2022-2023シーズンJCFシクロクロスシリーズ 第3戦が愛知県稲沢市祖父江町 ワイルドネイチャープラザ特設会場にて11月26日、27日の2日間に渡って行われた。
会場となるワイルドネイチャープラザは国内でも数少ない河畔砂丘で、砂丘本来の姿をとどめている唯一の場所となる。スタートの舗装路以外はすべて砂の路面となる。また今大会は2023年1月14日、15日に開催される全日本選手権のテストイベントの位置づけで行われたため、エリート男女のスタートライン最前列にはランキング上位者が多く顔を揃えた。
26日(土曜日)にはエキシビジョンレースとしてシングルスピードのレースが行われた他、各年代別の男女マスターズクラスのレースが実施され、27日(日曜日)には男女U17、U15のレース終了後にUCIカテゴリーである男子ジュニア(MJ)、女子ジュニア(WJ)、男子U23(MU)、女子エリート(WE)、男子エリート(ME)のレースが近年の全日本選手権のフォーマットと同じ形式でレースが行われた。
レースレポート
●男子ジュニア
佐々木 啄人(宮城県泉高等学校)との先頭争いで澤井 千洋(SNEL)が先頭を奪いレースが進む。澤井は佐々木に対して20秒強のリードを得るがミスにより差が詰まりかけるもそのままの順番でフィニッシュ。3位には福島 愛都(TCKR)が入った。
●男子U23
柚木 伸元(朝明高校)と副島 達海 (大阪産業大学)の先頭争いが2周続き副島が3周目にリードを奪うと20秒近い差が生まれた。しかし後半副島のスピードに陰りが見え、対して柚木がラップタイムをあげるとリードを奪い返し、最終周にはこのレースのファステストラップを刻み優勝した。副島が2位。3位には鈴木来人(―)の追い上げを振り切った山田 拓海(早稲田大学)が入った。
このレースは15名が出走し、完走は8名だった。
●女子エリート
小川 咲絵(AX cyclocross team)がファーストラップからリードを奪い淡々とラップを刻み後続に約2分の差をつけ優勝した。2位には石田 唯 (早稲田大学)が入り、現前日本チャンピオンの渡部 春雅(明治大学)はミスによって乱高下するラップタイムが示す通り走りに精彩を欠くも3位でフィニッシュした。
このレースは10名が出走し、完走は5名だった。
●男子エリート
沢田 時 (TEAM BRIDGESTONE Cycling)のホールショットで幕を開けたが林間セクションで織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)がトップを奪うと差が開く。それを沢田と小坂 光(宇都宮ブリッツェン)、横山 航太(シマノレーシング)の3人で追うが、やがて横山が2位パックから脱落。小坂もやがて沢田から離れると最後尾からラップ毎に順位を上げてきた竹内 遼(GHISALLO RACING)に3位の座を奪われる。5周目にこのレースのファステストラップを刻んだ竹内は沢田を射程圏内に捉えると7周目には追いつき2位争いを展開。お互いに隙あらば前に出る主導権争いは最終周までもつれた。一方先頭を行く織田は砂の下りセクションでミスし転倒する場面もあったが、リカバリーに時間を要すこと無くリードを広げ、JCFシクロクロスシリーズ2勝目をあげた。2位争いは最終周に竹内が2位のポジションで砂の下りセクションに入るが転倒。沢田に2位の座を明け渡し、沢田は2位でフィニッシュ。竹内は3位となった。
なお、このレースには42名が出走し、完走は10名だった。
各クラスのTOP3は以下の通り
11月26日(土曜日)
シングルスピード男子(2.5km×4Laps)
1:藤田 健太郎 (トンデモクラブ)33:10
シングルスピード女子(2.5km×3Laps)
1:原田 悦子 29:08
男子マスターズ60+(2.5km×4Laps)
1:久馬 逸志 (今日も押しまs) 30:08
2:生越 康之 (MaxSpeed97) +1:22
3:助川 修 (三菱電機(株) 郡山工場) +1:42
女子マスターズ(2.5km×4Laps)
1:林口 幸恵 (gufo cycleworks) 32:15
2:水谷 有紀子 (BUCYO COFFEE/CLT Cycling Team) +1:25
3:川崎 麻美 (バルバクラブフクイ) +1:29
男子マスターズ50-59(2.5km×4Laps)
1:松村 孝一 (RUOTE FITNESS) 28:18
2:川瀬 章史 (DESTRA) +0:05
3:松本 哲 (グランデパール播磨) +0:07
男子マスターズ 35-39(2.5km×6Laps)
1:松邨 浩樹 (松邨柔道クラブ) 41:48
2:稲益 拓也 (DENSO RACING)+1:17
3:木山 孝輔 (042 SYNDICATE)+1:40
男子マスターズ40-49(2.5km×6Laps)
1:筧 五郎 (56) 39:20
2:村田 憲治 (岩井商会レーシング)+1:02
3:生田目 修 (イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)+1:06
11月27日(日曜日)
男子U17(2.5km×4Laps)
1:松井 颯良 (Sonic-Racing) 25:42
2:野嵜 然新 (RACING TORQUE)+0:38
3:平山 雷斗 (BUCYOCOFFEE/CLTCyclingTeam ) +1:13
男子U15(2.5km×4Laps)
1:三上 将醐 (アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19) 27:49
2:伊藤 隆聖 (Sonic-Racing)+0:54
3:蜂須賀 巧真 (BUCYO COFFEE/CLT Cycling Team)+1:04
女子U17(2.5km×4Laps)
1:西原 夕華 (トーヨーCT) 30:32
2:石川 七海 (SBC Dirt Union) -1Lap
女子U15(2.5km×4Laps)
1:綱嶋 凛々音 (team GRM) 31:13
男子ジュニア(MJ)(2.5km×6Laps)
1:澤井 千洋(SNEL) 39:21
2:佐々木 啄人 (宮城県泉高等学校) +0:29
3:福島 愛都(TCKR) +4:55
女子ジュニア(WJ)(2.5km×6Laps)
1:水谷 彩奈 (松山学院高校自転車競技部) 40:10
男子U23(MU)(2.5km×8Laps)
1:柚木 伸元(朝明高校) 49:16
2:副島 達海 (大阪産業大学) +0:10
3:山田 拓海(早稲田大学) +2:12
女子エリート(WE)(2.5km×7Laps)
1:小川 咲絵(AX cyclocross team) 47:54
2:石田 唯 (早稲田大学) +1:58
3:渡部 春雅(明治大学) +4:26
男子エリート(ME)(2.5km×10Laps)
1:織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) 1:00:14
2:沢田 時 (TEAM BRIDGESTONE Cycling) +1:01
3:竹内 遼(GHISALLO RACING) +1:11
詳細リザルトはコミュニケを参照してください。