 位 蔵前(時倉 宗大・藤田 洋介)
5 位 たちかわ CSC 2(安井 英⼰・山縣 智)
6 位 チームマツヨシ(都築 勝巳・森 茂史)
7 位 RSV OSAKA 2(岡嶋 紘次・南 拓磨)
8 位 東京工業大学 1(増田 翔・市橋 啓太)
<サイクルサッカー女子>
優勝 ウッドモック(木澤 佐椰茄・藤戸 木)
準優勝 KRV(山下 奈々・村林 果奈)
3 位 チームお茶大(高島 優季・藤元 彩花)
4 位 ななっくす(小川 奈々子・楠田 悠賀)
<サイクルフィギュア男子>
優勝 中川 凱公(滋賀C.F.Cブルーレイクエンジェル)103.02 点
<サイクルフィギュア女子>
優勝 近藤 菜月(京都産業大学)92.25 点
準優勝 國久 結希乃(Japan Aviation High School Ishikawa)68.62 点
3 位 笹島 菜花(滋賀C.F.Cブルーレイクエンジェル)55.92 点
4 位 岡 杏音(滋賀C.F.Cブルーレイクエンジェル)52.35 点(パーソナルベスト)
5 位 久保 かなえ(滋賀C.F.Cブルーレイクエンジェル)41.04 点
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全日本選手権は 50 回の節目を迎えましたが、また次の 50 年に向けて引き続き活動して参りたいと思います。皆様のご支援やご声援が励みになりますので、今後とも引き続き室内自転車競技をよろしくお願いいたします!
Photo & Text 日本室内自転車競技連盟
2019-2020 season JCFランキング 20191217(宇都宮大会終了後)が発表されました。
◾️JCFシクロクロスランキング(Men Elite) 12/17 宇都宮大会終了後
◾️JCFシクロクロスランキング(Women Elite) 12/17 宇都宮大会終了後
2019-2020シーズンJCX 第6戦がカンセキpresents宇都宮シクロクロスDay2として栃木県宇都宮市道の駅うつのみやろまんちっく村にて開催された。
初日のコースから、転倒者の多かった階段の使用をキャンセルし一部コースを変更し、朝の時間帯はキッズカテゴリの他、マスターズカテゴリのレースが行われた。
男子エリート
75人が出走した男子エリートは好スタート切った前田 公平、織田 聖(共に弱虫ペダルサイクリングチーム)の二人が猛プッシュしてスタートで若干遅れた、前日優勝のHEKELE Emil(Zekof team)を引き離しにかかるが、1周目のキャンバーの折り返しが連続するセクションで3人はひとつのパックとなった。
3人の先頭パックは意図的に先頭交代をしているわけではなく、隙をついて前に出るような様子だったが、シケインをバニーホップで越えることのできる前田と織田に対して平坦区間で差がつくことを嫌ったHEKELEが半ば強引にシケインの前にあるキャンバーで前に出る光景が毎周回見られた。
先頭パック3人のまま最終周に突入、コース終盤のフライオーバー前の「脇を乗って通れる階段」で前田とHEKELEが接触し、階段側に押し出された前田が転倒してしまう。織田は難を逃れHEKELEとスプリント勝負になるが、並ぶこともできずHEKELEが二日間の宇都宮シクロクロスシリーズで完全優勝を果たした。2位は織田、前日の転倒して負傷しながらも先頭パックで走った全日本チャンピオンの前田が3位となった。なおこのレースの完走者は18名だった。
女子エリート
前日に比べ数人の出走者が入れ替わるが、出走人数は同じ16名で争われた。前日の優勝者、スロバキアのナショナルチャンピオンKESEG STEVKOVA Janka(OUTSITERZ cycling)が好スタートを切りこのまま独走かと思われたが、女子ジュニアチャンピオンの渡部 春雅(駒澤大学高等学校)が食らいつく。二人の激しい先頭争いのお陰で、3位を走る唐見 実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)は大きく引き離される。渡部は善戦するもジワリジワリと差が開き、KESEG STEVKOVA Jankaが逃げ切り、男子エリートと同じくこちらも二日間連続優勝を果たした。53秒後に渡部が2位でフィニッシュ。3位には唐見が入った。
男子ジュニア
スタート後ほどなくして松本 一成(TEAM SCOTT JAPAN )、鈴木 来人(BonneChance)、中島 渉(RIGON with KURE/BOUNCE)の3人による先頭パックが形成された。
各セクションで先頭が入れ替わるが、やがて中島が遅れ始め、先頭は松本と鈴木の二人に。最終周回になると松本がアタックをしわずかな差が生じ、鈴木はその差を埋めることができず、松本が優勝。2位には鈴木。中島が3位となった。
UCIカテゴリのレース結果は以下の通り
男子エリート
1:HEKELE Emil(Zekof team) 0:58:41
2:織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) +0:00:01
3:前田 公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) +0:00:45
女子エリート
1:KESEG STEVKOVA Janka(OUTSITERZ cycling) 0:47:09
2:渡部 春雅(駒澤大学高等学校) +0:00:53
3:唐見 実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) +0:02:17
男子ジュニア
1:松本 一成(TEAM SCOTT JAPAN ) 0:43:11
2:鈴木 来人(BonneChance) +0:00:04
3:中島 渉(RIGON with KURE/BOUNCE) +0:00:26
他のAJOCCカテゴリについてはAJOCCホームページにてご確認ください。
https://www.cyclocross.jp/
12月14日 宇都宮市、道の駅うつのみやろまんちっく村にて渡ってカンセキ宇都宮シクロクロスが行われた。1日目はUCIカテゴリの男子ジュニア、女子エリート、男子エリートの他にAJOCCカテゴリのC4、C3、C2、CL2+3のレースが行われた。
コースレイアウトは基本的には昨年と同じだが若干変更を加え、コース長は約2.8km。午後のUCIカテゴリが開催されるころには霜による泥の影響もほぼなく、ハイスピードのレースとなった。
男子エリート
62名が出走、9周回で争われた。前週、全日本選手権でエリート2連覇を果たした前田 公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)が好スタートを切り、それに同じチームメイトでU23全日本チャピオンに返り咲いた織田 聖が続き、二人はハイスピードでレースを引っ張る。その二人を追うのはマキノ、野辺山で2連勝し、一度チェコに帰国して再来日のHEKELE Emil(Zekof team)。
快調に飛ばす弱虫ペダルサイクリングチームの二人だったが2周目、前田が今年からコースに組み込まれた丸太の階段で土の中に見えない状態で埋まっていた丸太に滑って足首を捻挫してしまい負傷しレースを棄権した。
単独トップとなった織田はHEKELEの追走を振り切るべくプッシュし続けるが、残り2周となったところでHEKELEにキャッチされてしまう。織田は来たるべく勝負のタイミングまで後ろについて息を整えようとするが、コース中盤にあるアスファルトの直線の後に折り返してキャンバーに降りるコーナーで落車してしまい、コースアウト寸前まで斜面を滑落してしまい、トップ争いに終止符が打たれた。
コースサイドの観客とハイファイブしながらHEKELEがフィニッシュ。11秒後に織田が悔しげな表情でフィニッシュ。3位には地元チームである宇都宮ブリッツェンの小坂光が入った。なおこのレースの完走者は11名であった。
女子エリート
招待選手のスロバキアの6年連続、7度のナショナルチャンピオンのKESEG STEVKOVA Janka(OUTSITERZ cycling)がホールショットを奪うと、後続を一切寄せ付けることなく、トップを快走。終盤転倒によりディレイラーハンガーが曲がってしまい変速ができない状態になりながらも走りきり優勝した。2位には唐見 実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、3位には前週の全日本選手権でも3位だった西山 みゆき(Toyo Frame Field Model)が入った。このレースは16名が出走。完走者は7名だった。
男子ジュニア
C2と同時出走で最前列からスタートした男子ジュニアカテゴリでは松本 一成(TEAM SCOTT JAPAN )がスタートからトップに立ちプッシュするが2周目直前にピットに入りバイクを交換したが、乗り換えたサブバイクがピットから一番遠い箇所でチューブラータイヤが剥がれえてしまうトラブルに見舞われ、大きく順位を落とした。代わってトップに立ったのは前週の全日本選手権で同クラス3位となった鈴木 来人(BonneChance)。それを中島 渉(RIGON with KURE/BOUNCE)が追う展開。詰まりそうで詰まらない差のまま、鈴木が先にフィニッシュ、2には中島。3位には一時6番手まで順位を落とした松本が入った。
UCIカテゴリのレース結果は以下の通り
男子エリート(9Laps)
1:HEKELE Emil(Zekof team) 1:00:05
2:織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) +0:00:11
3:小坂 光(宇都宮ブリッツェン) +0:01:29
+0:00:00
女子エリート(6Laps)
1:KESEG STEVKOVA Janka(OUTSITERZ cycling) 0:48:15
2:唐見 実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) +0:02:09
3:西山 みゆき(Toyo Frame Field Model) +0:03:44
男子ジュニア
1:鈴木 来人(BonneChance) 0:37:00
2:中島 渉(RIGON with KURE/BOUNCE) +0:00:37
3:松本 一成(TEAM SCOTT JAPAN ) +0:01:10
他のAJOCCカテゴリについてはAJOCCホームページにてご確認ください。
https://www.cyclocross.jp/
マウンテンバイク強化指定選手選考基準および2020年マウンテンバイク代表派遣選手選考基準を更新いたしました。
以下PDFからご覧いただけます。
マウンテンバイク種目も実施される、2020世界大学自転車競技選手権(オランダ)への参加について日本学生自転車競技連盟が募集・選考を行います。
詳しくは下記の日本学生自転車競技連盟HPをご覧ください。
日本学生自転車競技連盟
https://jicf.info/13283/
○WUC大会概要
https://www.wucc2020.com
場所
オランダナイメーヘンNijmegen (NED)
種目
ロードITT・ロードレース・MTB-XCO・MTB-XCE
人数
ロード・MTB各男子6名、女子6名まで
期日
2020年6月9日~6月14日
大会スケジュール
6月9日オープニングセレモニー
6月10日ロードITT
6月11日MTB-XCE
6月12日6月13日MTB-XCO
6月14日ロードレース
参加費用費用のうち自己負担額は20万円程度の見込み。
○応募
1.参加を希望する選手は、所定の様式に記入の上、電子メールに添付して jicf.international@gmail.com 宛て申し込むこと。 申込書式はJICF ウェブサイトhttp://jicf.info/より入手できる。
2.申込期間は、2020年1月1日より1月31日の間とする。
○選考
ロード・MTBとも2019年の国際大会・全国大会成績等により選考する。応募者がエントリー可能人数に満たない場合でも、この大会参加に必要な競技力が無いと判断される場合は選考されない事もある。
〇WUC参加資格
WUCへの参加資格はFISUの規定による:
a.当該国において公式に認定されている大学又はそれに類する機関において学位・卒業証書取得のため在籍している学生であること。
b.大会の前年にaに記されている機関に在籍し、学位・卒業証書を取得した者。
全ての競技者は以下の条件を満たす必要がある。
a.国の代表であること。
b.大会開催年の1月1日現在17歳以上25歳未満であること
c.自転車競技者は大会開催年に有効なUCI認定国内連盟が発行するUCI国際アマチュアライセンスを保持していること。
■競技情報(全結果更新済)
第25回シクロクロス全日本選手権大会
■大会・イベント情報
大会実行委員会・ホームページ
〈MEDIA〉TV放送予定(梶原悠未)TBS-バース・デイ / NHK BS1-めざせ!オリンピアン
■バース・デイ 「親子二人三脚で金メダルへ!自転車競技、若き逸材に密着!」
TBS系列 2019年12月7日(土) 17時00分~17時30分
https://www.tbs.co.jp/birth-day/
~番組より~
いよいよ開幕まで9か月を切った東京オリンピック。その中で、オリンピック第1回アテネ大会から続く数少ない競技の1つに自転車競技があります。11種目ある自転車競技の中で、最も過酷と言われる「オムニアム」という種目。この種目は4種類のレースをわずか3時間で行わなければなりません。スピード、スタミナ、さらには勝負の駆け引きも要求されるこの種目で東京オリンピックを有力視されている若き逸材がいます。
梶原悠未 22歳
彼女を自転車競技へといざなったのは、母でした。支えてくれる母と二人三脚で挑む、戦いの日々…自転車競技 史上初の金メダルを目指す若き逸材に密着しました。
■めざせ!オリンピアン 「女子初のメダルをつかめ! 自転車競技のスゴ技伝授」
NHK-BS1 2019年12月13日(金) 21時00分~21時50分
再放送:2019年12月15日(日)20時00分〜20時50分(予定)
https://www4.nhk.or.jp/P3040/
~番組より~
次世代の逸材が元五輪選手と本気でぶつかり、成長の極意をつかむ番組。今回は自転車で女子初の五輪メダルが期待される梶原悠未。実は高校生だった4年前にも番組に登場。アテネ五輪銀メダルの伏見俊昭から苦手だったスタートについてアドバイスを受け、その後W杯優勝を果たした。しかし今年の世界選手権では敗れ、大粒の涙。最大の課題は大柄な外国勢に競り負けない走り。先輩との再会&マンツーマン特訓で思いがけないヒントが!
【出演】自転車競技選手…梶原悠未,競輪選手 アテネ五輪銀メダリスト…伏見俊昭,【ゲスト】中野浩一,潮田玲子,【司会】北川悠仁,【語り】山上トモ