<男子チームスプリント 優勝はイギリス 日本は8位>
トラック競技が開幕した2日、競技会場のベロドロームは、イギリスのトラック競技への期待度を表すように、午後3時の開場と同時に満席となる盛況ぶりを見せた。この日行われた種目は、決勝まで行われた男女チームスプリントと、予選のみが行われた男子団体追抜競走の3種目。そんな中男子チームスプリントは、決勝に進んだ地元イギリス(第1走ハインズ、第2走ケニー、第3走ホイ)が、世界新記録で宿敵フランス(第1走ボジェ、第2走シロー、第3走ダルメイダ)を破るという劇的な終わり方で、詰めかけた観客を歓喜と興奮の渦に巻き込んだ。一方、新田祐大、渡邉一成、そして中川誠一郎の3人がメダル獲得の期待を背に戦いに臨んだ日本は、予選で第1走の新田祐大に、スタート直後にペダルが外れるというトラブルがあり失速。それでもなんとか予選は突破したものの、1対1の対戦方式となる次の1回戦では優勝したイギリスとあたり、あえなく敗退となってしまった。予選では、日本はスタートで1度フライングを取られていたため、ルール上2度目の失敗は許されず、新田はクリップバンドだけの状態で走らざるを得なかった。チームスプリントの第1走が今回の、しかも初めてのオリンピックの全てだった新田にとって、悔いの残る結果となった。
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ロンドンphoto 20120802
第30回オリンピック競技大会 男子チームスプリント 競技結果
〔競技結果〕(大会公式サイトによる結果)
http://www.london2012.com/schedule-and-results/
● 男子チームスプリント
1位 イギリス 42秒600(ワールドレコード)
2位 フランス 43秒013
3位 ドイツ 43秒209
8位 日本 43秒964(1回戦のタイム)
新田 祐大(JPCA・JPCU福島)
渡邉 一成(JPCA・JPCU福島)
中川誠一郎(JPCA・JPCU熊本)
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第30回オリンピック競技大会 男子個人TT 競技結果
〔競技結果〕(大会公式サイトによる結果)
http://www.london2012.com/schedule-and-results/
●男子個人タイムトライアルロードレース(44㎞)
1位 WIGGINS Bradley GBR 50分39秒54
2位 MARTIN Tony GER 51分21秒54
3位 FROOME Christopher GBR 51分47秒87
24位 別府 史之 JPN(JPCA・オリカ・グリーンエッジ) 55分40秒64
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都道府県対抗大会選手リストほか
ロンドンphoto 20120801
<男子タイムトライアル 優勝はウィギンズ 別府は24位>
8月1日、ロード競技の最終種目、タイムトライアルが、ロンドン郊外のハンプトンコートパレス(16世紀に造られた宮殿)前をスタート・フィニッシュ地点に、女子29km、男子44kmの距離で行われた。24選手が参加した女子は、前回の北京大会の優勝者、そして今大会も優勝候補の筆頭に挙げられたアメリカのクリスティン・アームストロング(39)が、2位に15秒差をつけて2大会連続の金メダル獲得となった。アームストロングは2009年に一度家族との時間を作ることを理由に引退。その後出産もあったが、2011年、オリンピックへの夢を捨て切れず競技へ復帰。そしてこの日の金メダルとなった。アームストロングはレース後の記者会見で「どんな結果であろうとここで引退を決めていた」と再び引退を表明した。
女子に続いて行われた男子のタイムトライアルは、今年のツール・ド・フランスの覇者、地元イギリスのブラッドリー・ウィギンズ(32)が、観客の大声援を背に、2位に42秒の大差をつけて優勝を果たした。イギリス選手のロード競技での金メダル獲得は初。またウィギンズはこれで、トラック、ロード併せてイギリス初の7個目のオリンピックメダル保持者となり、母国のスポーツ史にその名を刻むこととなった。
日本から出場した別府史之は、トップと5分1秒差の24位。前半抑えめで走り後半にペースを上げる作戦で臨んだが、終盤の向かい風や、無線の故障などでペースを乱されタイムが伸びなかったという。しかし別府は、今回のオリンピックにおける自分の走り自体には、自らの成長を感じたという。(選手強化スタッフ広報担当)
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