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【大会レポート】ツール・ド・ラヴニール 第5ステージ

8月 29th, 2025

■ 大会レポート 第5ステージ

開催日:8月28日(木)
コース:サン=ジェルヴェ・モンブラン〜ティーニュ2100 121km
出走人数:129名/27ヶ国

いよいよ7日間にわたる大会も終盤を迎え、一行は再び大会の幕が開けたフレンチアルプスへと戻ってきた。第5ステージは、1級・超級・1級と3つの厳しい山岳を越える121kmのコースで、サン=ジェルヴェ・モンブランからティーニュ2100までを駆け上がる超難関の山岳ステージだ。スタート時の天候は雨が降ったり止んだりを繰り返し、気温は16度前後。寒さを警戒したが、レース中は大きく天候が崩れることはなかった。

レースは序盤、7名の選手が集団から抜け出す形でスタート。最初の山岳に差し掛かると、その中の3名が先行し、逃げを形成した。メイン集団はその逃げを射程圏内にとらえながらハイペースを維持し、徐々に脱落する選手が出始める。日本チームからは橋川丈と林原聖真がメイン集団に喰らいついたが、やがて遅れをとる展開となった。

2つ目の超級山岳では、およそ25kmにおよぶ登坂区間の中で逃げは完全に吸収され、山頂通過時にはメイン集団も区間優勝や個人総合成績を狙う30名ほどの精鋭に絞られた。

日本チームの4選手は、オーバーペースとならないよう、それぞれのリズムで山岳を越えていったが、超級山岳の下りでアジア王者の鎌田晃輝がクラッシュし、残念ながらリタイアとなった。レース後にメディカルチェックを受けた結果、幸い骨折などの大きなケガはなく、打撲と擦過傷にとどまったが、日本チームにとっては大きな戦力を失う形となった。

その後、ベルギーやフランスの強力なチームが集団を牽引し、先頭集団はさらに活性化。残り1km地点でアタックを仕掛けたベルギー期待のクライマー、Jarno WIDARが区間優勝を飾った。

日本チームでは、橋川丈が区間62位(+24分5秒)で最上位。個人総合成績の順位を一つでも上げることを目標にしていたが、このステージを終えて個人総合成績を20ランク上げ、総合60位に浮上した。林原聖真と岩村元嗣も、橋川から約6分遅れとなる29分51秒差の小集団でフィニッシュしている。

明日は、第6Aステージとして41.6kmの山岳ショートステージが行われ、その後には10.3kmの山岳タイムトライアルの第6Bステージが控える。

■ 清水裕輔監督コメント
今日から本格的な山岳ステージが始まった。天候の悪化が心配されていたが、スタッフの入念な対策により、選手たちは万全の体制でレースに臨むことができた。また幸いにも天候は大きく崩れることなく、選手たちは寒さを感じずにレースに集中することができた。

日本チームは、鎌田と橋川を中心に、少しでも上位を目指し、序盤は集団内で様子をうかがいながら走行した。最初の1級山岳では、総合成績や山岳賞を狙う選手たちによってペースが一気に上がり、橋川と林原はメイン集団からわずかに遅れる形で山頂を越えた。岩村と鎌田は、第3集団で無理をせず、自らのペースを維持する走りに切り替えた。

続く25kmにおよぶ超級山岳は非常に厳しい山岳だった。橋川は車列の中で遅れてくる選手を交わしながら前を追ったが、最終的に集団への復帰は果たせず、区間62位でのフィニッシュとなった。

この結果が現在の日本の実力を示しているのだと実感している。山岳において世界の「スプリンター」と呼ばれる選手たちと同じ位置で、日本のトップ選手が走っている現実がある。しかし一方で、このレベルの大会で5日目を終え、粘り強く戦えていることは、確実に評価できる成果でもある。アジア王者のカザフスタンも、早い段階で1人を残すのみという苦しい状況に置かれている。コロナ禍以降、レベルが急速に高まるこの大会において3名の日本人選手が今日まで完走しており、本来であれば鎌田も残っていたはず。それは決してネガティブな状況ではない。昨年はこの大会に出場できなかったことを考えると、今年は若い選手たちが自らの課題を認識し、世界とのレベルの差を肌で感じ取ることができたという点で、非常に意義のある大会となっている。

1年目の岩村がここまで走れていることも大きな成果であり、橋川も今日のステージで個人総合成績を20も上げることができた。彼らをはじめ自分たちは今後の課題やいま何をすべきか、明確に見いだせる段階にある。今回の経験を、選手・スタッフともに次世代へと共有し、継続的に日本の若手選手全体のレベルアップへとつなげていくことが重要である。

■ リザルト(第5ステージ区間成績)
1位 WIDAR Jarno(ベルギー)3:34:48
2位 SEIXAS Paul(フランス)+0:05
3位 NORDHAGEN Jørgen(ノルウェー)
62位 橋川丈 +24:05
84位 岩村元嗣 +29:51
91位 林原聖真 +29:51
DNF 鎌田晃輝 

■ 派遣情報 
大会名:2025 Tour de l’Avenir
カテゴリー:UCI U23ネーションズカップ
開催期間:2025年8月23日(土)~29日(金)
開催地:フランス・オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地方(Auvergne-Rhône-Alpes)
特別協賛:Team NIPPO(株式会社NIPPO)、弱虫ペダル

8月23日(土)プロローグ ティーニュ〜ティーニュ1800 3km(ITT)
8月24日(日)第1ステージ アオスト〜サン=ガルミエ 188.6km
8月25日(月)第2ステージ サン=シンフォリアン=シュル=コワーズ〜ヴィトリー=アン=シャロレ 136.7km
8月26日(火)第3ステージ エタン=シュル=アルー〜シャティオン=シュル=シャラロンヌ 158.6km
8月27日(水)第4ステージ モンタニャ〜ヴァル・シュラン 110.2km
8月28日(木)第5ステージ サン=ジェルヴェ・モンブラン〜ティーニュ2100 121km
8月29日(金)第6Aステージ ラ・ロジエール〜ラ・ロジエール 41.6km
        第6Bステージ モンヴァルザン〜ラ・ロジエール 10.3km(ITT)
総走行距離 770km

■ 派遣選手
鎌田 晃輝(大阪・JCL TEAM UKYO/日本大学)※U23ロードレース アジアチャンピオン
渡辺 一気(北海道・京都産業大学)
林原 聖真(鳥取・明治大学/群馬グリフィン)
橋川 丈(福島・愛三工業レーシング)※U23タイムトライアル 日本チャンピオン
岩村 元嗣(大阪・早稲田大学)
望月 蓮(山梨・Team Buffaz Gestion de Patrimoine)

■ 派遣スタッフ
清水 裕輔 監督
中根 英登 コーチ
市川 貴大 メカニック
酒井 駿  メカニック
西幹 祐太 マッサー
坂本 拓也 マッサー

 

写真:Sonoko Tanaka

 

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【大会レポート】ツール・ド・ラヴニール 第4ステージ

8月 28th, 2025

■ 大会レポート 第4ステージ

開催日:8月27日(水)
コース:モンタニャ〜ヴァル・シュラン 110.2km
出走人数:137名/27ヶ国

第4ステージは、モンタニャからヴァル・シュランまでの110km、厳しい山岳ステージを控えた今大会最後の平坦基調のステージとして行われた。中盤の48.7km地点に3級山岳が設定されており、その後は起伏を含む周回コースを約3周するレイアウトとなっていた。距離は短いが、総合争いを意識する強豪チームは脚を温存する可能性があり、比較的穏やかな展開が予想されていた。

日本チームは逃げに乗ることを狙い、スタート直後から鎌田晃輝と橋川丈が集団前方で積極的に動いた。橋川を含む6名の逃げが形成され、集団に対して約20秒のリードを築いたが、すぐに追走がかかり吸収されてしまう。その後もいくつかのアタックが繰り返されたが、周回コースに入る頃には集団は再び一つにまとまり、終盤まで集団内での駆け引きが続いた。

最終的にレースは大集団でのゴールスプリントに突入し、勝利はルクセンブルクのMathieu KOCKELMANNが制した。

日本チームは、スプリントの展開であれば、連日奮闘してきた望月蓮を中心に上位進出を狙ったが、望月はスタート直後から調子が上がらず、途中で集団からドロップ。代わって橋川丈が、得意とは言えないながらもスプリントに挑戦し、区間29位でフィニッシュした。

望月は最後まで諦めずに走り続けたものの、数十秒およばずタイムアウトとなり、ここでリタイアに。これにより日本チームは、明日からのフレンチアルプスでの過酷な山岳2ステージを、4人で戦うことになる。リタイアした2選手も引き続きチームを支え、これまで築いてきたチームワークを武器に、残されたステージでもベストを尽くす。

■ 清水裕輔監督コメント
山岳ステージを控えた短いロードレース。風の影響を受けやすいコースだったが、クライマー以外の選手にとっては最後のチャンスになると予想されていた。日本チームも攻めの姿勢で臨み、スタート直後から鎌田と橋川が積極的に動いた。橋川は序盤の逃げに乗り、6名の有力な逃げ集団が形成されたが、逃げを狙う選手が多かったこともあり、集団からの追走により吸収されてしまった。ただ、内容としては非常に良い動きだった。
後半に入ってからは、山岳ポイントで望月がボトル運び、ベルギーを中心に集団分断の動きがあって中切れが起きていくなかで、後ろに取り残されそうになった鎌田を林原が引き上げるなど、チーム全体で良い連携を見せるなどして、途中で4〜50人まで絞られた先頭集団にも、日本チームから3名が残った。目に見える形で、チームとしての動きがまとまってきている。結果にはまだ結びつかないものの、このような遠征を重ねることで、近い将来に結果を出せるという手応えと一体感が生まれている。これから出てくるU23の選手たちにとっても、価値のあるレースになっている。
望月は惜しくもタイムアウトになった。あと数十秒の差だっただけに悔しさが残る。昨日、一昨日と良い走りを見せていただけに残念だが、今回はバッドデイが重なってしまった。本来なら完走できる力はある。まだ1年目で伸びしろは大きく、今後の成長に期待したい。
明日からはいよいよ本格的な山岳ステージが始まる。まるでヒルクライム大会のような厳しいコースプロフィールだが、日本チームには力のある選手が揃っている。悪天候、上り、下りとさまざまな条件が待ち受ける中でも、チームで協力し合い、一つでも上の成績を目指して戦っていく。

■ 橋川丈コメント
今日は逃げを決めたいと思っていた。明日が総合争いの山岳ステージなので、その前に逃げるチャンスがあると考えていた。5人のアタックに反応して6名の逃げができ、集団に20秒ほどのリードを取ったが、その後に後方から選手が加わり、最終的には吸収された。
その後は一度脚を休め、途中の3級山岳に向けて回復に努めた。最後のスプリントでは、自分が行こうとチャレンジした。位置取りはうまくいったが、下り基調の高速スプリントで最後はパワーが足りなかった。
チームとしての動きは、4日目を迎えてかなり良くなってきている。3級山岳では4人の選手がまとまって走れていたし、チーム全体の連携が見えてきた。
こうした大きな大会にナショナルチームとして出場できるのは本当に光栄なことだと思っている。ただ、まだこの大会や自転車競技そのものが日本ではあまり知られていない。だからこそ、自分たちが結果を残し、存在を示すことが重要だと感じている。
完走するだけでは意味がない。2年前、留目夕陽選手がこの大会で総合24位に入り、そこからワールドチームにステップアップしていった。自分も同じように上を目指したい。

■ 望月蓮コメント
今日はスタートから調子が上がらない感覚があった。序盤にチームのサポートをしたが、それ以外は何もできずに遅れてしまった。単純に力不足だと感じている。もっと強くなって、またチャレンジしたい。
今回、初めてU23カテゴリーの世界トップレベルのレースを走ることができた。今の自分に足りないもの、何をすべきかがはっきり見えたことは大きな収穫だった。
たとえば、チーム戦という観点では、メンバーとのコミュニケーションやチームとしての動きがまだ足りていない。連携して動ける脚力も不十分だと感じた。来年に向けて、それらの課題を一つひとつ解決していきたい。

■ リザルト(第4ステージ区間成績)
1位 KOCKELMANN Mathieu(ルクセンブルグ)2:25:18
2位 MACIAS Cesar(メキシコ)
3位 RAVBAR Anže(スロベニア)
29位 橋川丈
43位 岩村元嗣
95位 林原聖真 +0:12
108位 鎌田晃輝 +0:29
OTL 望月蓮 +22:07(タイムオーバー)

■ 派遣情報 
大会名:2025 Tour de l’Avenir
カテゴリー:UCI U23ネーションズカップ
開催期間:2025年8月23日(土)~29日(金)
開催地:フランス・オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地方(Auvergne-Rhône-Alpes)
特別協賛:Team NIPPO(株式会社NIPPO)、弱虫ペダル

8月23日(土)プロローグ ティーニュ〜ティーニュ1800 3km(ITT)
8月24日(日)第1ステージ アオスト〜サン=ガルミエ 188.6km
8月25日(月)第2ステージ サン=シンフォリアン=シュル=コワーズ〜ヴィトリー=アン=シャロレ 136.7km
8月26日(火)第3ステージ エタン=シュル=アルー〜シャティオン=シュル=シャラロンヌ 158.6km
8月27日(水)第4ステージ モンタニャ〜ヴァル・シュラン 110.2km
8月28日(木)第5ステージ サン=ジェルヴェ・モンブラン〜ティーニュ2100 121km
8月29日(金)第6Aステージ ラ・ロジエール〜ラ・ロジエール 41.6km
        第6Bステージ モンヴァルザン〜ラ・ロジエール 10.3km(ITT)
総走行距離 770km

■ 派遣選手
鎌田 晃輝(大阪・JCL TEAM UKYO/日本大学)※U23ロードレース アジアチャンピオン
渡辺 一気(北海道・京都産業大学)
林原 聖真(鳥取・明治大学/群馬グリフィン)
橋川 丈(福島・愛三工業レーシング)※U23タイムトライアル 日本チャンピオン
岩村 元嗣(大阪・早稲田大学)
望月 蓮(山梨・Team Buffaz Gestion de Patrimoine)

■ 派遣スタッフ
清水 裕輔 監督
中根 英登 コーチ
市川 貴大 メカニック
酒井 駿  メカニック
西幹 祐太 マッサー
坂本 拓也 マッサー

 

写真:Sonoko Tanaka

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【大会レポート】ツール・ド・ラヴニール 第3ステージ

8月 28th, 2025

■ 大会レポート 第3ステージ

開催日:8月26日(火)
コース:エタン=シュル=アルー〜シャティオン=シュル=シャラロンヌ 158.6km
出走人数:139名/27ヶ国

第3ステージは、エタン=シュル=アルーからシャティオン=シュル=シャラロンヌまでの158kmで、前半に3つの4級山岳が組み込まれたコースプロフィール。前日のハイペースなレースと比較すると、道幅の広いコース設定もあり、レースはやや落ち着いた展開となった。

レース序盤、日本チームからは鎌田晃輝と岩村元嗣が積極的に動き、集団前方で逃げに乗るべくアタックに反応する。何度か彼らが先行する場面もあったが、決定的な逃げには入れず、デンマーク、コロンビア、ポーランド、アメリカ、スウェーデンの5名が先行した。

この逃げは最大で約2分半のリードを築いたが、3つ目の4級山岳を越えた後、フランスチームが追走を開始。優勝候補のPaul SEIXAS を含む3名がブリッジを成功させ、先頭は8名に。だが、集団はこの動きを容認せず、逃げはシャッフル。デンマークとアメリカの2名が残り、さらにスイスとスロベニアの選手が加わって、4名の新たな先頭グループが形成された。

残り30kmを切ったところで、デンマークのTTスペシャリスト、Carl-Frederik BÉVORT がアタック。ここから独走に持ち込み、137kmの逃げ切りを成功させた。2位以下は緩やかな上りでの集団スプリントとなり、日本チームからは望月蓮が29位でフィニッシュ。前日に続いてチーム最高位となった。

一方、渡辺一気は序盤から不調を訴え、早い段階で集団から遅れたものの、最後まで諦めずに走り続けた。しかし、残り5kmで無念のリタイア。これにより日本チームは5名で残りのステージに挑むこととなる。

明日の第4ステージは、最後の平坦基調のコース。チーム全員でチャンスを掴みにいく。

■ 清水裕輔監督コメント
ここ3日間で、最も落ち着いた展開のステージになった印象。その中でも厳しい場面は何度かあったが、鎌田が一時先頭集団に残り、逃げにもチャレンジするなど、良い兆しが見えた。
最後はチームとしては、牽引や位置取りの面でうまく機能しなかった部分もあったが、高いレベルの集団ゴールスプリントに挑み、望月蓮が単独で動いて29位に入った。今後につながる良いきっかけになればと思う。
渡辺一気は序盤で遅れてしまった。昨日の時点で厳しい様子は見えていたが、初日から調子の良さを感じていただけに、悔しい結果となった。ただ、まだU23カテゴリー2年目。これまでもヨーロッパでの経験はあるが、ヨーロッパのトップレベルのレースは今回が初めて。今回の経験が自身の課題や取り組むべきことを見つめ直す機会になったはずなので、次に活かしてほしい。

■ 鎌田晃輝コメント
ゴールスプリントでリスクを負いたくなかったこともあり、脚の調子も良かったので、序盤の逃げに乗ることを挑戦した。何度か先行はしたものの、自分が下がったタイミングで決定的な逃げが決まってしまった。
今大会では明日のステージに狙いを定めている。明日で動けるよう、これまで脚を温存してきた。序盤が平坦なので逃げに乗るチャンスは大きいと思っている。今日はしっかり休めたので、明日は万全の状態で臨めると思う。

■ 渡辺一気コメント
今日は序盤からまったく身体に力が入らず、最初の1時間で遅れ、その後は一人で走っていたが、残り5kmで回収車に乗ることになった。完全に力不足だった。ショックや悔しさを感じているが、この経験は個人として非常に貴重だった。世界のU23のレベルを肌で感じられたことは収穫だったと思う。

■ リザルト(第3ステージ区間成績)
1位 BÉVORT Carl-Frederik(デンマーク) 3:34:33
2位 HOBBS Noah(イギリス)
3位 DUNWOODY Seth(アイルランド)
29位 望月 蓮 +0:12
75位 橋川 丈 +0:12
86位 鎌田 晃輝 +0:12
94位 岩村 元嗣 +0:12
134位 林原 聖真 +1:09
DNF 渡辺 一気

■ 派遣情報 
大会名:2025 Tour de l’Avenir
カテゴリー:UCI U23ネーションズカップ
開催期間:2025年8月23日(土)~29日(金)
開催地:フランス・オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地方(Auvergne-Rhône-Alpes)
特別協賛:Team NIPPO(株式会社NIPPO)、弱虫ペダル

8月23日(土)プロローグ ティーニュ〜ティーニュ1800 3km(ITT)
8月24日(日)第1ステージ アオスト〜サン=ガルミエ 188.6km
8月25日(月)第2ステージ サン=シンフォリアン=シュル=コワーズ〜ヴィトリー=アン=シャロレ 136.7km
8月26日(火)第3ステージ エタン=シュル=アルー〜シャティオン=シュル=シャラロンヌ 158.6km
8月27日(水)第4ステージ モンタニャ〜ヴァル・シュラン 110.2km
8月28日(木)第5ステージ サン=ジェルヴェ・モンブラン〜ティーニュ2100 121km
8月29日(金)第6Aステージ ラ・ロジエール〜ラ・ロジエール 41.6km
         第6Bステージ モンヴァルザン〜ラ・ロジエール 10.3km(ITT)
総走行距離 770km

■ 派遣選手
鎌田 晃輝(大阪・JCL TEAM UKYO/日本大学)※U23ロードレース アジアチャンピオン
渡辺 一気(北海道・京都産業大学)
林原 聖真(鳥取・明治大学/群馬グリフィン)
橋川 丈(福島・愛三工業レーシング)※U23タイムトライアル 日本チャンピオン
岩村 元嗣(大阪・早稲田大学)
望月 蓮(山梨・Team Buffaz Gestion de Patrimoine)

■ 派遣スタッフ
清水 裕輔 監督
中根 英登 コーチ
市川 貴大 メカニック
酒井 駿  メカニック
西幹 祐太 マッサー
坂本 拓也 マッサー

写真:Sonoko Tanaka

 

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大会ゴールドパートナー決定 2025アジア BMX フリースタイル選手権

8月 27th, 2025

2025年9月13日〜15日に福岡県で開催する「2025アジア BMX フリースタイル選手権」に、株式会社マイナビがゴールドパートナーとして協賛し、名称を『マイナビ presents 2025 アジア BMX フリースタイル選手権』として大会を開催することが決定しましたので、お知らせします。

■大会名
マイナビ presents 2025 アジアBMXフリースタイル選手権

■競技種目
BMXフリースタイル・パーク、BMXフリースタイル・フラットランド

■日程・開催会場
2025年9月13日(土)〜15日(月・祝)
筑後広域公園 BMX パーク(福岡県筑後市津島 831-1)

■主催
公益財団法人 日本自転車競技連盟(JCF)、2025 アジアBMXフリースタイル選手権組織委員会

■主管
⼀般社団法人 全日本フリースタイル BMX 連盟(JFBF)

 

イベントの詳細はHP(https://japanbmx.com/asian-cc-2025)をご覧ください

 

<株式会社マイナビとは>

株式会社マイナビは、多様な事業領域でユーザーの日常・人生をサポートする総合情報サービス企業です。主力事業である人材ビジネス領域においては、就職、転職、アルバイト等を中心とした情報サービスや人材紹介事業を展開。また、進学、結婚式、ニュース、農業など、多数の生活情報メディアを運営しています。

パーパスである「一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。」を体現すべく、その理念に共感する様々な取り組みを行っています。

 

<大会に関するお問い合わせ>

2025 アジア BMX フリースタイル選手権組織委員会 事務局
(全日本フリースタイル BMX 連盟 内)

TEL : 086-230-5959
E-mail: contact@japanbmx.com

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【大会レポート】ツール・ド・ラヴニール 第2ステージ

8月 26th, 2025

■ 大会レポート 第2ステージ

開催日:8月25日(月)
コース:サン=シンフォリアン=シュル=コワーズ〜ヴィトリー=アン=シャロレ 136.7km
出走人数:155名/27ヶ国

サン=シンフォリアン=シュル=コワーズからヴィトリー=アン=シャロレまでの136kmで行われた第2ステージは、厳しい暑さのなかでスタートを迎えた。14kmにおよぶ長い下りのニュートラル区間を経てリアルスタートが切られると、すぐに3級山岳が登場。その後も2つの4級山岳が控えており、カテゴリー上は平坦ステージに分類されているものの、細い道をつなぎながら起伏を繰り返す、テクニカルなコースプロフィールとなっていた。

日本チームは前日に続き、逃げに乗ることを一つの目標としてスタート。序盤のアタックに反応していく展開を想定していたが、距離の短さも影響し、最初の3級山岳からすでに平均時速45km/hを超える高速レースに。集団前方では強豪国のリーダー格の選手たちが激しいアタックを繰り広げ、縦に長く伸びる展開の中、日本チームはアタックに加わるどころか、前方に位置することすら困難な状況に置かれた。

多くの選手が脱落していくなか、レース中盤には15カ国19名から成る先頭集団が形成される。この強力なグループはそのまま逃げ切り、メイン集団に2分27秒の差をつけてフィニッシュ。最後はROWE Elliot(イギリス)がスプリントを制し、ステージ優勝を飾った。

日本チームでは、望月蓮が最高位。前半の登坂区間で苦戦しながらも粘り強くメイン集団に残り、集団内15位・区間34位でフィニッシュした。鎌田晃輝、橋川丈、岩村元嗣も同集団でレースを終えた。渡辺一気は先頭から3分36秒差、林原聖真は12分14秒差でそれぞれフィニッシュ。15名がリタイアまたはタイムオーバーとなる厳しいステージとなったが、日本チームは6名全員が無事に完走し、次のステージへと駒を進めた。

■ 望月 蓮 コメント
前半のアップダウン区間では登りのペースが速く、前方に上がることができなかった。しかし、登りが落ち着いてからは体力も回復し、スプリントに挑戦できた。他の集団が前にいることはわかっていたので、順位にはこだわらず、自分のスプリントの位置取りの感覚を確かめることを意識した。集団内の密集度はそこまで高くなく、怖さも感じなかったので、良い感触を得られた。

前半に後手を踏むと、その後は何もできなくなってしまう。明日以降は、前方でチームメートをサポートしたり、逃げに反応したりと、より積極的な走りをしていきたい。

■ 清水 裕輔 監督 コメント
選手によっては、明日以降のステージを見据えた走りを意識していたものの、実際のレースは想定を大きく上回るハイペースとなり、逃げに乗ることは叶わなかった。ただ、脱落者が続出するほどの厳しい展開の中で、チーム全体が一丸となって粘り、メイン集団内で耐えられたことは、日本チーム全体の走力が確実に向上していることを示している。今後のステージでも十分にチャンスが残されていると確信している。

距離が短いからこそ非常に厳しいレースになることは予想していたが、それを上回る難易度だった。まずはこの過酷な状況の中でメイン集団に残った選手たちの走りを高く評価したい。世界のレベルが確実に上がっている一方で、日本人選手たちの基礎的な力も着実に引き上げられてきている。

■ リザルト(第2ステージ区間成績)
1位 ROWE Elliot(イギリス) 2:59:02
2位 LEIDERT Louis(ドイツ)
3位 KESS Alexandre(ルクセンブルグ)
34位 望月蓮 +2:27
45位 鎌田晃輝 +2:27
63位 橋川丈 +2:27
66位 岩村元嗣 +2:27
136位 渡辺一気 +3:58 
137位 林原聖真 +12:14

■ 派遣情報 
大会名:2025 Tour de l’Avenir
カテゴリー:UCI U23ネーションズカップ
開催期間:2025年8月23日(土)~29日(金)
開催地:フランス・オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地方(Auvergne-Rhône-Alpes)
特別協賛:Team NIPPO(株式会社NIPPO)、弱虫ペダル

8月23日(土)プロローグ ティーニュ〜ティーニュ1800 3km(ITT)
8月24日(日)第1ステージ アオスト〜サン=ガルミエ 188.6km
8月25日(月)第2ステージ サン=シンフォリアン=シュル=コワーズ〜ヴィトリー=アン=シャロレ 136.7km
8月26日(火)第3ステージ エタン=シュル=アルー〜シャティオン=シュル=シャラロンヌ 158.6km
8月27日(水)第4ステージ モンタニャ〜ヴァル・シュラン 110.2km
8月28日(木)第5ステージ サン=ジェルヴェ・モンブラン〜ティーニュ2100 121km
8月29日(金)第6Aステージ ラ・ロジエール〜ラ・ロジエール 41.6km
       第6Bステージ モンヴァルザン〜ラ・ロジエール 10.3km(ITT)
総走行距離 770km

■ 派遣選手
鎌田 晃輝(大阪・JCL TEAM UKYO/日本大学)※U23ロードレース アジアチャンピオン
渡辺 一気(北海道・京都産業大学)
林原 聖真(鳥取・明治大学/群馬グリフィン)
橋川 丈(福島・愛三工業レーシング)※U23タイムトライアル 日本チャンピオン
岩村 元嗣(大阪・早稲田大学)
望月 蓮(山梨・Team Buffaz Gestion de Patrimoine)

■ 派遣スタッフ
清水 裕輔 監督
中根 英登 コーチ
市川 貴大 メカニック
酒井 駿  メカニック
西幹 祐太 マッサー
坂本 拓也 マッサー

写真:Sonoko Tanaka

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【エントリー開始について】第9回全日本自転車競技選手権 BMXフリースタイル

8月 25th, 2025

表記大会のエントリーを開始致しました。

下記大会要項をご確認の上、大会エントリーサイトよりお申し込み下さい。

 

【大会エントリー】

受付期間:8月25日(月曜日)17:00 〜 9月8日(月曜日)17:00

申込みページはこちら

※本大会参加にはJCF選手登録が必要となります。 登録完了に要する時間は、所属先都道府県自転車競技連盟により異なりますので、3営業日以上余裕を持った登録申込をお願い致します。
登録ページはこちら

【大会要項】

 

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【大会レポート】ツール・ド・ラヴニール 第1ステージ

8月 25th, 2025

■ 大会レポート 第1ステージ

開催日:8月24日(日)
コース:アオスト〜サン=ガルミエ 188.6km
出走人数:158名/27ヶ国

フレンチアルプスを駆け上がる3kmの個人タイムトライアルのプロローグを終え、今日からロードレースステージが始まった。ここからは時計回りにフランス東部のオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏を大きく巡り、大会終盤の第5ステージ、第6A、6Bステージで再びイタリア国境に近いアルプスに戻るコースレイアウトだ。

第1ステージはアルプスの麓、アオストをスタートし、西に向かって舵を取り、大都市リヨンの北部を抜ける大会最長距離、189kmの平坦ステージだった。終盤にかけて登坂区間が増え、156km地点で3級山岳を越えた後、フィニッシュまでは下り基調となる。

昨日のプロローグの結果を受けて、日本チームはステージ狙いに戦略を定めた。毎ステージ、貪欲にチャンスを狙っていく。ロードレース初日の今日もまずは逃げに乗ることを目標にスタートを切った。ややナーバスな雰囲気の集団は、日本チームの読みどおり、最初の1時間は逃げを容認せず、アタックはすべて抑え込まれた。決定的な動きが生まれたのは、中盤に差し掛かる残り100km地点。Stef KONING(オランダ)が、パワフルな走りで集団を引き離し、独走を始めた。その後、Jose Juan PRIETO DE LUNA(メキシコ)が合流し、2選手が先行したが、3級山岳を越えた後に集団に吸収され、大きな集団でのゴールスプリントの展開となり、Noah HOBBS(イギリス)が勝利を収めた。

日本チームは序盤から逃げに乗るべく果敢に動いたが、複数名のアタックは強豪国がコントロールする集団に容認されなかった。終盤の山岳で、メイン集団には橋川丈、鎌田晃輝、岩村元嗣が残り、体調が万全ではない岩村は献身的な走りで2選手をサポートした。わずかな中切れで、集団内に7秒のタイム差が付いてしまったが、橋川と鎌田はメイン集団から7秒差でフィニッシュし、岩村もそのあとに続いた。

登りで遅れてしまった渡辺一気、中盤に落車した林原聖真、勝負所の登りでパンクに見舞われた望月蓮にとっては厳しいレースとなったが、遅れながらも無事にフィニッシュ。林原は掌に傷を負ったが、幸い大事には至らず、日本チームは再び集中して明日のステージに挑む。

■ 清水裕輔監督のコメント
最初は、昨日の結果を受けて、みんな緊張しているように感じた。でも、中根コーチがしっかりコースを分析してプランを立ててくれたおかげで、スタート前には緊張も解け、目標に向かってうまく走れたと思う。今日は逃げに乗って、山岳賞などを狙うことが目標で、チームとしてその通りの走りができたと思う。個々にはまだ課題があるけど、レース展開に積極的に加わりながらチャレンジできた点は評価したい。最後の登りで集団に残った3選手は、体力を温存しつつうまく走り切れたと思う。結果としては目標には届かなかったけど、チームとしてやりたいことの第一段階は達成できたと思っている。

明日のステージは距離が短くて、厳しいレースになることが予想されるが、またみんなで話し合って、良いレースをしていきたい。ヨーロッパで経験を積んでいる選手は、これまでの経験を活かしてチャンスを掴みにいく。まだ経験が少ない選手は、後半に向けて経験を積んで、チームとして実力を底上げしていきたい。

■ リザルト(第1ステージ区間成績)
1位 HOBBS Noah(イギリス) 4:14:45
2位 DONATI Davide(イタリア)
3位 MACIAS Cesar(メキシコ)
54位 橋川丈 +0:07
95位 鎌田晃輝 +0:07
105位 岩村元嗣 +1:15
129位 渡辺一気 +7:51
135位 林原聖真 +10:39
137位 望月蓮 +10:39

■ 派遣情報 
大会名:2025 Tour de l’Avenir
カテゴリー:UCI U23ネーションズカップ
開催期間:2025年8月23日(土)~29日(金)
開催地:フランス・オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地方(Auvergne-Rhône-Alpes)
特別協賛:Team NIPPO(株式会社NIPPO)、弱虫ペダル

8月23日(土)プロローグ ティーニュ〜ティーニュ1800 3km(ITT)
8月24日(日)第1ステージ アオスト〜サン=ガルミエ 188.6km
8月25日(月)第2ステージ サン=シンフォリアン=シュル=コワーズ〜ヴィトリー=アン=シャロレ 136.7km
8月26日(火)第3ステージ エタン=シュル=アルー〜シャティオン=シュル=シャラロンヌ 158.6km
8月27日(水)第4ステージ モンタニャ〜ヴァル・シュラン 110.2km
8月28日(木)第5ステージ サン=ジェルヴェ・モンブラン〜ティーニュ2100 121km
8月29日(金)第6Aステージ ラ・ロジエール〜ラ・ロジエール 41.6km
       第6Bステージ モンヴァルザン〜ラ・ロジエール 10.3km(ITT)
総走行距離 770km

■ 派遣選手
鎌田 晃輝(大阪・JCL TEAM UKYO/日本大学)※U23ロードレース アジアチャンピオン
渡辺 一気(北海道・京都産業大学)
林原 聖真(鳥取・明治大学/群馬グリフィン)
橋川 丈(福島・愛三工業レーシング)※U23タイムトライアル 日本チャンピオン
岩村 元嗣(大阪・早稲田大学)
望月 蓮(山梨・Team Buffaz Gestion de Patrimoine)

■ 派遣スタッフ
清水 裕輔 監督
中根 英登 コーチ
市川 貴大 メカニック
酒井 駿  メカニック
西幹 祐太 マッサー
坂本 拓也 マッサー

写真:Sonoko Tanaka

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【エントリー開始について】2025アジア BMXフリースタイル ジュニアチャレンジ

8月 25th, 2025

アジア最高峰のBMX大会「2025アジアBMXフリースタイル選手権」の開催を記念し、下記の通りジュニアを対象としたコンテストを開催します。

下記大会要項をご確認の上、大会エントリーサイトよりお申し込み下さい。

 

【大会エントリー】

受付期間:8月25日(月曜日)09:00 〜 9月3日(水曜日)17:00

申込みページはこちら

※本大会参加にはJCF選手登録が必要となります。 登録完了に要する時間は、所属先都道府県自転車競技連盟により異なりますので、3営業日以上余裕を持った登録申込をお願い致します。
登録ページはこちら

【大会要項(日本語版)】

 

【大会要項(English)】

 

【招待選手一覧(パーク)】

 

【招待選手一覧(フラットランド)】

 

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【大会レポート】ツール・ド・ラヴニール プロローグ

8月 25th, 2025

■大会レポート

プロローグ
開催日:8月23日(土)
コース:ティーニュ〜ティーニュ1800 3km(個人タイムトライアル)
出走人数:158名/27ヶ国

今年で61回目の開催を迎えた「ツール・ド・ラヴニール」。夏のフランスを舞台にした“U23版ツール・ド・フランス”として、世界のロードレースシーンに定着しており、これまで多くのチャンピオンたちがこの大会を足がかりに、グランツールで活躍するトップ選手へと大きく飛躍してきた。

近年はプロ入りする選手の低年齢化が進み、すでに世界のトップレースで活躍する選手も多く出場している。その影響でレースの難易度は年々上がり、プロ顔負けの厳しい戦いが繰り広げられているが、「ラヴニール(=未来)」という大会名が示すように、この大会には各国から“明日のチャンピオン”を目指す若手選手たちが集まり、U23世代にとって唯一無二の特別な大会となる。

日本チームは昨年の出場を見送ったため、今回は1年ぶりの参戦となった。現在、日本自転車競技界では若手強化戦略の推進により、U23だけでなくU19の段階から海外で経験を積む選手が増えており、こうした背景からも、近年で最も「脚の揃った」選手の招集が実現した。また、選手だけでなく、若手ながら欧州での経験が豊富なスタッフ陣も加わり、次世代の日本自転車競技界を担うチームとして、アルプス越えの山岳ステージを含む7日間の過酷なレースに挑む。

本大会は、19歳から22歳までが出場できるU23限定のステージレース。出場経験があるのは、U23最終年となる橋川丈と、3年目の鎌田晃輝の2名。両者は2023年の初出場時の悔しさを糧に、大きく飛躍を遂げ、チームの中核を担う存在としてこの大会に帰ってきた。

残る4名は今回が初出場。夏季休暇などを活用してフランスを拠点に活動してきた渡辺一気と林原聖真、そしてU23初年度ながら、U19時代から欧州レースで経験を積んできた岩村元嗣と望月蓮。いずれもフレッシュながら確かな自信と実力を備えており、これまでの日本チームが成し得ていない“何か”を期待させる布陣となった。

チームは大会数日前から、プロローグが行われるフレンチアルプスのスキーリゾート・ティーニュ(標高2,100m)に滞在。高地順応を含めた調整を行ってきたが、6選手はそれ以前からヨーロッパ各地で準備を進めてきた。そして大会初日となる8月23日、全長約3kmで標高差およそ250mを一気に駆け上がる個人タイムトライアルに挑んだ。

チーム内でトップタイムをマークしたのは、U23タイムトライアル日本チャンピオンの橋川丈。続いて渡辺一気、鎌田晃輝、望月蓮が、ほぼ同タイムでフィニッシュした。しかし、トップの橋川でさえ158選手中100位という結果だった。

レースが行われたのは標高1800mの高地。しかも、日本人選手が苦手とされる「パワーで押し切るタイプ」の短距離登坂タイムトライアルという、特殊な条件下での戦い。それでも選手たちは、走り終えて、それぞれに悪くない手応えを感じていた。だからこそ、その順位は、言葉を失うような厳しい結果となった。

「昨年ラヴニールに出場しなかったため、日本人選手の“世界における現在地”が見えにくい。初日のTTを走れば、それがわかるだろう」と語っていたのは中根英登コーチ。清水裕輔監督とともに、選手たちが想定どおりのパフォーマンスを発揮し、目標に近いタイムでゴールできたことは確認できた。しかしそれでも、プロローグの結果は監督、コーチにとっても衝撃的だった。

■中根コーチ コメント
「体格やパワー、レースの数やレベルの差だけでなく、近年ではUCIワールドチームが育成チームを持つのが当たり前になってきている。この大会に出場している多くの選手が、そうした育成チームに所属しており、ワールドチームと同じノウハウで若手の育成が行われていることが大きなアドバンテージになり、今日のようなレースでは、国内を拠点とする選手たちとの間に大きな差が出るのではないかと思う」

とはいえ、明日からは通常のロードレースステージが始まる。清水監督は「今日の結果に落胆する必要はない」と語り、まずは各選手が現時点で持てる力をしっかりと発揮できたことを前向きに捉え、明日以降のステージに期待を寄せる。中根コーチも「今回の日本チームには力のある選手が揃っており、今後も彼らが本領を発揮できるよう、引き続きサポートしていきたい」と意気込みを語った。

選手たちも前を向く。橋川は「今日のステージには反省点もありますが、次に向けて調子が上がってきている感覚があります。チームみんなで力を合わせて頑張りたいと思います」と話す。

7日間にわたるレースは、まだ始まったばかり。日本チームの挑戦はこれからだ。

 

■リザルト:
1位 SEIXAS Paul(フランス)7’19″14
2位 FINN Lorenzo Mark(イタリア) 7’19″84
3位 SCHRETTL Marco(オーストリア)7’26″78
100位 橋川丈 8’40″92
101位 渡辺一気 8’41″08
102位 鎌田晃輝 8’42″03
105位 望月蓮 8’45″24
118位 林原聖真 8’52″07
127位 岩村元嗣 9’04″00

 

■派遣情報大会名:2025 Tour de l’Avenir
カテゴリー:UCI U23ネーションズカップ
開催期間:2025年8月23日(土)~29日(金)
開催地:フランス・オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地方(Auvergne-Rhône-Alpes)
遠征特別協賛:Team NIPPO(株式会社NIPPO)、弱虫ペダル

8月23日(土)プロローグ ティーニュ〜ティーニュ1800 3km(ITT)
8月24日(日)第1ステージ アオスト〜サン=ガルミエ 188.6km
8月25日(月)第2ステージ サン=シンフォリアン=シュル=コワーズ〜ヴィトリー=アン=シャロレ 136.7km
8月26日(火)第3ステージ エタン=シュル=アルー〜シャティオン=シュル=シャラロンヌ 158.6km
8月27日(水)第4ステージ モンタニャ〜ヴァル・シュラン 110.2km
8月28日(木)第5ステージ サン=ジェルヴェ・モンブラン〜ティーニュ2100 121km
8月29日(金)第6Aステージ ラ・ロジエール〜ラ・ロジエール 41.6km
         第6Bステージ モンヴァルザン〜ラ・ロジエール 10.3km(ITT)
総走行距離 770km

■ 派遣選手
・鎌田 晃輝(大阪・JCL TEAM UKYO/日本大学)※U23ロードレース アジアチャンピオン
・渡辺 一気(北海道・京都産業大学)
・林原 聖真(鳥取・明治大学/群馬グリフィン)
・橋川 丈(福島・愛三工業レーシング)※U23タイムトライアル 日本チャンピオン
・岩村 元嗣(大阪・早稲田大学)
・望月 蓮(山梨・Team Buffaz Gestion de Patrimoine)

■ 派遣スタッフ
・清水 裕輔 監督
・中根 英登 コーチ
・市川 貴大 メカニック
・酒井 駿  メカニック
・西幹 祐太 マッサー
・坂本 拓也 マッサー

 

写真:Sonoko Tanaka

 

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【重要】2025四日市サイクル・スポーツ・フェスティバル

8月 20th, 2025

【重要】2025四日市サイクル・スポーツ・フェスティバル

エントリー開始時間変更のお知らせ

平素より本大会にご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
標記の件につきまして、エントリー開始時間を下記のとおり変更いたしましたのでお知らせいたします。

<変更内容>

・当初予定:2025年8月20日(水) 14時00分開始
・変更後 :2025年8月20日(水) 17時00分開始

エントリーURL
https://entry.jcf-system.jp/entry/tournament_select.html

参加を予定されている皆さまにはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
引き続き、多くの皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

大会に関するお問い合わせ先
四日市サイクル・スポーツ・フェスティバル実行委員会事務局
TEL:059-354-8482
FAX:059-354-8483

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