1.大会名:2018 MOUNTAIN BIKE WORLD CHAMPIONSHIPS
2.開催日程:2018年9月5日(水)~9月9日(日)
3. 派遣日程:2018年9月3日(月)~9月11日(火)
大会二日目の9月6日はXCO男女ジュニアのレースが行われました。
2日前から天気が安定し完全ドライのコースコンディションは素晴らしく走りやすい状況でしたが、それに伴い速度も上がりラインも変わる場所もあり、公式トレーニング時間が少ない中でどれだけ色々なラインを攻略できているかもポイントとなった。
またヨーロッパレースでの開催で男子は110名、女子54名とエントリーが多い中、スタート直後からコースはとても狭くスタート位置が最も重要となるレース。昨年から続けてきたナショナルチームでの海外遠征で得たポイントで、男子村上功太郎が10番手2列目スタート、川口うららが6番手1列目スタートと、絶好のポジションからスタートとなった。
女子ジュニアは14時からショートコース1周+本コース4周の20.6kmで行われた。日本チームは川口うらら、小林あか里、松本璃奈の3名がエントリー。フロントロー最右端からスタートした川口だったが最初の登りでハイペースのスピードに対応できずに後退してしまい集団に飲み込まれた形でシングルトラックに入り集団中盤に埋もれてしまった。その後はペースを上げられないまま35位に終わった。
初参加となる小林はスタートからいい滑り出しを見せ、集団内で着実に前の選手を抜いていき徐々に順位を上げ17位でゴール。
松本は難しいセクションに不安もあったがスタートが後方だったことと、集団では難易度の高いAラインをあきらめ試走時からBラインを選択することでスムーズに走る事が出来て38位でゴールした。
男子ジュニアは16時30分からショートコース1周+
本コース5周の24.8kmで行われた。
スタート30分前ほどから大粒の雨が降り出し、
森の中はドライだが、
木の切れ間や牧草地は滑りやすい状況となった。
日本チームは村上功太郎、神永真一、藤木雄大がエントリー。
2列目スタートの村上のダッシュに期待がかかったが最初のポジシ
ョン争いで若干遅れて前半の森の中は混雑してバイクに乗れないセ
クションもありリズムを崩していた。
レース中播で前輪をパンクしてしまい、
ピットまでランで走るなどで順位を一気に落としてしまい-
3周の98位。
神永は得意のバランス感覚を生かし木の根セクションも淡々とこな
していたが、
中盤で集団がばらけだしたときに単独走になってしまいペースを上
げられずに-1周の59位。
初出場の藤木はほぼ最後尾からのスタートだったが集団後方に食ら
いつく形でレースを進めた。
しかしフィードゾーンで他国の選手と接触してしまい激しく落車。
またその影響でバイクも壊してしまいピットで修復。
もう一度走り出したが落車とピットでの停止時間が長く-
3周95位でレースを終えた。
この大会に向けて春先より遠征を続けて経験を積んできたが、難しいコースや位置取りの難しさや層の厚いヨーロッパでの経験不足がもろに出る結果となった。
今日のレースが今後のレースにつながるように、しっかりと課題をもってこれから日々の鍛錬に生かしていきたいと思います。明日はXCO男子U23に平林安里、北林力、小林勇輝の3名、DHI男子ジュニア予選に山田淳一、男子エリートに清水一輝、九島勇気が出場します。
ご声援ありがとうございました。
XCO 女子ジュニア
1位 STIGGER Laura オーストリア 1:09:46
2位 SASKOVA Tereza チェコ 1:12:49
3位 HARNDEN Harriet イギリス 1:13:23
17位 小林あか里 日本 1:18:57
35位 川口うらら 日本 1:22:34
38位 松本璃奈 日本 1:23:24
XCO 男子ジュニア
1位 BALMER Alexandre スイス 1:13:45
2位 KAISER Leon Reinhard ドイツ 1:13:47
3位 AZZARO Mathis フランス 1:14:58
59位 神永真一 -1LAP
95位 藤木雄大 -3LAP
ヴォルタ・ア・ヴァレンシア(スペイン国内全国級レース)
場所:スペイン・ヴァレンシア州
期間:9月6日~9日 全4ステージ
日本代表チーム:石原悠希、山本大喜、松田祥位、渡辺歩、大前翔、大町健斗、蠣崎優仁
第1ステージ 132㎞
1 GARCIA Francisco(スペイン/GSPORT-WOLFBIKE) 02h53m46s
2 MORA Sebastian(スペイン/GSPORT-WOLFBIKE)+0s
3 SUREDA Jaume(スペイン/CAJA RURAL-SEGUROS RGA)+0s
…5大前翔、28渡辺歩、31松田祥位、44石原悠希、54大町健斗、124蠣崎優仁+0s、128鵜山本大喜+2m01s
143人完走/145人出走
コメント
3級山岳はあるがフラットステージに位置付けられる第1ステージは集団スプリントになる可能性があるがチーム全員が逃げの展開を作ることを希望しスタートした。序盤から風を利用したアタックとペースアップが続いた後に山本、石原、蠣崎の3名を含む5名が逃げグループを形成、蠣崎がスプリントポイント、山本が山岳ポイントをそれぞれ1位通過した後に5名が加わり10名のグループが先行、その10名は一度集団に吸収されるが次の展開で7名が先行、このグループにも山本が参加しステージ優勝に向けてゴールを目指す。ゴール前10㎞を切ると7名は分解し、最後まで粘った山本もラスト3㎞で集団に吸収され集団スプリントとなる。チームは連携し大前でスプリント勝負しステージ5位で初日を終えた。明日の第2ステージは厳しい山岳ステージとなるがワンデーレースのつもりで上位を目指す。/浅田 顕
1.大会名:2018 MOUNTAIN BIKE WORLD CHAMPIONSHIPS
2.開催日程:2018年9月5日(水)~9月9日(日)
3. 派遣日程:2018年9月3日(月)~9月11日(火)
大会初日となる5日はXCR(チームリレー)が行われた。コースは4.2km標高差188mのコースで、標高が高いこととコースの多くが木の根がせり出していて、オフキャンバーという日本にはない設定。第一ライダーは山本幸平(男子エリート/全日本チャンピオン)、第二ライダー平林安里(男子U23/全日本チャンピオン)、第三ライダー村上功太郎(男子ジュニア/全日本チャンピオン)、第四ライダー川口うらら(女子ジュニア/アジアチャンピオン)、アンカーに小林あか里(女子ジュニア/全日本チャンピオン)のベストメンバーでエントリー。昨年の結果は16位であったが、途中11位での順位を走行したこともあり、10位以内を目標にスタート。
第一ライダーは山本幸平。スタートダッシュもばっちりと決まり、ヨーロッパの強豪が揃う中で先頭集団で走り、9位で第二ライダー平林安里に。トルクあふれる走りポジションをキープし、10位で第三ライダー村上功太郎へ。スタートから飛ばしていき一気にジャンプアップして5位まで浮上した。第四ライダー川口うららは、他国は女子エリートや女子U23を起用する国が多い中、上手くまとめて走ったが14位までポジションは下がってしまった。最終アンカーに小林あか里 。難しいコースも直前までの試走で克服しきっちり走り切り19位でゴールとなった。途中経過ではあるが一時は5位まで順位を上げることができたのは、高所循環合宿を行った結果と、日本ナショナルチームのレベルアップといえる。しかしカテゴリー違いで5名エントリーというXCRならではの国別競技力という意味において、今までで一番走力もありレベルアップを数字で表せたともいえるが、同時にレベルの底上げは今後より一層強化していく必要があると感じられる結果となった。
明日はXCO男女ジュニアのレースになります。ご声援よろしくお願いいたします。
1SWITZERLAND 21.000 km/h 1:00:00
2 GERMANY 20.924 km/h 1:00:13
3 DENMARK 20.804 km/h 1:00:34
19 JAPAN 18.839 km/h 1:06:53
Stage5
最終ステージとなるstage5は30km地点にKOMの登りがあるが集団が分断されるような勾配と距離ではなく、またそこからゴールまでは下りと平坦コースのため、日本チームは馬越の個人総合5位を守りながら、ゴールスプリントで日野、福田によるステージ優勝を狙った。
スタートからアタックが続くが、危険な逃げには常に日本チームで対応していく。KOM手前で香山が落車をするが下りと平坦で15kmかけて集団復帰する。レース後半はどのチームも動かず集団スプリントの展開となる。カザフスタンのコントロールから小野寺、馬越、福田、日野の列車でラスト2kmを通過し、小野寺がラスト1kmまでの緩い登りを牽引したあと馬越が緩い下りを牽き続け福田、日野に託す。ゴールはstage2を制したオランダのRUSDUCK Nathanが制し、福田が2位、日野が3位となった。
馬越は個人総合順位で同タイムに4人がいる混戦の中で、ゴール前で福田と日野を強力に牽引した後に落車してしまい同タイムゴール扱いながら個人総合順位を1つ落として6位となった。
今回の韓国ネイションズカップは平坦コースが3ステージと登りコースが2ステージある中で、ステージ優勝こそならなかったが5日間全体としてチームとして良い動きをみせ、選手はチームで勝つためにまとまって動くことの重要性、そして有効性を理解できた。次のジュニア遠征はオーストリアでの世界選手権となるが、今回の遠征で課題となった登坂が厳しいコースとなる。世界選手権までの3週間で今のコンディションをさらに上げて上位を狙う。
Stage5 結果
1 RUSDUCK Nathan(オランダ Willebrord Will Vooruit)1時間45分06秒
2福田圭晃(日本) 同タイム
3日野泰静(日本) 同タイム
21小野寺慶(日本)同タイム
51香山飛龍(日本) 同タイム
54 湯浅博貴(日本) 同タイム
76馬越裕之 同タイム
Stage5 個人総合成績
1 BRUSSENSKIY Gleb (カザフスタン)11時間22分49秒
2 PRONSKIY Daniil (カザフスタン)8秒差
3FEDOROV Yevgeniy(カザフスタン) 37秒差
6馬越裕之(日本) 1分24秒差
10小野寺慶(日本)2分8秒差
22湯浅博貴(日本) 5分9秒差
29福田圭晃(日本)8分34秒差
31日野泰静(日本)8分38秒差
40香山飛龍(日本)8分46秒差
JCF強化コーチ 柿木孝之