競技結果速報(第2日目)
第二日はロードタイムトライアル(男女)が実施された。
ナイメーヘン市中心部をスタートし、川沿いの道を通って東に大き くループを描き、 途中ドイツを通過して再び市街地に向けて 牧草地帯や集落を抜けて戻り、郊外にフィニッシュする34.8KM のワンウェイコース。(男女同一距離)道路幅員は4、5M程度で、途中煉瓦敷の区間も長く、起伏は緩や かだが川沿いの向かい風と合わせて選手にとってはタフなコース設 定である。
18時30分スタートの予定であったがドイツでの交通規制完了が 遅れ、45分遅れの19時15分に第一走者が出走した。
日本からは以下の4名の選手が参加した。
女子ロードタイムトライアル
川又千裕(かわまた ちひろ)鹿屋体育大学2年
男子ロードタイムトライアル
辻本 翔太(つじもと しょうた)順天堂大学4年
湯浅 徹(ゆあさ とおる)明治大学3年
続谷 利次(つづきたに としつぐ)早稲田大学3年
競技結果
女子ロードタイムトライアル(13カ国20名出走)
1位 Iris SLAPPENDEL オランダ 51’03’83
2位 Annemiek VAN VLEUTEN オランダ 51’10”08 +7”
3位 Loes MARKERINK オランダ 51’54”77 +51”
DNF 川又 千裕 日本
パワフルなオランダ女子選手に有利なコース設定との前評判通りの結果。
日本の川又は川沿いの道から集落に入る煉瓦敷の下り直角コーナー でコースアウトして落車、有刺鉄線の柵にあたって負傷、途中棄権 となった。怪我は軽傷で2日後のロードレースには出走予定。
男子ロードタイムトライアル (21カ国37名参加)
1位 Malaya VAN RUITENBEEK オランダ 45’56’50
2位 Andrei KRISILIKAU ベラルーシュ 46’25”52 +29”
3位 Evaldas SISKEVICIUS リトアニア 46”30”74 +34”
29位 辻本 翔太(順天堂大学) 51’38”57 +5’42”
30位 湯浅 徹(明治大学) 51’52”49 +5’56”
35位 続谷 利次(早稲田大学) 53’43”14 +7’47”
優勝は、前回(2006年)大会の覇者・地元オランダの Malaya VAN RUITENBEEK。
DELFT 工科大学の航空工学専攻の彼は現在25歳で、この大会の出 場上限年齢に近い経験豊富なライダーである。今回の大会の主催者は、地元ナイメーヘン大学の学生が中心メンバーとなって準備が進められてきたが、彼も大会の準備に関わってきているとのことである。
日本勢最上位は現在「全日本学生ロードカップ」リーダーの辻本翔太(順天堂大学)であるが、女子学生の優勝タイムを下回る記録であり、コースを熟知した地元ライダーと戦うアウェイの不利を差し引いても実力差を痛感する結果となった。日本でのロードタイムトライアルは全日本選手権も全日本学生ロードタイムトライアルも、幅員に恵まれたほぼ直線コースの秋田県大潟村・ソーラースポーツラインで行われており、直角コーナーや粗い路面を含む変化に富んだ狭いコースでいかに空気抵抗・路面抵抗を低く保ち適切なギア選択をできるか、といった訓練の機会が限られていることも敗因のひとつと推察される。
区間順位
1 GEBKA Marcin POL MRO POL 3:01:40
2 MIYAZAWA Takashi JPN EQA JPN
3 YAMAMOTO Masamichi JPN BGT JPN
4 DEMPSTER Zakkari AUS SAI AUS
5 VAN BON Leon NED MPC CHN
6 SUZUKI Shinri JPN SKS NED
区間順位
1 AULAS Alexandre FRA ASY CYP 3:01:49
2 RODOSZ Robert POL MRO POL +0:03
3 DOI Yukihiro JPN SKS NED
4 MEYER Cameron AUS SAI AUS
5 RATTI Aristide ITA ASY CYP
6 NISHITANI Taiji JPN AIS JPN
第五回世界大学選手権自転車競技大会がオランダのNijmegen(ナイメーヘン)で開幕した。
16年ぶりに開催された2006年の第四回大会(ベルギー)に続 き、2年ぶりの開催となった本大会は、ロードレース、ロードタイ ムトライアル、マウンテンバイク・クロスカントリー、マウンテン バイク・マラソンの四種目で、 参加国25カ国、総選手数300 名により競われる。
参加国は、オーストラリア、ベルギー、カナダ、ドイツ、エストニ ア、フランス、英国、グアテマラ、ハンガリー、アイルランド、イ ンドネシア、日本、リトアニア、ルクセンブルグ、オランダ、オー ストリア、ポーランド、ロシア、スロヴェニア、スロヴァキア、 チェコ、ベラルーシュ、南アフリカ、スゥエーデン、スイス。
日本からは以下の6名の選手が参加している。
男子ロードレースおよびロードタイムトライアル
辻本 翔太(つじもと しょうた)順天堂大学3年
湯浅 徹(ゆあさ とおる)明治大学3年
続谷 利次(つづきたに としつぐ)早稲田大学3年
男子ロードレース
十時 正嗣(ととき まさつぐ)早稲田大学3年
男子マウンテンバイク
鈴木 禄典(すずき よしのり)学習院大学3年
女子ロードレースおよびロードタイムトライアル
川又千裕(かわまた ちひろ)鹿屋体育大学2年
大会第一日となった22日はマウンテンバイク・クロスカントリー が行われた。
1周8.1kmのコースは、モトクロス用コースの内部と周囲の森林地帯を使った、比較的フラットでハイスピードなコース設定である。男子はオランダ、スイス、ベルギー、ドイツ、南アフリカ、 チェコ、フランス、英国、スロバキア、オーストラリア、エストニ ア、ハンガリー、日本、リトアニア、スエーデンから57名が出走 した。日本からの出場は鈴木禄典(学習院大学3年)の1名。ス タートでは好ポジションに付け、120分・5.5周のうち0.5 周目は4位つけてフィニッシュ地点を通過したものの、悪路でもハ イギアをパワフルに踏み抜く欧州勢に毎周回徐々に抜かれ、最終的 には1ラップ・マイナスの30位でフィニッシュした。
優勝はスイスのTill MARXであった。
女子は90分・3.5周で行われ、フランスのCaroline MANI が優勝した。
関連リンク:http://www.wucc2008.com/
北京オリンピック・マウンテンバイク代表選考会が、5月25日(日)に愛媛県八幡浜市・市民スポーツパークで行われる。日本代表出場枠は女子が1枠のみ獲得済で、選考レースは「2008 J八幡浜インターナショナルクロスカントリー」で実施される。なお、大会会場ではファミリーイベントも併催される。
関連リンク:http://www.city.yawatahama.ehime.jp/mtb/index.html
5月24日(土)、25日(日)の2日間、大阪府河内長野市の関西サイクルスポーツセンターで29年ぶりに「第77回全日本アマチュア自転車競技選手権大会トラック・レース」が開催される。また今回16回目を数える「2008 年JOCジュニアオリンピックカップ自転車競技大会」も同時に開催される。
〜オリンピアンからのメッセージで体操・米田功がゲストで来場〜
JOCジュニアオリンピックカップ大会支援事業の一環で5月24日(土)開会式時(13時10分〜)に地元大阪府出身のオリンピアン「米田功(よねだいさお)/体操・金メダリスト」がゲストオリンピアンとして来場しスピーチが行われる予定です。
会場:関西サイクルスポーツセンター
関連リンク:http://www.kcsc.or.jp/
日本パラリンピック委員会(JPC)は、5月20日に北京パラリンピック日本代表選手(第一次)を正式発表した。
自転車競技は男子4名とプラスパイロット1名。北京パラリンピックは9月に北京オリンピック終了後同じ会場で行われる。
自転車競技の日程はトラックレースが9月7日から10日まで、ロードレース12日から14日まで。詳しくは、日本障害者自転車協会(JCAD)のウエブサイトをご覧ください。
●パラリンピック自転車競技日本代表選手
男子
石井 雅史(クラス CP4)
藤田 征樹(クラス LC3)
小川 睦彦(クラス CP2)
大城 竜之(クラス B&VI,パイロット高橋仁)
関連リンク:http://www.jcadweb.com/
区間順位
1 GAROFALO Vicenzo ITA NEP SMR 43:01.32
2 GONG Hyo Suk KOR SCT KOR 43:08.19
3 CRAWFORD Jai AUS MPC CHN 43:23.82
4 RODOSZ Robert POL POL POL 43:41.80
5 MEYER Cameron AUS SAI AUS 43:58.29
6 KANO Tomoya JPN SKS NED 44:17.87
区間順位
1 CLARKE Simon AUS SAI AUS 3:53:27
2 ARASHIRO Yukiya JPN EQA JPN
3 MEYER Cameron AUS SAI AUS
4 NISHITANI Taiji JPN AIS JPN
5 SULZBERGER Wesley AUS SAI AUS
6 DI LORENZO Alberto ITA ASY CYP
区間順位
1 FUKUSHIMA Shinichi JPN EQA JPN 3:34:14
2 NISHITANI Taiji JPN AIS JPN +0:07
3 RODOSZ Robert POL POL POL
4 SULZBERGER Wesley AUS SAI AUS
5 SHIMIZU Miyataka JPN EQA JPN
6 MEYER Cameron AUS SAI AUS