新着情報

2008 UCI 世界選手権ロード J Sportsで放映

9月 24th, 2008

大会名:2008 UCI 世界自転車選手権ロード
放送日:
9/25(木)男子エリート・タイムトライアル 21:00〜24:00(LIVE)
※日本選手不出場
9/28(日)女子エリート・ロードレース 12:00〜13:00(録画)
9/28(日)男子エリート・ロードレース 20:00〜25:00(LIVE)
チャンネル: J Sports Plus(e2byスカパー)

関連リンク:http://www.jsports.co.jp/

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北京パラリンピック ロード最終日レポート

9月 18th, 2008

9月14日男子タンデムロードレース
いよいよ北京パラリンピック自転車競技の最終日。これまでの長く苦しい日々を考えると、あっという間。信じら れない思いだ。この日は、午後の最終種目男子視覚障害(タンデム)ロードレースに大城竜之・高橋仁ペアが出場。トラックの最後には、不可解な進行と判定に 泣いたが、とにもかくにも気を取り直してロードに挑んでいた。2年前の世界選では、この種目堂々6位入賞。昨年もあと2周でのアクシデントに泣いたが、そ れまでは入賞可能な位置に付けていた。彼らには今回難しいコースだが、何とかついて行って欲しい。
ホイールベースが長く、2人分の重さの加わった2人乗りタンデムには難儀なコース。何よりも事故が心配された。この日は、前日に比べてかなり蒸し暑い。日差しも強くなってきた。
午 後2時スタートのレース、12.1キロを8周の96.8キロ。初周からポーランドの2番手ペア(と思われる、1番手は2年連続世界チャンピオン)・フラン ス・フィンランド(ほぼ無名?)がトップ集団を形成。58秒差の大集団には日本ペアの姿もあった。2周目のゴールエリアでも状況は変わらず。ただ、先頭集 団も第2集団もゴールエリア付近では牽制気味。その差は1分41秒ほどに広がっていた。ゴールエリアに来た集団にいる日本を紹介するアナウンスでは、 “Japan is very strongin this competition(今大会非常に強い日本)とのアナウンス。すごく誇りに思った。
3 ラップ目のゴールエリアでは、トップ集団変わらずも、それに続いて豪ペア。すぐに集団。その中に日本は見当たらない。トップから2分59秒差の第3集団に 大城・仁ペアがいた。やはりこのコースは難しいものがあったのか。4周目のゴール付近でも、状況は変わらない。トップ3台と第2集団との差は2分51秒ま で広がり、どうもこの3台で決まり、という様相になってきた。2年連続世界チャンピオンのポーランド本命ペアやオーストラリア・ベルギー・スロバキアなど の実績のあるペアからはあせりの色が。そして苦しい表情が。
5周目のゴールエリアを通過し6周回に入っても、同じだ。先頭3台は、5分後スタート の女子タンデムをあっさり追い抜いていく。フランスを除き、昨年までの主要大会では上位にいなかったペア。そのため、強豪ペアたちは楽観して追わなかった のか。第2集団はさすがにペースを上げて追う。その差はわずかに縮まっただけ。間違いなくメダルはポーランド・フランス・フィンランドになりそうだ。
大城・仁ペアは、トップから7分38秒差がついてしまった第4集団に。パイロット高橋仁の首に後乗り大城が水をかける。ピット前を通過する際に、仁が手を上げてチームに合図を送る。かなり蒸し暑さで、苦しい様子だ。
予 想通り6周目に入っても大きな流れは変わらず。7周目のゴールエリアでは、後続集団とトップとの差が縮まったことが表示されたが、もはや上位3組は決まり だ。最終周回に入る際、大城ペアは大きく遅れてしまったが、完走は出来るだろう。最後まで悔いの無いよう走って欲しい。大声で声援を送る。
そして、ゴールエリアにトップ集団が帰ってきた。過酷な戦いを制したのは、ポーランドの“第2”ペア、Zajac/Flak組。これで3年連続ポーランドがこの種目を制覇。2位はフィンランド。3位フランス。
大城・高橋ペアは、最後2台を抜いて意地を見せ、13位で完走。
これですべての競技が終わった。日本は、金1銀3銅2、計6個のメダルを獲得。これはダントツで過去最高だった。記録も良かった。内容の濃い、価値のあるものばかりだった。
これからも、パラサイクリング日本チームを何卒よろしくお願い申し上げます。
日本障害者自転車協会
栗原 朗

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北京パラリンピック ロード2日目レポート

9月 18th, 2008

9月13日土曜日この日は、CP1/CP2混合ロードレース、LC1/LC2/CP4ロードレース、CP3/LC3/LC4ロードレースが行われた。
CP1/2(い ずれも三輪自転車のクラス)混合ロードレースに出場した小川睦彦。係数など無いガチンコレースにかけていた。容易ではないレースになることは国内強化合宿 の段階からわかっていた。強豪選手はいっそう力を上げてくる。新たな選手も毎回出てきているので、警戒をしていた。その新たな選手は、イタリアから。素晴 らしく鍛えられた脚を持つ。南アフリカもやはり強い。イギリスのDavid Stoneは相変わらず桁違い。過去2年負けているオーストリアの選手もいる。
午前10時5分、レースはスタート。距離は12.1キロx2周で 24.2キロ。障害が極めて重いこのクラスでは、これまでで最長の距離。スタートして1キロの長いのぼりでイギリス・イタリア・南アの3名が集団。 Stoneの強靭な走りを伊・南アが必死に追う。長い上りは苦手な小川はやや後ろ。その差は徐々に広まる。Stoneを追っていた伊・南アも離されてい く。1周目のトップは大きくちぎってStone。かなり離れて南ア・伊。結局、そのままの順位でゴールしていた。
小川はおよそ45秒差をつけられ て5位で最終周回へ。長いのぼりの後半では6位に後退。このままズルズルいくかと思われた。しかし、長いゴール前エリア直線路に帰ってくると、前を猛追。 ラスト200メートルではオーストリアの選手と激しいゴールスプリント。ほぼ同時に4位のゴールへ。写真判定の結果、小川の4位がアナウンスされた。上位 3選手がすべての面で非常に強く、残念ながらそこには入れなかったが、過去2年勝てなかったオーストリアの選手に勝ったことは意味がある。
このクラスは、イギリスのStoneがもはや圧倒的。ゴール前は余裕のパフォーマンスを見せてくれた。後ろ2輪の片側を浮かせて観客席に手を振っていた。こんなことが出来るのは、このクラスでは彼だけだろう。
午後1時半からは、LC1/LC2/CP4のロードレース。石井雅史(CP4)が出場。4つ目のメダルを狙った。距離は12.1キロx6周で72.6キロ。
ス タートからかなりの高速展開。LCはCPに比べて長い距離を走ることが多い。(ちなみに個抜きもLC1とLC2は4kmだが、CP4は3km)LC相手に はなかなか難しい戦いになることは予想された。1周目のラップは17分55秒という予想通りのハイレベル。石井は1周目20人ほどの先頭集団後方に位置。 2周目に入り、3選手が抜け出す。遅れて、石井らの集団。3周目最初ののぼりで先頭集団からは20秒ほど離れ、苦しそうという連絡も。しかしそこから流れ にうまく乗り、集団に追いついて4ラップ目へ。1名の選手が抜け出そうとするのを数秒差で石井含む大集団。4ラップ目最初ののぼりが心配されたが、ペース が落ちたためか十分ついていっている。スタンドの最上部通路からこの上りが見える。大声で声援を送る。5周回に入るゴールエリアは集団5,6番手。良い位 置だ。上りでも離れない。しかし、やや苦しそうとの連絡も。集団は依然20人ほどだ。この後、スペイン選手が仕掛ける。少しおいて2名。トップから19秒 差、2位3位から5秒差の集団に石井はいた。あと1周だ。長い上りも順調に通過。やがて、“先頭との差が縮まりました。10秒を切って後の集団が詰めてき ています”とのアナウンスが流れる。期待が高まった。がしかし、石井は、そのあと、前を行く選手の落車に巻き込まれて転倒、腰などを強打し、残念ながら再 乗出来ず、棄権。石井にとってはきつい上りを何とかしのぎ、良い展開に持ち込める可能性が見えてきただけに残念であったが、全力での走りで、悔いは無い様 子だった。なお怪我は、打撲等であり、大事には至っていない。
石井のレースから5分後、LC3/LC4/CP3ロードレースがスタート。藤田征樹が出場、こちらも4つ目のメダルを狙った。距離は5周で60.5キロ。
こ ちらもハイペースでのスタート。ゴールエリア前に帰ってきたときにはやや牽制気味だったが途中のペースがかなり速かったことはラップ17分7秒ほどという 数字からもわかる。藤田は先頭の大集団に付けている。2周目のゴール前に来たときには、ペースは落ちていた。しかし3周目にはドイツら3名が抜け出しを計 り、それを藤田そして集団が追う。追った藤田が大集団を引き付ける形になり、やがて先頭3名を4ラップ目最初の上りで吸収。その上りでは、先頭集団の 2,3番手に付けようと試みる。ペースはやはりスローになっている。このペースなら行けるのでは。
しかし、最終周回に入るためゴールに戻ってきた時には、スペインとフランスの選手が抜け出し、それを27秒の差で集団が追いかける。
残念ながら最終ラップ最初の上りで一杯になったのか、後退していく。健闘むなしく、藤田は結局19位に終わった。
交通事故からわずか4年。前向きな好青年はこの大会3つのメダルと貴重な経験を得た。今後に大いに生かして欲しい。
こ のレース優勝は、スペインのオチョア(ツール・ド・フランスでステージ優勝をしたこともあった名選手)とのゴールスプリントを圧勝したD.Kenny。強 すぎる、そう感じた。この日の3つのロードレースでは、メダルはならなかったが、この種目でも(しかもクラス統合がなされても)この厳しいコースでも十分 ついていけることを3名は証明してくれた。大きな価値があった。

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東京車連より JCF3級公認審判員(ロード・トラック)講習会のお知らせ

9月 18th, 2008

東京都自転車競技連盟は財団法人日本自転車競技連盟3級公認審判員(ロード・トラック)の講習会を10月11日(土)に開催いたします。自転車競技の運 営・審判業務に興味がある方は是非、ご受講下さい。東京都以外の方でも受講可能です。また、受講後他県での登録も可能です。
詳しくは、pdfファイルをご参照ください。

JCF3級公認審判員(ロード・トラック)講習会のお知らせ

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北京パラリンピック結果(ロード第3日目)

9月 14th, 2008

[公式WEBサイトによる]
Results
MEN”S ROAD RACE (B&VI) Race distance: 96.8km
1 ZAJAC/FLAK B/VI POL 2:14:44
2 OLLANKETO/TORMANEN B/VI FIN 2:14:45
3 DONVAL/SACCOMANDI B/VI FRA 2:14:49
13 OSHIRO/TAKAHASHI B/VI JPN 2:29:18

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北京パラリンピック結果(ロード第1日目)

9月 13th, 2008

[公式WEBサイトによる]
Results
MIXED TIME TRIAL (CP 1/CP 2) Race distance: 12.7km
1 STONE David CP2_M GBR 22:14.86 100.00% 22:14.86
2 WEISE Barbara CP2_W GER 28:52.76 81.277% 23:28.33
3 MACKOVA Marketa CP2_W CZE 29:10.38 81.277% 23:42.65
8 OGAWA Mutsuhiko CP2_M JPN 25:35.80 100.00% 25:35.80

MEN”S TIME TRIAL (CP 4) Race distance: 24.8km
1 NEIRA Cesar CP4 ESP 35:53.98
2 SCOTT Christopher CP4 AUS 35:55.99
3 ISHII Masashi CP4 JPN 36:10.20

MEN”S TIME TRIAL (LC3) Race distance: 24.8km
1 THIRIONET Laurent LC3 FRA 38:00.31
2 RICHARDSON Simon LC3 GBR 38:23.73
3 FUJITA Masaki LC3 JPN 38:38.96

MEN”S TIME TRIAL (B&VI) Race distance: 24.8km
1 VENGE/LLAURADO B/VI ESP 32:01.12
2 STELLEMAN/TETTELAAR B/VI NED 32:28.15
3 KOSIKOWSKI/KORC B/VI POL 32:50.30
14 OSHIRO/TAKAHASHI B/VI JPN 35:10.00

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北京パラリンピック結果(ロード第2日目)

9月 13th, 2008

[公式WEBサイトによる]
Results
MIXED ROAD RACE (CP 1/CP 2) Race distance: 24.2km
1 STONE David CP2_M GBR 45:05.33
2 NEL Riaan CP2_M RSA 48:32.85
3 FARRONI Giorgio CP2_M ITA 48:34.13
4 OGAWA Mutsuhiko CP2_M JPN 49:47.59

MEN”S ROAD RACE (LC 1/LC 2/CP 4) Race distance: 72.6km
1 TRIBOLI Fabio LC1 ITA 1:46:03.08
2 MERCIER David LC1 FRA 1:46:03.39
3 GALLAGHER Michael LC1 AUS 1:46:03.52
– ISHII Masashi CP4 JPN DNF

MEN”S ROAD RACE (LC 3/LC 4/CP 3) Race distance: 60.5km
1 KENNY Darren CP3 GBR 1:37:00.74
2 OCHOA Javier CP3 ESP 1:37:02.48
3 KVASNICKA Tomas CP3 CZE 1:38:01.19
19 FUJITA Masaki LC3 JPN 1:41:03.92

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北京パラリンピック ロード1日目レポート

9月 13th, 2008

9月12日(金)ロード競技初日;
この日から北京パラリンピックはロード競技に。場所は、北京の中心地からは40キロぐらいだろうか、十三路とい うダム(貯水池?)の周辺コース。オリンピックのトライアスロンが行われたところとスタートゴールは同じ様子で、ただコースは反対側を走るようだ。1週 12キロ少々のコースで、厳しいコーナーや長くいやな上りもいくつかある。また、ゴール手前200メートルほどの所にUターンのようにぐるっと回る箇所が ある。ここは毎周回通るところ。パラサイクリングのコースは年々厳しくなっているが、今回が一番厳しいようにも感じる。
この日はロードタイムトライアルデー。暑さは厳しい。気温は32度前後になった模様だ。さらに、風が強い。体温調整が困難な選手や麻痺のある選手などには特に苦しいコンディションになっていたかもしれない。
日 本の先陣は、CP1/CP2(脳性まひ第1区分・第2区分)混合ロードタイムトライアルに出場の小川睦彦。CP2にカテゴライズされている小川だが、今大 会このクラスの種目はCP1のクラスと統合して行われ、また男女が混合されてひとつのメダル種目として行われる。そのため、障害の重さと男女差を考慮した パーセンテージ係数がTTには適用される。なお係数は、これまでの国際大会での競技結果を元に算出された。過去の例では、障害の重いクラスの選手が係数を あてはめた(つまりタイムを割り引かれた)結果上位に来ることが多く、特にこの種目ではそれが顕著になるのでは、と思われた。
CP2では、ま たもやイギリスのDavid Stoneが圧倒的な強さを今大会も披露。係数の不利をまったくものともせずに圧勝。昨年イギリスのコーチが“Davidは我々のシークレットだ”といっ ていたがその強さはさらに増大。誰もかなわず。小川は、タイムだけなら全体の4位だったが、他の選手に係数をあてはめられ8位まで順位を落とされた。しか し、これは想定の範囲内。翌日のロードレースで食いついていってほしい。このクラスは毎回新たな選手が出てくるが、今回はイタリアの選手が劇的なレベル アップを成し遂げた模様。4年前とはスピード・技術・スタミナどれをとっても比較にならないほど容易ではなくなっている。
CP4(脳性まひ第 4区分)の石井雅史がロードTT(距離24.8キロ)でも快走。粘って3位に食い込み銅メダル獲得。元競輪選手の石井だが、全プロロードで入賞経験がある など、ロード種目にも特性がある。前を走る選手を次々に捕らえて、36分10秒20でチェコやドイツ(世界チャンピオン)のライバルを振り切った。自転車 が何よりも大好きな石井には、この種目でのメダルもとてもうれしかっただろう。金メダルはやはり石井のライバルであり友人とも言えるスペインの Ceasar Neira。アベレージ41.448キロ。念願の金メダルに何度もガッツポーズをしていた。
LC3(運動機能障害3)クラスのロー ドTT(距離は同じ)では、藤田征樹も2周目に激しい追い上げで3位に入り、石井とアベックで銅メダルを獲得。タイム38分38秒96。ヨーロッパ勢がこ れまで圧倒的に強く歯が立たなかったRTTで石井とともに銅メダルを獲得し、日本チームは大いに沸いた。藤田はトライアスロンを長く行っており、そこで鍛 えた地脚・回転力・テクニック等を存分に生かしての好走。ゴール後はグッタリするほど目一杯の走りだった。 表彰式では満面の笑みとガッツポーズで応えて くれた。トライアスロンで鍛えた能力はこの競技に大いに役立つことを感じさせてくれた。
この日最後となった、男子視覚障害(B&VI)ロードTT には、大城竜之・高橋仁ペアが登場。これまで、視覚障害タンデムのロード種目はヨーロッパなどの強豪国にまったく歯が立たなかった。しかし、06年にこの ペアを結成してからは06年世界選ロードレース6位入賞など、互角に渡り合っている。高橋のテクニックに大城の粘りがうまくミックスした形。ただ、この日 のロードTTではタイムは伸びず、14位に終わった。最終日のロードレースに期待したい。
13日は、小川、石井、藤田がそれぞれロードレースに出 場。小川は今度は係数なしでの勝負。石井と藤田は、それぞれ他の障害カテゴリーと統一された種目としてレースが行われる。CP4の石井は、LC1/LC2 と一緒のロードレース。LC3の藤田はLC4/CP3と一緒のレース。いずれをとっても大混戦が予想される。

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北京パラリンピック第4日目レポート

9月 11th, 2008

トラック最終日、日本は大城竜之・高橋仁ペア(視覚障害男子B&VI、高橋はタンデムパイロット)が出場するタンデムスプリントだ。
午前9時半か らの予選ハロンでは、10秒842という公式大会自己ベストをマークし、4位につける。1位はやはり強いイギリスのKappes/Storeyペアで10 秒536のパラリンピック新記録。しかし、彼らが持つ10秒410の世界記録には及ばない。2位がオーストラリアペアで10秒629、3位は南アフリカの 10秒641。大城・高橋ペアは十分に狙えるタイムだ。
昼からの1/4決勝では5位のカナダペアと対戦。危なげなくストレートで下し、準決勝へ。昨年同様、最強ペアのイギリスとだ。
1/4決勝は軽く流したイギリスペアを、大城・高橋は本気にさせた。準決勝1本目、逃げたKappes/Storeyを追ったが及ばず。上がりタイムは10秒747。2本目もまくれず、日本は3位決定戦へ。相手は、南アフリカのKilpatrick/Thomsonペア。
英・豪・南アフリカのいずれのペアも競輪選手顔負けの体格。しかし、大城・高橋ペアはタイム・技術では引けをとらない。
銅 メダルをかけた3位決定戦、1本目南アフリカはスタートから飛び出すという奇襲に。満員の場内が大いに沸く。まるで個人追い抜きのような南アフリカの走り を必死に追う日本。やがて追いつくと、今度は一気にスパート。最終バックでは南アフリカはあきらめ、1本目は日本が先取。
迎えた2本目、不可解な 事態が連発した。6周回のうち、3周回をまわり2角を出たところで南アフリカがインを切り込み日本も下がると、突然ピストルが打ち鳴らされる。いったい何 のことか分からず、客席で見ていた各国スタックも”おい、何があったんだ?”と両手を広げてた。“Re−start(再発走)だ”という説明を受け、アナ ウンスも流れた。それ以外、明確な状況説明は無いまま、再びスタート。今度は積極的に出た大城・高橋だったが南アフリカペアのまくりに屈して、1-1のタ イで3本目、と思われたが、電光掲示板には 3位RSA,4位JPN の表示が。 何かの間違いと思われたが、これで終わり、南アフリカの銅メダル、との 発表。 ピストルが鳴ったのは、日本の走行違反により2本目は日本降格・南アフリカが取った、Re−startは3本目となった、とのこと。
日本チームはこれに対して猛抗議したが、 結果は覆らず納得のいかない後味の悪い結果となった。しかし、まだ大会は続く。後半のロードも期待が持てるので、気持ちを切らすことなく、リフレッシュして挑んで欲しい。これは簡単なことではないが、そうしなければならない。

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北京パラリンピック第3日目レポート

9月 11th, 2008

トラック3日目は、初日と逆に藤田征樹(LC3)が3キロ個人追い抜き、石井雅史(CP4)が1キロTTに出場。
石井雅史は、目標としてきたこの種目での金メダルを獲得した。
金メダルを確実にすることに主眼を置いたのか、スタートも慎重だった様子。何よりも金メダルを確証する走りに徹したようで、安定した走りは最後まで崩れなかった。UCI非公認の自己ベストには及ばないが、2位以下を引き離す走りでの金メダル。
ゴール後、手を上げて大歓声にこたえる。場内はこの日も超満員。バックスタンド前で班目監督とがっちり握手し、アンカーバイクから降りると、バックスタンドの大観衆に向かって深々と一礼。さらに大きな拍手歓声が石井に送られた。
表彰式では、日の丸が中央に上がり、君が代が場内に流れた。本当に感激のひと時だ。
これが今大会日本選手団全体にとって初の金メダル。日本選手団全体から石井への祝福.感謝の声が上がった。自転車にかかわるものとして、本当にうれしかったし、誇らしかった。
午前の個人追い抜き予選に出場した両足義足の藤田は、前半から快調に飛ばす。最後の1キロも1分18秒台でまとめ、予選タイムは3分52秒253。このカ テゴリーの世界新記録だ。しかし、この記録は次の組出走のSimon Richardson(イギリス)によってすぐに破られてしまった。 Richardsonのタイムは 3分48秒178。
午後の決勝ではこの2名の対戦となり、藤田は前半飛ばしてリードを奪うが、後半上げてきたRichardsonにかなわず、再び銀メダルであった。
トライアスロン経験者で、それを生かして昨年からパラサイクリングで活躍。トラックで2つの銀を獲得した藤田の今後がさらに楽しみだ。ロードでももちろん期待される。
オリンピックでもそうであったように、パラリンピックでもイギリス勢の活躍はすさまじい。Richardsonは昨年の世界選手権では全く目立たない存在 であったが、その後徹底したトレーニング.サポート体制があったのだろう、信じられないような伸びだ。イギリスは、健常者エリート(オリンピックチーム) と障害者パラサイクリングのナショナルチームが結びつきが強いようで、すばらしい支援体制がある様子。それが驚異的な記録と活躍につながっているのは間違 いない。ちなみに、片足義足のカテゴリー1キロTTもイギリスの選手が金メダルだったが、タイムは1分5秒台!オリンピックに出れるのでは、と思った。
日本はここまで4つのメダル(金1、銀3)を獲得。これまでで最高の成績だ。レベルが驚異的にあがっているここ数年だが、日本選手のタイムも内容も良い。 イギリスにはとても及ばないが、チーム編成.戦略などがうまくあたっているように感じられる。まだ競技は続くので、油断したり慢心することなく地道に邁進 したい。

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