2022 MOUNTAIN BIKE WORLD CHAMPIONSHIPS
開催日程:2022年8月25日(木)~8月28日(日)
大会最終日となる8月28日はXCOのU23,エリートカテゴリーのレースが行われました。
日本からは女子U23に小林あか里が、男子エリートに北林力がエントリー。
57名がスタートする中、45番手のコールアップとなった小林は、スタート直後の上り坂での落車に巻き込まれてしまい大きく順位を落とします。
その後は、ペースを刻みながらレースを進め、最終周回に入ります。
結果はフルラップ完走の41位でレースを終えました。
今大会最終レースでもある96名出走の男子エリートの75番目でスタートラインに立ちます。
スタートラップは落ち着いた走りで、ポジションを10上げる好調ぶりを見せました。
しかしながら後半にかけて周りの選手のペースが上がっていきます。
結果は-2lap 75位となりました。
XCO 女子U23
1位 BURQUIER Line フランス 1:11:09
2位 PIETERSE Puck オランダ +0:43
3位 PEDERSEN Sofie デンマーク +0:59
41位 KOBAYASHI Akari 日本 +12:07
XCO 男子エリート
1位 SCHURTER Nino スイス 1:21:13
2位 VALERO SERRANO David スペイン +0:09
3位 BRAIDOT Luca イタリア +0:29
75位 KITABAYASHI Riki 日本 -2LAP
日本スポーツマスターズ2022岩手大会では、新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、選手・監督・競技役員・報道関係者など、会場に入場する全ての方を対象に、少なくとも会場入りの14日前から会場地出発14日後までの体温および体調をチェックすることとなっております。上記カレンダーは自転車競技日程の前後14日間の目安を示したものとなっております。
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Stage4はCheorwonからInjeまでの141.8kmの今大会最長コースで、山岳賞のかかった2つの登りだけではなく1㎞ほどの勾配のある登りが複数回現れる最難関コースで、個人総合で大きく遅れている日本チームはこの日もステージ上位を狙う。Stage2、stage3で決定的な逃げに力で乗った阿部源はこの日は体調不良で出走を見合わせた。
スタートと同時に中山竜一がアタックするが集団も逃さず、速いペースでレースはスタートする。7kmでJapan Cycling Academyから参加の関口拓真とオーストラリアのクラブチームの選手が逃げ始める。徐々にタイム差を広げ始め、山岳前に追走のカザフスタンやタイも追いつき4人で登り始める。3kmほどの登り区間に入るとWWVが一気に集団を抜け出し先行していた関口らも吸収して下り区間で先頭集団はWWV3名、関口、インドネシア、カザフスタンの6名となった。集団も遅くはないが先頭集団は皆で回り、フィニッシュまで100㎞を残して有力選手が多く含まれるこの逃げは決定的と思われた。先頭集団では短い登りでもペースを落とさず、60km地点で関口、インドネシア、カザフスタンが遅れ、先頭はWWVの3名となる。ところがWWVの選手が下り区間で落車して、先頭は1名となり、また短い丘の度にペースアップが起こり勢いを取り戻したメイン集団は人数を減らしながら先頭までの選手を吸収して17名の先頭集団となる。ここに日本チームは柚木伸元と渡辺一気が入る。その後落ち着いたペースで進む先頭集団からトンネルが続く100kmあたりで3名の選手が抜け出す。115km地点から3kmほどの登りがスタートするとWWVのオランダ選手が強烈にペースアップして集団が分断される。柚木はカザフスタンの選手と頂上を超え、その後再結成された5位争いの6名の集団でフィニッシュに向かう。優勝はラスト20kmを独走したHUISING Menno (WWV) で、柚木は5位争いのスプリントで先頭でフィニッシュし、この日も日本チームはネイションズポイントを獲得した。
明日の最終ステージでは登りがあるものの例年は集団でこなす。ただ今大会はオランダのWWVがレースをコントロールせずに集団を破壊する走りをみせているため、明日も選手は積極的な走りで常に前で動きステージ上位を狙う。
Stage4 結果
1 HUISING Menno (WWV) 3時間32分43秒
2 MAKOHON JACK (ONTO PB HINCAPIE) 16秒差
3 VAN DER MEULLEN Max(WWV) 同タイム
5柚木伸元 4分14秒差
15渡辺一気 5分50秒差
32岡崎一輝 11分33秒差
33 中山竜一 11分50秒差
個人総合順位 stage4後
1 VAN DER MEULLEN Max(WWV) 10時間28分22秒
2 HUISING Menno (WWV) 1分7秒差
3MAKOHON JACK (ONTO PB HINCAPIE) 11分45秒差
11柚木伸元 18分12秒差
15渡辺一気 20分3秒差
33岡崎一輝 28分15秒差
35中山竜一 29分19秒差
JCF強化コーチ 柿木孝之
Stage3はDMZゾーンのImjingak をスタートしてCheorwonに向かう平坦基調の108.9kmで争われた。集団スプリントの可能性も考えられるが、今回は参加チームの中で圧倒的な強さを持つオランダのWILLEBRORD WIL VOORUIT(WWV)が、リーダーチームでありながら昨日も攻撃的なレースを行ってきたため、この日も日本チームは逃げに入って上位を狙った。
スタートしてすぐに今大会の有力チームによる6名の逃げが出来、ここに日本チームからは岡崎一輝が入る。10㎞過ぎでさらに5名の追走が入り、ここに阿部選手が入り11名の先頭集団を形成する。15kmあたりですでに40秒以上のタイム差となりさらにタイム差が広がっていく。メイン集団内の渡辺一気はトラブルで2回自転車交換するものの集団復帰する。30㎞過ぎには2分以上のタイム差となる。WWVの選手が2名、オーストラリアのクラブチームが2名入った中で、阿部も岡崎も脚を使い過ぎないように他のチームと協力して淡々とペースで逃げる。50㎞過ぎからタイム差が縮まり始め、70km過ぎからは1分を切るタイム差となり、集団からも長い直線では視界に入る距離まで近づいてくる。先頭集団も小高い丘でグループが分裂し、岡崎はメイン集団に戻る。阿部を含む5名が先行した状況で、メイン集団からWWVのダブルエースのHUISING Menno、VANDER MULLEN Maxが2名で飛び出し、先頭集団に追いついてくる。そこからの攻防でVANDER MULLEN Maxが1名で抜け出し、阿部を含む3名となった先頭集団にタイム差をつけてそのまま独走で優勝した。1分25秒後の2位争いの3名でのスプリントで阿部が先頭でフィニッシュした。昨日はWWVの3名と一緒に逃げて登りで遅れ、さらにコースミスしたため結果を残せなかったが、この日も前半から逃げに乗り、勝負所を見極めながら力を使い2位を確保した。
明日は140kmの山岳コースで、大きな登りが2か所、それ以外の所も短く勾配のある登りが多く厳しいレースになることが予想される。日本チームは個人総合で大きく遅れているため、残り2ステージもステージ上位を狙っていく。
Stage3結果
1VAN DER MEULLEN Max(WWV) 2時間30分22秒
2阿部源 1分25秒差
3 HUISING Menno (WWV) 同タイム
8柚木伸元 2分25秒差
42中山竜一 2分57秒差
43渡辺一気 同タイム
61岡崎一輝 同タイム
個人総合順位 stage3後
1 VAN DER MEULLEN Max(WWV) 6時間55分27秒
2 HUISING Menno (WWV) 1分29秒差
3VAN DEN BERG Daan (WWV) 4分20秒差
17柚木伸元 14分20秒差
19渡辺一気 14分25秒差
32岡崎一輝 16分54秒差
33阿部源 17分8秒差
48中山竜一 17分41秒差
JCF強化コーチ 柿木孝之
Stage2はGanghwaの島を1周する87kmのコースで争われた。小さなアップダウンが続くコースで、長くても1km弱の登りが選手にダメージを与えるが、レース距離が短く例年は集団スプリントになることが多い。日本チームは個人総合順位で昨日大きく遅れたため、残り4ステージはステージ上位を狙う。
この日もスタートから速く、日本チームは昨日と異なり集団前方に位置して後手を踏まないよう攻撃には積極的に加わっていく。20㎞あたりで阿部源を含む3名の逃げが出来るが、集団は逃してくれず5㎞ほどで吸収される。その直後に渡辺一気が全てのジャージを独占するWILLEBRORD WIL VOORUIT(WWV)の2名、オーストラリアのクラブチームの選手と4名で逃げる。良い逃げに入ったが先頭は分裂して、渡辺はWWVの選手の一人とともに集団に戻る。この逃げも吸収された後、WWVの3名と阿部源、インドネシアの選手の5名の逃げが決まる。これを追う4名の第2集団に柚木伸元も入る。集団はあきらめムードになり集団とのタイム差が一気に2分と広がり、柚木の追走集団もメイン集団と1分以上のタイム差となる。
その後インドネシアが遅れWWV3名と阿部の4名の先頭グループとなる。阿部は63kmの山岳ポイント頂上200m手前まで粘り続けたが、WWVのエースHUISING Mennoの牽きでペースを上げる先頭集団から遅れてしまう。頂上で遅れたあと後続は大きく離れていたため一人で追いかけるが、高速の下り途中の右への鋭角コーナーで前を走るコミッセールカーやそのほかの車が直進してしまい、それにつられて直進してしまう。ここで先頭3名から大きく離されてしまったが、後方集団を待たず一人で走り続ける。柚木を含む追走集団が15名ほどに増えてラスト10kmで阿部に追いついてきて、その先の登りで阿部は力尽きる。柚木が追走集団で粘りステージ8位となった。この日もWWVチームが3名逃げを決めて圧勝した。
厳しいアタック合戦の中で、この日の日本チームは昨日とは見違えるほど積極的にレースに加わり、レースを作る走りをした。逃げに入った渡辺、阿部、柚木以外の選手も前半から積極的にレースに加わることが出来た。結果は伴わなかったが、残り3ステージもステージを狙ってチームで積極的に動いていく。
Stage2結果
1SPIERO TAMAR(WWV) 1時間57分58秒
2VAN DER MEULLEN Max(WWV) 同タイム
3 HUISING Menno (WWV) 同タイム
8柚木伸元 2分25秒差
20渡辺一気 4分5秒差
24岡崎一輝 同タイム
48中山竜一 4分59秒差
57阿部源 5分54秒差
JCF強化コーチ 柿木孝之
2022 MOUNTAIN BIKE WORLD CHAMPIONSHIPS
開催日程:2022年8月25日(水)~8月29日(日)
大会3日目となる8月27日はDHI男子エリートのレースが行われました。
113人がエントリーし、日本からは九島勇気が男子エリートにエントリー。
予選を80位で突破した九島は決勝の第1走でスタート。序盤でミスがあったものの中盤から後半にかけて好タイムを記録します。
ホットシートに座ると後続の10〜15人程は九島のタイムを上回る事はなく、そのまま真ん中に座り続けました。
最終的には59位でレースを終えました。
DHI 男子エリート
1位 BRUNI Loic フランス 3:20.478
2位 PIERRON Amaury フランス +2.581
3位 VERGIER Loris フランス +3.386
59位 KUSHIMA Yuki 日本 +19.281
8月26日から韓国と北朝鮮の国境付近で開催される韓国ジュニアネイションズカップTOUR DE DMZがスタートした。コロナ禍の中で2019年以来の3年ぶりの開催となった。今大会の注目はネイションズカップでは常に上位に入りジュニアのトップ選手のHUISING Mennoを擁するオランダのクラブチームWILLEBRORD WIL VOORUIT(WWV)が良いメンバーで参加しており、レースをコントロールすることが予想された。日本ナショナルチームは阿部源(松山学院高等学校)、柚木伸元(三重県立朝明高等学校)、岡崎一輝(Yamanakako Cycling Team)、渡辺一気(北海道科学大学高等学校)、中山竜一(EQADS)の5選手で挑む。大会参加予定であったジュニアロードチャンピオンの杉野翔一(鹿児島県立南大隅高等学校)は体調不良によりスタートできなかった。日本からはナショナルチームのほかに神奈川、京都、熊本のジュニア選手によるチームJAPAN CYCLING ACADEMY(JCA)が参加する。
Stage1は平坦基調の110.2㎞で争われた。レースは前半から高速で流れ、今大会参加チームで頭1つ抜きんでているオランダWWVチームが攻撃的なレースを仕掛ける。岡崎が20kmあたりで落車に巻き込まれるが、ホイール交換して集団復帰する。40kmあたりで優勝候補筆頭のHUISING Mennoが攻撃をかけ、そこにアメリカの選手が入るが、ついていけない。追撃がかかる中で、そこからWWVの3選手のみがHUISINGに追いつき、ラスト70kmを残して4名でのチームTTを始める。追撃が入るものの、先頭4名が圧倒的な力差で逃げ続け、その後集団に戻ることはなかった。フィンランド、カザフスタンらが追走グループを作るが、日本ナショナルチームからはここに誰も入れず、JCAの関口拓真が追走でここに入る。その後も集団から追撃が行くが、タイム差が開きすぎラスト50kmを残し、集団は動きが落ち着き先頭とのタイム差は2分、3分、5分と広がり続ける。圧倒的な力でWWVの4名がそのまま大きなタイム差をつけて逃げ切りVAN DEN BERGが優勝した。日本ナショナルチームは久々のネイションズカップ参加となったが、1日を通してチームとしての動きは課題が多く残るものとなった。集団にいて他力本願でいても結果が残せないことはもちろん経験も積むことは出来ない。個人総合、団体総合が初日の平坦基調のコースでほぼ決定した中で、残りの4ステージではステージ上位を狙い積極的なレースを行っていく。
Stage1 結果
1 VAN DEN BERG Daan (WWV) 2時間27分23秒
2DINGE MANS Marijn(WWV) 同タイム
3HUISING Menno (WWV) 同タイム
14渡辺一気 7分17秒
22柚木伸元 8分52秒
26阿部源 9分39秒
60中山竜一 同タイム
62岡崎一輝 同タイム
JCF強化コーチ 柿木孝之
2022 MOUNTAIN BIKE WORLD CHAMPIONSHIPS
開催日程:2022年8月25日(水)~8月29日(日)
大会2日目となる8月26日はXCO男子ジュニアのレースが行われました。
快晴続きで乾燥したコースコンディション、男子ジュニアは114名がエントリーする中、
日本からは高橋翔、嶋崎亮我、古江昂太の3名がエントリー。
高橋翔76番目,古江91番目、嶋崎114番目と、3名とも後方からのスタート。
高橋はスタートこそ多少遅れるものの中段パックの中に入りリズムをつかみはじめます。
しかし3週目のところでチェーンが外れるメカトラブルが発生。
ここで順位を大きく落とし、レース復帰し追い上げるも-2rapで終了。
古江もスタートでは集団の中で多少遅れるも隊列に乗るものの、セクションで転倒し背中を強打。
しかしそれ以降は順調に走行し徐々にコンディションを取り戻したものの、惜しくも-1rapで終了。
嶋崎は最後方からのスタート。レース中の集団落車等もある中で徐々に順位を上げていき、
最終的には79位で完走。日本人唯一の完走となりました。
XCO男子ジュニア
1位 SCHEHL Paul ドイツ 1:02:48
2位 CHRISTEN Jan スイス +0:18
3位 MAGNIER Paul フランス +0:24
79位 嶋崎 亮我 日本 +11:29
95位 古江 昂太 日本 -1LAP
100位 高橋 翔 日本 -2LAP
大会4日目となる28日にはダウンヒル決勝が行われ、予選を通過した九島勇気が出場します。
引き続き応援よろしくお願いいたします。
以下大会の大会ページを更新致しました。
日本スポーツマスターズ2022岩手大会
こちらからご確認ください
【更新内容】
大会実施要項の公開
2022年UCIジュニアネイションズカップ Tour de DMZが8月26日(金)から30日(火)に開催されます。
日本チームとして6名の選手を派遣しております。
現地よりデイリーリポートを発信する予定です。応援よろしくお願いいたします。
派遣大会:
2022年UCIジュニアネイションズカップ(大韓民国) Tour de DMZ
大会期間:2022年8月26日(金)~ 8月30日(火)
開催場所:大韓民国
<選手>
阿部 源 (愛 媛・松山城南高等学校)
岡崎 一輝(Yamanakako Cycling Team)
杉野 翔一(鹿児島・鹿児島県立南大隅高等学校)
中山 竜一(シクリズムジャポン)
柚木 伸元(三 重・三重県立朝明高等学校)
渡辺 一気(北海道・北海道科学大学高等学校)
<スタッフ>
柿木 孝之(監督・コーチ)
西幹 祐太(トレーナー)
市川 貴大(メカニック)
以上、よろしくお願いいたします。