6月7日から10日までTTを含めて5つのステージで争われるジュニアネイションズカップLVM Saarland Trofeo(ドイツ)がスタートし、日本からは日野泰静、山本哲央、福田圭晃、鳥倉必勝、馬越裕之、細田悠太の6選手が出走した。メインスポンサーの変更により大会名は変わり、道幅の狭いコースを含むステージが増えて集団前方で動く強いチームや選手にとってはより結果を残しやすいコースとなった。日本チームは日野泰静をエースとしてレースに臨む。
第1ステージはNeunkirchenの中心部をスタートし、1周10km弱のコースを2周半した後、1周24kmのコースを3周半してゴールする110kmで争われた。最初の周回には8%の1.5kmの登り区間が、メイン周回には2.5kmの6~8%ほどの登り区間が1周回に2か所あり、集団は半分以下になることが予想された。ラスト1kmは5%ほどの登りであり、登れるスプリンターに向いたコース設定である。
最初の周回コースで2回落車があり、鳥倉、細田が引っかかるが大事には至らず復帰する。日野、福田が集団前方に位置してこなす。デンマーク、ポルトガル、フランス、ノルウェー、チェコが動く場面が多いが、決定的な逃げは決まらない。福田がトラブルで遅れるが、日野は一人で集団前方をキープし続けて最終周に入る。ノルウェーとチェコの2名が逃げるがゴール前で集団に吸収され、登りでの集団スプリントとなる。集団から早めに抜け出したデンマークのWANDAHL Frederikが優勝し、日野が5位に入りネイションズポイントを2点獲得した。ヨーロッパ初レースの日野が世界のトップジュニア相手に力をみせ、山本、馬越もほぼ集団内でゴールした。
Stage2はレース中盤にひかえる狭い道幅で勾配のある3km登りで集団が分断されることが予想される。前半の周回も道幅が狭く、集団内での位置取りが重要なコースであり、チームでいかに勝負所まで日野を温存できるかが問われる。日本チームは日野でステージ優勝を狙う。
第1ステージ順位 結果
1 WANDAHL Frederik (デンマーク)2時間28分2秒
2 WAERENSKJOLD Soren (ノルウェー)1秒差
3 VACEK Karel (チェコ)2秒差
5日野泰静 同タイム
45山本哲央 6秒差
59馬越裕之 21秒差
105福田圭晃 14分46秒差
106細田悠太 同タイム
107鳥倉必勝 同タイム
JCF強化コーチ 柿木孝之
アゼルバイジャン・バクーで開催されている2018年UCI BMX世界選手権大会は大会2日目を迎えチャレンジカテゴリーの男女12歳までのレースが行われました。
女子8歳クラスでは、澤田茉奈(さわだまな/埼玉県/本庄市立旭小学校)が決勝でスタートから2位を走行し、最終ストレートで追い上げ、ゴール前でトップに立ち優勝しました。昨年の大会で5位に入賞した澤田は、世界選手権大会初優勝。チャレンジカテゴリーでの日本人選手の優勝は2015年以来、男女合わせて5人目となります。
またチャレンジカテゴリー男子7歳クラスでは、高崎成琉(たかさきなる/愛知県/豊川市立中部小学校)が決勝に進出し7位入賞の成績を挙げました。
6月7日はチャレンジカテゴリー13歳以上クラスとマスターズカテゴリーのレースが開催され、日本選手団からは13名の選手が参戦します。
レースの様子は、下記ライブ放送にてご覧いただけます。
アゼルバイジャンで開幕した2018年UCI BMX世界選手権大会。トップカテゴリーのチャンピオンシップに先駆けて年齢別のチャレンジカテゴリーがスタートしました。チャレンジは、5歳から60歳以上までの選手が出場できるカテゴリーで、ジュニア(17歳)未満は将来のトップ選手への登竜門として、それ以上の年齢では生涯スポーツであるBMXの性格を強く印象づけるものとして認識されています。大会初日は通常の20インチの車輪ではなく、24インチの車輪を使用したクルーザーのレースが行われました。
日本選手団は、女子16歳以下クラスにて藪田寿衣が決勝にて2位入賞しました。来年はチャンピオンシップカテゴリーの女子ジュニアの年齢となる藪田。これまでに何度も世界選手権での入賞を果たしていますが、クルーザーでの出場は今回が初めて。レースを終えて、「2015年以来の決勝進出を果たせてよかった。20インチのレースに向けて弾みをつけることができたと思う。さらに上の順位を目指して走りたい」と語りました。
6月6日は12歳以下クラスのレースが開催され、日本選手団からは10名の選手が参戦します。
レースの様子は、下記ライブ放送にてご覧いただけます。
U23ネイションズカップCOURSE DE LA PAIX U23(チェコ)
6月3日 第3ステージ 158㎞
ステージ結果
1 POGAČAR Tadej(スロベニア) 03h54m31s
2 ERRAZKIN PEREZ Xuban(スペイン)+1m03s
3 MALECKI Kamil(ポーランド)+1m03s
…16石上優大+1m18s、72山本大喜+12m09s、94小山貴大+21m16s、98渡辺歩+21m20s、
中村圭佑と小野康太郎は途中棄権
最終個人総合成績
1 101 POGAČAR Tadej(スロベニア)11h28m51s
2 41 BATTISTELLA Samuele(イタリア)+41s
3 121 HIRSCHI Marc(スイス)+44s
…34石上優大+10m54s、62山本大喜+22m41s、91小山貴大+40m58s、107渡辺歩+1h03m31s
コメント
最終日は大小の山岳ポイントを4つ含む厳しいステージで、疲労から個人総合上位選手でも脱落者が続出する厳しいステージ。チームは山本と石上が終盤の抜け出しを狙いステージ上位を目指した。中盤までの厳しいレースで約40名に絞られた先頭グループから、雨が強く降り出したラスト40㎞地点で山本がアメリカ選手と飛び出すが、集団もペースを落とさず最大40秒のタイム差でやがて吸収される。その後最後の山岳区間でスロベニアのポガチャーが単独で飛び出し逃げ切り優勝。追走集団に残った石上は2位以下の登りゴール争いに挑むが上位には及ばず16位で最終日を終えた。4日間を通じ非常に厳しいステージレースであったが、今年の日本U23チームとしてはプロレベル6名を揃える主力国との大きな差を実感した。
浅田 顕
Coupe du Japon 白山一里野温泉大会のクロスカントリータイムトライアルが6月2日(土曜日)に行われた。競技結果は以下の通り。
明日6月3日(日曜日)はクロスカントリーオリンピックが行われる。
男子エリート
1 平林 安里 長野 SPECIALIZED RACING JAPAN 5:02.84
2 佐藤 誠示 埼玉 SAGE‘S STYLE 5:16.31
3 戸谷 亮司 長野 京都 岩井レーシング 5:18.15
男子ジュニア
1 神永 真一 大阪 ProRide 5:13.30
2 出羽 秀多 愛知 Rueda/36隊 5:59.94
女子ジュニア
1 松本 璃奈 長野 TEAM SCOTT 6:18.76
男子マスターズ
1 橋本 寛二 岡山 チームダックスフンド 6:55.12
男子ユース
1 松本 一成 長野 TEAM SCOTT 5:22.84
2 中島 渉 埼玉 Limited Team 846/Team-K 5:26.86
男子アドバンス
1 井澤 広大 滋賀 京都 岩井商会レーシング 5:50.74
2 橋本 賢毅 東京 Team 0909ヤマ 6:08.18
3 中山 誠司 神奈川 日野自動車レーシングチーム 6:59.82
男子チャレンジ
1 小崎 龍一 京都 インパルス 6:10.11
2 會川 和己 宮城 ぼっち勢 6:38.89
3 石井 基朗 滋賀 OrangeMania 6:58.74
テクニカルデータ
コース長 1,9200m
標高Hi 618.8m Lo 545.6m
大会名:Coupe du Japon 白山一里野温泉大会
開催日:2018/06/2
カテゴリー:MTB XCTT
開催地:石川県 白山市 白山一里野温泉スキー場
主催: Coupe du Japon MTB石川大会実行委員会 兼 事務局『イノベーションクルー』