現地からの連絡によると、北京オリンピック・マウンテンバイク女子は明日に日程変更になった。
本日8/22(金)は、昨日雨の影響で順延になったBMXが行われる。
8月23日(土)
10:00-(現地時間) 女子マウンテンバイク
15:00-(現地時間) 男子マウンテンバイク
関連リンク:http://results.beijing2008.cn/WRM/ENG/Schedule/CM_2008-08-23.shtml
現地からの連絡によると、北京オリンピック・マウンテンバイク女子は明日に日程変更になった。
本日8/22(金)は、昨日雨の影響で順延になったBMXが行われる。
8月23日(土)
10:00-(現地時間) 女子マウンテンバイク
15:00-(現地時間) 男子マウンテンバイク
関連リンク:http://results.beijing2008.cn/WRM/ENG/Schedule/CM_2008-08-23.shtml
■新種目BMX初日 阪本章史は1/4決勝敗退
8月20日・北京オリンピック13日目。自転車競技は20・21日の2日間、今大会から正式種目と して採用されたBMXの開催を迎える。競技会場は前日までトラック競技の熱戦が繰り広げられていた老山自転車競技場に隣接するフィールド。世界でも指折り の難しさと評される全長約400mのコースには、特徴的な高さ8mのスタート台と、ジャンプやコーナリングなどに高度なテクニックを要求する様々な障害が 設定されている。参加選手は21カ国から男子32人、女子16人の合計48選手。日本からは本場アメリカをベースにプロ活動を続ける阪本章史(26)がた だ1人参加した。
<阪本章史選手レース前のコメント>
コースの印象は見てもらったら分かる通り、スタートヒルは高いしジャンプも 尋常じゃなく大きいというところですね。普通のBMXの倍は高さがあるでしょう。最初のジャンプは上から見ると壁にぶつかっていくような感じですよ。一回 こけたら終わりじゃないですかね。ポイントはやっぱりスタートとジャンプですね。スタートで前を取れなければトップをとるのは難しいし、ジャンプは全部難 しいんで、ミスせず走りきれるかどうかですね。トップ10はそれを余裕でやってくるんで、できるだけそのトップ10に近い走りを出来るようにがんばりたい ですね。体調はまずまずです。とにかく自分の全ての力を出し切れるように、それだけに集中してがんばりたいです。
2日間に亘って行われる オリンピック新種目BMX。この日は、男女のシーディングランと、男子の1/4決勝が行われた。シーディングランは1人ずつ2回タイムトライアルを行い、 いい方のタイムをもとに本選の組合せが決められるというもの。ここで阪本が出したタイムはトップタイムから5秒近く遅い40秒548。緊張もあってか2回 ともスムーズな走りが出来ず、結局最下位の成績で1/4決勝に進んだ。
1/4決勝は、8人ずつ4組が同じメンバーで3回レースを行い、着順によっ て与えられるポイントの合計を競うというもの。次の準決勝となる1/2決勝に進めるのは各組4人。ポイントは着順の数字がそのまま累計されるため、合計ポ イントが少ない順に4人が勝ち上がることになる。シーディングランで最下位の阪本は、トップタイムを叩き出した選手と同じ第1組での出走となった。まずは 第1走。ゲートが開くとともに8人が一斉に高さ8mのスタート台を駆け下りる。阪本はここで横一列のラインから僅かに後れたのが見て取れる。そして、ダブ ルからステップアップ・ステップダウンと続く第1ストレートのジャンプセクション。その最後のところで阪本がタイミングを外し大きく後れをとってしまっ た。もう挽回は不可能な状況だったが、その後トップ争いをする集団で落車があり結局阪本は5位でゴール。着順と同じ5ポイントで第1走を終えた。
続 く第2走。スタート位置は前走の成績順に自分で選ぶことが出来るが、阪本の位置は第1コーナーに対してインから5番目。このコースは、スタートはインを取 るのが有利とされている。一番インを取ったのはシーディングランでトップタイムを出し、先ほど行われた第1走でも1着ゴールを果たしたアメリカのマイク・ デイだ。緊張のスタート。阪本はまたもスタート台を下りるまでに後れを取ってしまった。BMXの勝負を左右するスタート。しかし、シーディングランでのタ イム差を見れば致し方ないところか。そして第1コーナーでは最後尾追走となってしまった阪本。結局そのままゴールとなり、第2走は8着8ポイント。
そ して最後の第3走。阪本は第1走と同じく一番アウトからのスタートとなった。結果は前の1・2走と同じくスタートで出遅れて最後尾追走となり、そのまま為 す術無くゴール。これが世界との差なのか。日本のBMX第一人者・阪本章史のオリンピック挑戦は、本選最初の1/4決勝敗退という成績で幕を閉じた。新種 目BMXは明日、準決勝・決勝が行われる。
<阪本選手レース後のコメント>
自分は勝負に絡めるほどの実力はまだないので緊張はあ まりしないと思っていましたが、やはりオリンピックのプレッシャーは半端ではありませんでした。でも、そんな状況の中で自分が持ってる力は全て発揮できた と思います。悔いはありません。コースはやっぱり世界で一番アブナイと言われるだけあって、走ってて怖さを感じました。それでも自分の力を出せたのはその 恐怖心に勝てたからだと思います。その意味でも今回のオリンピックに関して悔いはありません。
8月21日・北京オリンピック14日目。北京市の天候は雨。今日予定されていたBMXの決勝ラウンドは、雨によるコース状態不良のため明日に順延になっ た。自転車競技の最後の競技マウンテンバイクが始まる明日は、午前9時からBMX、午後3時からマウンテンバイク女子クロスカントリーというスケジュール となった。
マウンテンバイクには日本から女子の片山梨絵と男子の山本幸平の2選手が参加する。17日に選手村入りした2人は、一昨日から老山自転 車競技場近くの本コースで最終調整を行っている。コースは、この一帯の地名でもある老山の斜面を縫うように設定された1周4.5Kmの周回路。前半部分は 細かなアップダウンの繰り返し、そして後半部分は長い上りとダウンヒルを思わせるスピードの出る下りというレイアウトとなっている。また路面状況も凸凹の 岩場・乾いた砂地・ぬかるみ・木の根が張った道など変化に富み、強豪選手たちが口を揃えて「テクニカルでタフ」と評するコースだ。昨日、練習を終えた日本 代表の2人に話を聞いた。
<片山選手>
去年プレイベントで走った印象よりもかなり手を加えてあって、タフなコースになった感じで す。気持ちだけは切らしてはいけないコースですね。しんどさを忘れるぐらいの集中度合いになればいいですね。でも昨日と今日走ってみて、調子に乗ってク ラッシュとか起こさなければ行けるかなぁという印象です。体調は問題ないです。目標は完走は最低限、できればトップ10に入れるような走りができればと 思っています。
<山本選手>
コースを実際に走ってみると事前の情報より上りは長いし下りも難しい感じがしました。ずっと集中が必要なコー スですね。ポイントになるのは中盤の長い上りだと思います。ここを切れずに走れるかどうかですね。体調はバッチリです。目標は自分の力を出し切ることで す。そのために残り2日間で気持ちをしっかり作ってスタートラインに立ちたいですね。
マウンテンバイクは明日22日に女子クロスカントリー、そして明後日23日に男子クロスカントリーが行われる。
8月19日・北京オリンピック12日目。トラック競技最終日。男女スプリントは残る準決勝・決勝と順位決定戦が行われ男子はイギリスのクリス・ホイが今大 会3つめとなる金メダルを獲得。そして女子は、同じくイギリスのヴィクトリア・ペンデルトンが初のオリンピックチャンピオンの座に着いた。イギリスはこの 男女スプリントを制したことでトラック競技全10種目中7種目で金メダル獲得ということになった。またこの日行われたもう一つの決勝種目・マディソンは、 レース序盤でラップを決めたアルゼンチンがそのまま逃げ切って初のオリンピックチャンピオンの座に着いた。
なお、この日、男女スプリントの1/8決勝で敗退した4選手による9−12位決定戦が行われ、日本からは男子に渡邉一成、女子に佃咲江が出場した。結果は両者共に4着と敗れ最終成績12位が決定した。
自転車競技は明日からオリンピック新種目のBMXが始まる。
<男子スプリント>
準 決勝となる1/2決勝は1組目がフランスのブルガン(28)対イギリスのホイ(32)、2組目がイギリスのケニー(20)対ドイツのレヴィ(21)という 組合せで行われた。3回の対戦のうち先に2回勝った方が金メダルを争う1−2位決定戦に駒を進めるこの戦い。1組目の対戦は現世界チャンピオン、イギリス のクリス・ホイの独壇場となった。1回戦は後方からの一踏みで、2回戦は大差をつける逃げでフランスの実力者ブルガンを寄せ付けず、難なく1−2位決定戦 進出を決めた。2組目の対戦はホイと同じイギリスの若きスプリンター、ジェイソン・ケニーが、同世代のライバル、ドイツのレヴィをストレートで下し、 1−2位決定戦進出を決めた。これでイギリスの金銀が決まった。
イギリス勢同士、クリス・ホイ対ジェイソン・ケニーの対戦となった1−2位決定 戦。1回戦はホイ先行でスタートするが残り2周となるホームでスピードをゆるめ追走のケニーを前に出す。緊迫したにらみ合いのままレースが進む中、残り1 周手前の3コーナーで先行のケニーがホイの不意をついてスパート。ホイは一瞬踏み後れたものの猛然とペダルを踏み込んで逃げる獲物を追う。そして最終コー ナーでこれを捕らえゴール先着。力の差を見せつけて1回戦を制した。
そして迎えた2回戦。先行はケニー。ホイはこれを4車身ほどあけて追走する。 半周を過ぎた辺りから徐々にスピードが上がる。そして残り1周手前の3コーナーで両者ほぼ同時に踏みだしスプリント勝負が始まった。逃げるケニー、追うホ イ。しかし、両者の力の差は明らかだった。ホイは必死で逃げ切りを図るケニーを最終3コーナーで捕らえ、最後は右コブシを挙げてゴール。チームスプリン ト、ケイリンに続いて3つめの金メダルを手にした。
<女子スプリント>
決勝となる1−2位決定戦は、予選から完璧な走りで勝ち上がったイギリスの世界チャンピオン、ヴィクトリア・ペンデルトン(27)と、準決勝で地元中国の郭を決定戦の末に下して勝ち上がったオーストラリアのアンナ・メアーズの対戦となった。
1 回戦、先行はペンデルトン。残り2周過ぎまでスローペースのにらみ合いが続くが、残り1周半となったバックで追走のメアーズがスピードを上げながら外に膨 らむ。そしてこれを見たペンデルトンが一気にスパート。メアーズも踏みだし追走するがなかなか差が縮まらない。ペンデルトンは、500mTT世界記録保持 者メアーズの追撃を最後まで寄せ付けず1回戦を制した。
続く2回戦はメアーズが先行。レースは睨み合いのまま徐々にスピードが上がる展開となった が、残り1周のホーム手前で後ろのペンデルトンが外に上がって一気の踏みだしをかけた。メアーズも踏みだしこれに応戦するが、スピード上位のペンデルトン があっという間にメアーズを抜き去り勝負を決めた。
[公式WEBサイトによる]
Results
Men”s Quarterfinals
Heat 1
7 SAKAMOTO Akifumi Japan 48.487 (5) 42.614 (8) 40.046 (6)
Total=19
[公式WEBサイトによる]
Results
Men”s Sprint Race for 9th-12th Places
9 NIMKE Stefan Germany 11.051
10 CHIAPPA Roberto Italy
11 BAYLEY Ryan Australia
12 WATANABE Kazunari Japan
[公式WEBサイトによる]
Results
Women”s Sprint Race for 9th-12th Places
9 GRANKOWSKAJA Swetlana Russian Fed. 12.192 59.055
10 GUERRA Lisandra Cuba
11 HIJGENAAR Yvonne Netherlands
12 TSUKUDA Sakie Japan
■女子ポイントレース 和田見里美は落車棄権
8月18日・北京オリンピック11日目。トラック競技も残すところあと2日。日本人選手は前日行われ た男女スプリントで、男子の渡邉一成、北津留翼、そして女子の佃咲江が勝ち上がり戦から姿を消したことで、今日行われた女子ポイントレース出場の和田見里 美が決勝種目では最後の日本人選手となった。
距離25Km・トラック100周回で行われた女子ポイントレース。スタートしてしばらくは単発的なア タックが繰り返され緊迫した展開となったが、残り80周あたりで落ち着き、レースは小康状態となった。その矢先、残り77周の表示を見た後の第2コーナー で数人の選手が落車。その中に和田見の姿があった。和田見は自転車から投げ出された際にトラックに体を強打したようで退避路に倒れたまま動かない。場内の モニターに落車時の模様が映し出される。不意のアタックを警戒してスピードを上げようとする集団。そのほぼ中央にいた和田見は自分もスピードを上げるかそ れとも一旦下がるか迷っているように見える。そして次の瞬間、和田見の前輪が前の選手の後輪に払われ落車。これに後続の3人が巻き込まれ合計4人の選手が トラックに体を投げ出された。このうち2人はすぐに立ち上がり再乗してレースに復帰したが、体を強打して動けない和田見と、同じく落車のダメージが大きい アメリカのハマーが規程周回内でレースに復帰できず棄権となった。和田見はしばらくして立ち上がったもののその姿は痛々しく、スタッフに両脇を支えられな いと歩けない。和田見は体の痛みとレースに戻れない悔しさに嗚咽しながら、おぼつかない足どりでトラックを後にした。その後の診断によると和田見のケガは 左鎖骨骨折だった。
女子ポイントレース。レースの方は終盤に入って数名の選手が僅差で並ぶ展開となった。しかし残り30周となるあたりで現世界チャンピオン、オランダのマリアンヌ・フォスが満を持したアタックを成功させ集団を1周ラップ。ビッグポイントを獲得して優勝を決めた。
また、この日行われたもう一つの決勝種目、団体追抜は、前日行われた1回戦で世界新記録を出して勝ち上がったイギリスが、1−2位決定戦でも自己の記録を更新する驚異の世界新記録3分53秒314を叩き出してオリンピックチャンピオンの座に着いた。
な お、前日から行われている男女スプリントは、準々決勝となる1/4決勝が行われベスト4が出そろった。19日行われる1/2決勝は、女子が1組目イギリス のペンデルトン対オランダのカニス。2組目がオーストラリアのメアーズ対中国の郭爽。男子が1組目フランスのブルガン対イギリスのホイ、2組目がイギリス のケニー対ドイツのレヴィという組合せとなった。
8月17日・北京オリンピック10日目。トラック競技は中日3日目を迎え、この日からの3日間は男女スプリントを中心に競技が進行する。日本からはこの種 目に男子は渡邉一成、北津留翼の2選手、そして女子は佃咲江が出場した。この日は予選から1/8決勝までが行われたが、女子の佃は予選のタイムが12秒 134とふるわず、1回戦となる1/8決勝では今年の世界チャンピオン、イギリスのペンデルトンに、次の敗者復活戦もベラルーシのツィリンスカヤの逃げに 歯が立たず、勝ち上がりは果たせなかった。佃はこの後トラック競技最終日に行われる9−12位決定戦に出走する。
男子の渡邉と北津留は、予選は渡 邉が10秒346で11位、北津留が10秒391で14位の成績で通過。しかし、本選1回戦となる1/16決勝で、渡邉はイタリアのキアッパの逃げを崩せ ず、北津留もフランスのブルガンに先行を許し、ともに敗者復活戦に望みを託すこととなった。
その敗者復活戦。2組目出走の北津留は、マレーシアの アワン、ポーランドのクウィアコウスキーとの対戦。一番外からスタートとなった北津留は、前に2人をおいて追走、踏み出しの機会をうかがう。そして残り1 周半となるバックで最初に仕掛けたのは2番手につけていたアワン。鋭い踏み出しで抜け出すと一気の加速で先行態勢に。北津留もこれに合わせて踏み出すがス ピードの伸びが違う。1着アワン、2着北津留。北津留翼初めてのオリンピック挑戦は、スプリント1/16決勝・敗者復活戦敗退という結果に終わった。一方 の渡邉は3組目に出走。対戦するのは中国の張にアメリカのブラッチフォード。インスタートの渡邉は先頭で後ろ2人の出方をうかがう。残り1周半、2番手に つけていた張が踏み出し渡邉をかわして先頭に出る。しかし渡邉は落ち着いてその後ろを追走、巻き返しのチャンスをうかがう。そして最終バック、後方からの ブラッチフォードの追い上げに合わせて渡邉がスパート。張をかわして1着ゴールを果たし、1/8決勝に駒を進めた。
渡邉の1/8決勝。これに勝て ば渡邉が目標としていたベスト8に進出できる。しかし対戦相手は世界チャンピオン、イギリスのクリス・ホイ。現在世界最速・最強と言われる相手との力の差 は歴然としていた。渡邉はホイの先行にただ追走するのみに終わり、再び敗者復活戦に望みを託すこととなった。
渡邉の1/8決勝・敗者復活戦。これ がベスト8進出に向けての最後のチャンス。負ければ勝ち上がり戦から敗退となる。渡邉が戦う相手はフランスのシローにオーストラリアのベイリー。インス タートの渡邉は、後ろにシロー、そしてベイリーを見ながら先行態勢をとる。レースが動いたのは残り1周半のバック。シローが踏みだし渡邉をかわして前をと る。渡邉は前々走の敗者復活戦同様、2番手追走から最後に巻き返しを図るが今度は相手の力が違った。渡邉は今年のワールドカップ総合優勝者・シローの逃げ を捕らえられず2着でゴール。渡邉一成、初めてのオリンピックでのスプリント挑戦は1/8決勝・敗者復活戦敗退という結果に終わった。渡邉はこのあと、ト ラック競技最終日に行われ9−12位決定戦に出走する。
<北津留選手コメント>
何もできずに終わったので悔しいです。力の差がありすぎました。でもオリンピックに向けて自分がやれることはやってきたつもりなので、この結果はしょうがないと思います。
<佃選手コメント>
レースはダメでしたけど今後へ向けていい刺激になりました。対戦したイギリスのペンデルトン(現世界チャンピオン)もアテネの時は全然ダメだったと聞いたので、私も彼女のようにがんばろうと思います。
<渡邉選手コメント>
ベ スト8が目標だったので最後負けたのは悔しいですね。でも今日は自分の力は出し切れたと思います。明後日の9−12位決定戦もしっかり走って帰りたいで す。初めてのオリンピックは楽しかったですね。オリンピックを目指すことでこんなに自分が成長できるということを実感できたので、この経験を次の成長への 出発点に出来ればと思います。4年後のロンドンももちろん目指します。