Stage2は97kmのコースで、緩やかなアップダウンを超えて75km過ぎからの9kmの登りとその後の12kmのアップダウンでの動きが勝負所となると予想された。日本チームは樫木と金子で個人総合3位以内を狙った。
前半は大きな動きはなく緩やかに進む。60kmあたりからレースが動き始め、数名の先行グループが形成されるが集団もペースを上げ40秒差以上広がらない。登り口までで全ての逃げは吸収され、登りでの勝負が始まる。昨年の優勝者Nguyen Thi Thiが登りはじめからペースアップし、登り中腹では10名ほどまでに絞られる。そこから大会主催者のBIWASEチームのエースで走る牧瀬翼がペースを上げると人数はさらに絞られ登り頂上ラスト2kmあたりでは4名となる。日本チームはここに樫木と金子が入り、頂上まで700mあたりで樫木が攻撃して山頂を3名に10秒差で先頭通過する。頂上のあとのアップダウンで韓国の選手がこぼれ、追走は牧瀬と金子の2名となり日本チームは絶好の展開となり樫木がそのまま独走で逃げ切り優勝する。抑えに回った金子も最後に牧瀬を振り切り2位となった。
明日のstage3はゴール手前の7kmの登りがコース上の勝負所ではあるが、前半から中盤のアップダウン区間で多くのチームの攻撃を受けることが予想される。チームでまとまって個人総合を守っていきたい。
Stage2ステージ成績
1 樫木祥子(日本ナショナルチーム)3時間4分18秒
2 金子広美 (日本ナショナルチーム) 25秒差
3 牧瀬翼 (BIWASE) 33秒差
23 唐見実世子 (日本ナショナルチーム) 6分1秒差
26 上野みなみ (日本ナショナルチーム) 7分9秒差
31 石上夢乃 (日本ナショナルチーム) 同タイム
Stage2 個人総合成績
1 樫木祥子(日本ナショナルチーム)4時間54分48秒
2 金子広美(日本ナショナルチーム)29秒差
3 牧瀬翼 (BIWASE) 39秒差
5 唐見実世子 (日本ナショナルチーム)6分11秒差
13上野みなみ (日本ナショナルチーム)7分19秒差
12 石上夢乃 (日本ナショナルチーム)同タイム
JCF強化コーチ柿木孝之
Stage1
3月8日から16日まで9ステージで行なわれるBIWASE CUP2019がスタートした。このレースはUCIレースではないが、ナショナルチームを含めて海外チームが7チーム、ベトナムのクラブチームが9チームの計16チームが参加し、3つの登りステージと6つの平坦ステージで争われる。日本からは樫木祥子、金子広美、唐見実世子、上野みなみ、石上夢乃の5選手が出走した。
第1ステージはホーチミン郊外の22kmの平坦周回コースを3周する66kmのコースで争われた。例年集団スプリントで決着がつくこのステージでは、日本チームは大人数の逃げのみ逃さないように注意して暑さに慣れるのを最優先にした。上野が2回パンクするが短時間で集団復帰する。今大会日本チームはスプリンターがいないため、ゴール前もチームで列車を組むことなく危険を冒さず全員が集団でゴールした。暑さの中での集団スプリントに抜群の強さを発揮するタイナショナルチームのJutatip Maneephanがゴールと途中2回のスプリントポイントを制して優勝した。
Stage2はレース後半の9kmの登りと頂上からの15km弱のアップダウンで勝負の決まるコースであり、個人総合を狙える選手がこの日で大きく絞られる。日本チームはこのステージで上位に入り個人総合3位以内を狙う。
Stage1 ステージ成績
1 Jutatip Maneephan(タイ)1時間50分40秒
2 JU Pha Som Net (マレーシア) 同タイム
3 Chaniporn Batriya(タイ) 同タイム
12 石上夢乃 同タイム
29 上野みなみ 同タイム
37 唐見実世子 同タイム
39 金子広美 同タイム
56 樫木祥子 同タイム
JCF強化コーチ 柿木孝之
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